【仕事が出来る人】業界別!出世する人・出世しない人の特徴

大手企業や外資系企業で年収数千万円を稼ぐエグゼクティブレベルのビジネスパーソンが、始めから数千万円プレーヤーだったワケではありません。一方で、一度エグゼクティブへと出世したビジネスパーソンは、転職やヘッドハンティングを経て、より高収入のエグゼクティブへとステップアップしていく特徴もあります。

ここでは、ハイクラス企業で出世する人の特徴・習慣を整理し、出世しない人との違いを分析します。

業界別!出世する人の特徴、出世しない人との違い

違いを分析する上で興味深いのは、出世する人と出世しない人の特徴が相反する点ではないでしょうか。ハイクラス企業で出世している人には、面白いほど共通する特徴があります。出世する人の特徴を業界別に整理してみましょう。

【金融】上司・部下とのコミュニケーションから成る根回しができる

大手金融企業は、依然として学歴社会・派閥人事というイメージがありますが、上司と同じ大学出身だから安泰、派閥抗争に敗れて出世できない、等と一概には言えません。出世してから長く地位を保てる人は、派閥に固執した組織づくりではななく、人脈づくりに長けていて有意義な人間関係を構築できているといえるでしょう。

出世している人は、根回しが必要な組織だからこそ、上司と話す前に部下の話を聞いて状況を把握し、上司にエスカレーションする時の情報は取捨選択しています。

【コンサル】知らない事を知っている事に変える情報力と会話力

コンサルティング業界で出世する人は、知らない事でも即答できる情報力と会話力があります。

出世している人は、答えが分からない質問であっても質問の意図は理解しています。そのため、自身の知識の引き出しの中から、相手に有用な情報を与えることができるのです。

答えはイエスかノーではなく、知らない事でも知っている事実と絡めて肯定・推奨・提案で締めくくります。

【外資系】英語じゃない!日本語で人を引き込む

外資系企業で出世できない理由を「英語が苦手だから」と発言をしている人がいます。

確かに、英語科目のあるマネージャー試験やジョブグレード毎にTOEIC何点以上などの線引きが存在します。しかし、エグゼクティブレベルの出世を目指す人にとっては、もはや英語が苦手でも壁とは見なしていません。英語ができるだけで真の出世はできない事を認識しているし、自分が本気で短期集中すれば英語の壁はクリアできると信じているからです。

日本語で自分を語り、仕事を語り、将来を語り、人を引き込むことができる、そういう人が出世して組織を率いています。

【IT】優先順とボトルネックを見極める感性

大手IT企業は、ジョブグレードを専門職と管理職に分けている企業も多く、IT系エグゼクティブに位置する人は、管理系ポジションを選択してきた人でしょう。

IT業界は、開発技術やプロジェクト管理自体がWeb化・仮想化・クラウド化される波を受けて、個々のプロジェクト期間が短縮化する傾向にあります。会社の体制からプロジェクトの運営まで、大小関わらずスピード感が重要です。

管理職系ポジションで出世している人は、物事の優先順とボトルネックを見極め、驚くほどスピーディーに問題解決しています。

【商社】ニーズをキャッチする先見の明と強い推進力

商社が手掛ける仕事は広範囲ですが、出世している人は必ず、将来のニーズを先行してキャッチしています。

海外で活躍することも多い商社企業のエグゼクティブは、現地の日本人・日本側の社員・現地の人などと意思疎通を図るコミュニケーション能力、プロジェクトとして纏め上げる推進力にも長けています。

高いコミュニケーション能力・推進力・先見の明を武器に、早い段階で転職に踏み切り、転職先で出世する人も多い特徴にあります。

【広告】大口クライアントの「金」だけじゃない「心」を掴む話し方

広告業界で出世している人は、30代までの若い時期に営業分野で実績を上げてきた人が目立ちます。通過点としての営業職ではなく、多くのクライアントの信頼を得てきたという実績です。

背景には、情報を分析して自分の言葉で説明できる会話力があり、会話の中で信頼を勝ち取るためのコミュニケーション能力があります。

コンサル系の出身者も多く、コンサルティング業界で出世している人の特徴とも類似します。

もはやコミュニケーション能力については業界限らず、エグゼクティブレベルには共通している特徴と言えるでしょう。注目すべきは、彼らのコミュニケーション能力は、エグゼクティブになってから培ったものではないということです。

出世する人に共通している4つの生活習慣

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エグゼクティブレベルの人と話すと、内容自体が興味深く会話に引き込まれます。彼らにはビジネス以外でも習慣があり、それが話題作りに繋がり、会話に飽きることはありません。

恐らく、話題を変えてビジネスの本題に入る場面においても、この会話力が無意識に発揮できるのでしょう。ハイクラス企業で出世する人の習慣は、コミュニケーションの情報素材になっていると言えそうです。

ポジティブ思考な話し方

自己啓発系の書籍にも必ずと言っていいほど登場するのが、ポジティブ思考(ポジティブシンキング、プラス思考、積極的考え方)です。

エグゼクティブと毎日机を並べる機会はないかもしれませんが、隣に並ぶチャンスがあれば、是非最近の失敗談をしてみましょう。そのタイミングで失敗して良かったじゃないか、という旨の会話になるはずです。

そこには経験を次に繋げる前向きなポジティブ思考はもちろん、それを言葉にできる会話力があります。

休日はスーツをクリーニングへ、出勤前は靴みがき

ご家族に任せるか自分でやるかの違いはありますが、ハイクラス企業のエグゼクティブはスーツと靴が綺麗に保たれています。お手頃品を入れ替えながら状態を保つ人、高級品をお手入れして長く使う人、どちらであっても共通点は物と人への心配りです。

物を大切に扱い、状態を保ち、対面する人に不快感を与えない有様は、ビジネスにおいても大切な習慣です。

通勤電車でスマホは「いじらない」

電車通勤をしているエグゼクティブに、通勤電車内の習慣を尋ねると、驚くほど即答されます。何をしたか説明できない時間は過ごしていないのです。

目的意識もなくスマートフォンをいじったりせず、目的を持って検索・情報収集する、本を読む、買うと決めていたアイテムをネット注文する等、乗車前から計画していた事を車内の限られた時間で実行します。

休日は事前にプランニング

何をするか決まっていない休日を迎えることは、ハイクラス企業のエグゼクティブにはありません。

外出せずに自宅でゆっくり過ごす休日は、休養することを自体をプランニングしています。

エグゼクティブは時間の速さと大切さを認識しているため、普段から無意識に、先々の空いた数分間に予定を入れながら過ごしています。次に1時間以上の時間が取れる時、次に半日取れる時、次に休暇が取れる時のために、趣味や休養の予定を含めてプランニングしているのです。

出世にまつわる2つの真相

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出世した人が出世しない人に悪い印象で語られる場合、多くは嫉妬からくる気持ちだと捉えられがちです。ここでは、出世する人の特徴をふまえながら、少し異なる観点で分析してみましょう。

出世する人ほど性格悪い?は本当か

出世したくない人は、出世したい人と比較すると努力差が顕著で、普段のコミュニケーションやプランニングの量・質・スピード感がれっきとした差となって現れます。

そこに妬みがなくても他者の出世という結果は、普段の価値観や進む方向性の違いが不快感となって感情化するものです。

また、ビジネス上の正論で言えば、タスクは前倒してリスクに備える姿勢が良しとされますが、過程も結果も急がない人から見て、出世する人の正論だらけの言動は不快感でしかありません。

それに加え、理論立てや優先度の考え方が苦手な人にとって、愚痴は論破され、何でも論理固めで解決されてしまう状況は、不快感そのものです。

これらの不快感が、たとえ本当に優秀で出世した人に対しても、悪い印象となって現れているのではないでしょうか。

女好きは出世できない?は本当か

倫理に基づかない言動は論外ですが、社会全般的に傾向で捉えると、女好きは出世していると言えます。

身なりが清潔で周囲に不快感を与えず、女性の主語のない長話をよく聞き、会話や情報の本質を見極められる人は、出世している傾向にあります。

女性の活躍推進を謳う現在において、各業界で従業員の女性比率は上昇し、女性社員と仕事をする機会は確実に増えます。出世する人は、女性社員を部下に抱えることも多くなるでしょう。

女性社員の仕事の進め方・考え方はもちろん、ワークライフバランスに至っては男性社員と全く異なる可能性があります。これに耳を傾け、課題の本質を見抜ける人は、女性社員からも頼りにされる上司として出世していくのではないでしょうか。

ハイクラス企業のヘッドハンティングの実態

ハイクラス企業で出世する人の特徴を持ち合わせているにも関わらず、今の会社で出世しない場合、エグゼクティブ・ポジションが飽和状態である可能性があります。

また、空いたポジションを穴埋めをしていく人事方法の場合、ポジションが空かない限り出世できないどころか、ポジションが空いても出世のチャンスに恵まれるとも限りません。

ハイクラス企業のトップ下もしくはエグゼクティブレベルの直下というポジションの決定権は、そのトップやエグゼクティブ自身が持っていることが多いからです。

その場合、社内でお気に入りの部下を引き上げるか、外部からお気に入りの元部下を引き抜くことになります。後者は、ハイクラス企業でよく見られる元部下のヘッドハンティングです。

転職して出世する人になるには

目指すポジションが飽和状態、もしくは狙うポジションの直属上司と相性が悪い場合、エグゼクティブへの近道を考える上では、外部へ目を向ける事もポイントです。

相性の良い元上司がハイクラス企業で活躍している場合、転職先として視野に入れながらコンタクトを取り、会社の話を聞いてみるのもお勧めです。

ハイクラス企業で出世する人の特徴を持ち合わせている人は、他のハイクラス企業でも出世できる傾向にあります。

エグゼクティブ・ポジションの募集、あるいは募集ポジションに就いた社員が出世する可能性がある会社をリサーチし、そこに転職することがエグゼクティブへの第一歩かもしれません。