【就職偏差値の実態】企業の選び方と内定勝ち取りのコツ

この記事を読むと分かる事
  • 就職偏差値の実態とは
  • 就職偏差値表での企業の選び方
  • 内定を勝ち取るためのコツ

受験のように単純ではない就職偏差値

大学受験では、予備校が作成した偏差値表と得意科目の組み合わせで戦略を練ったものでした。
就職においても偏差値表はあり、企業選びや対策、モチベーションの維持に役立ちます。

ただし、2chなどで一般の方に編集されたものであること、企業数や業種が無数にあるため網羅的ではないこと、また個別面接で評価されるため内定を勝ち取るには相性の要素が大きいことから、あくまで目安程度に捉えている人が多いと思います。

この記事では、就職活動の大方針を決める最新の就職偏差値と学歴相場を紹介すると共に、企業の選び方と内定勝ち取りのコツまでを解説します!

最新!本当に当たる就職偏差値表

最新!本当に当たる就職偏差値表

早速、就職偏差値表をご紹介します。
採用数が少なすぎたりBtoBのため一般知名度が低かったりして、載せきれない企業もたくさんあります。

使い方は簡単で、ざっと眺めてみて、自分がどんな業界に関心があるのか、そしてこれまでカバーしていなかったけれど面白そうな企業名などがあればチェックしてみてください。

最難関(65~69)については業界別に記載しますが、それ以下は業界も多くなるので企業名だけを記載しています。

偏差値企業・団体名学歴相場
65~69【商社・金融】五大商社、四大監査法人、証券

【外資系】外銀、戦略コンサル、GAFA

【広告・メディア】電通・博報堂、キー局

【政府系】国家Ⅰ種、日本銀行、主要独立行政法人

東大、京大、阪大、一橋、東工大、早慶上位
60~64ロレアル、ユニリーバ、大和証券、共同通信、読売、朝日、準キー局、任天堂、新日鐵住金、鉄道大手(JR東西・小田急・京王・阪急・東急)、東京ガス、関西電力、ドコモ、東急不動産、ホンダ、サントリー、三菱重工、味の素、旭硝子、JFE、信越化学、東京海上、農林中金、中電、JRA、住友不動産、東京建物、昭和シェル、キリン、三菱化学、大阪ガス、出光、資生堂、花王、日清製粉、アサヒ、日産、三菱UFJ信託、川崎汽船、富士フィルム、住友化学、日本郵便、首都高速、KDDI、JT、豊田通商、双日、住友電工、デンソー、日揮、 日立製作所、三菱電機、DeNA、リクルート、アクセンチュア、デロイト、国家Ⅱ種、都庁・主要県庁主要国公立大学、早慶下位、MARCH上位、関関同立上位
55~59メガバンク(三菱東京UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行)、ゆうちょ銀行、りそな銀行、日本生命、産経、NEXCO、NTTデータ、東レ、富士ゼロックス、川崎重工、コマツ、森トラスト、キーエンス、キャノン、ANA、三井住友信託、武田薬品、三菱マテリアル、第一生命 、住友スリーエム、日東電工、森ビル、野村総研、 NEXCO東西、三菱倉庫、メタルワン、神戸製鋼、伊藤忠丸紅鉄鋼、旭化成、三井化学、村田製作所、ADK、あいおい、ニッセイ、明治安田生命、住友生命、商工中金、NTT東西、野村不動産、JX、金属、 富士通、クラレ、帝人、昭和電工、古河電工、島津製作、ニコン、サッポロ、鹿島、住友金属鉱山、宇部興産、住友倉庫、ソフトバンク、楽天、ソフトバンク、サイバーエージェント、かんぽ生命、日立化成、日本製紙、日本板硝子、積水化学、バンダイ、三菱ガス化学、YKK、オムロン、アドバンテスト、コニカミノルタ、明治製菓、大林組、清水建設、竹中工務店、三井倉庫、JAL、アビーム

総合商社・有名外資がトップノッチ

昨今の新卒の就活市場において、民間企業では総合商社と有名外資が最難関企業です。

外資系企業の具体例は、戦略コンサルならマッキンゼーやローランドベルガー、証券会社ならばゴールドマンサックス証券やモルガンスタンレー、ドイツ銀行などが特に人気です。

官公庁は公務員Ⅰ種試験など筆記試験のための特別な準備が必要ですが、主要な独立行政法人(JETRO /JBIC /DBJ /JICA)においてはウェブテストやSPIのみしか課さないところもあるので、パブリックセクターに関心があるけれど民間向けの筆記対策しかしていない人にもチャンスがあります。

採用数が多いと偏差値は下がるのか

俗にいう「就職難易度」とは、人気×採用数で算出されます。
つまり名の通った人気企業であっても、銀行のように採用数が多ければ間口は広いのです。

通称3メガ(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)に加えて、準大手のゆうちょ銀行、地銀大手の横浜銀行、さらにネット銀行まで含めれば総合職だけでも数万人規模の採用数です。

「銀行にいきたい!」と心が決まっている人ならば、偏差値表を見て上から順に受けていくとスムーズです。

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ソフトバンクや楽天などのITベンチャーも採用数が広く、採用方式もサマーインターンシップや一芸採用を取り入れているところもあるので、学歴や慣習にとらわれずトライしやすいです。

文系からエンジニア、博士課程から営業職といったキャリアシフトにも寛容です。
また、人気の財閥系にも規模や人気度が様々な企業が並びます。

説明会やOB訪問を通じ「この財閥やグループ企業と空気があう!」と感じるところがあった人は、総合商社だけではなく、その名を冠する企業を偏差値表の中から見つけて幅広く受けるのもひとつの戦略です。

意外と倍率が低い業界・企業は?

メーカーにはエントリーシートの段階から自社製品に紐づいた設問を出すところがあります。

ソニーや資生堂のように普段から馴染みがある企業ならまだしも、クボタなら建機、村田製作所なら電気部品など、大学生が日頃触れない製品について調べて述べるのはひと苦労です。

裏を返せば、エントリーシートが難しい企業には志望度が高い学生しかエントリーしないため、倍率自体は低く出ることもあります

エントリーシートでコピーライティングを求める広告代理店や、なぞなぞなど奇をてらった問題を出すおもちゃやゲーム業界も同様です。

また、外資系企業では多くの場合、職種別採用を実施しています。

たとえばユニリーバやネスレといったメーカーでは、マーケティング職は難関ですが、採用人数の多い営業職は比較的倍率が下がります。

外資系金融でも、フロント職に比べ事務系のミドル・バックは難易度が下がるので、関心がある人は志望企業の募集部門を調べてみましょう。

就職偏差値表のウソ

当てにならない?就職偏差値表のウソ

就活偏差値の信憑性を疑う人の多くは、コミュニケーション力をはかる就活では人によって成果が出る業界とそうでない業界がある偏りや、全ての企業を載せきれない網羅性を欠点に考えています。

私が実際によく知る人でも、金融業界を目指しメガバンから地銀、最後はクレジットカード会社までどんどん偏差値を落として受け続けましたが、最後は気分を変えようとたまたま説明会に参加した偏差値60以上の大手家電メーカーからトントン拍子に内定が出ました。

また、総合商社の内定者の話を聞くと重複内定は少なく、三菱商事に内定した人は伊藤忠商事では序盤で落ちている、あるいはその逆のケースも多いです。

業界を変えれば評価軸も変わり、面接では人物という定性的な指標をはかるため、予期せぬことが起きるのが就職活動です。

この章では偏差値表に隠れたウソ、言い換えれば就職活動で起きる不確定要素について解説します。

偏差値は毎年変動するもの

近年の好景気により、多くの企業の採用数が伸びており、特に顕著なのは金融とコンサルティング業界です。

業界の希望を決めきれないけれど大手から順に受けたいという人は、メガバンクに生命保険・損害保険、そして準大手銀行と偏差値順に受けると内定のチャンスを最大化できます。

コンサルティング業界も、IT案件を中心にアクセンチュアやデロイト、アビームなどが文系人材を広く採用するようになりました。

また、近年人気の総合商社も昔からトップをひた走ってきた訳ではなく、より人気の高かった外資系企業がリーマンショック以降に日本人の採用数を減らしたり、長引く不況で年収が上がりにくい上級公務員の人気が下がったりしたため、相対的な結果に過ぎません。

同じくらい知名度のある企業でも、採用数が30名ならば全体のバランスやちょっとしたミスで落ちてしまう綱渡りの勝負ですが、採用数が500名ならば内定の可能性は上がります。

難易度は人気×採用数なので、採用数を増やしている景気のいい業界にあたりをつけて企業を選ぶのもひとつの戦略です。

文理、男女、院卒の割当

続いて内定勝ち取りのコツとして、企業ごとに求める学生の属性に割当があることを意識してみてください。
どの企業においても、内定者の属性が偏らないよう割合を意識して選考しています。

男女、文系・理系、学部卒・院卒・博士といった基本情報、さらに経歴やキャラクターについても最終選考に出揃うタイミングなどで、ある程度バランスを取ります。

採用数30名の企業ならば、たとえば文系学部卒女子の席数はわずか1桁ということもあります。

商社や銀行では、一般職で女性を多く採用するので、総合職の女性割合が少なかったり、逆に航空業界や化粧品業界では、一般的に男性比率が低かったりします。

最終面接など最後の段階においては、同じ属性の就活生がライバルです。一方で、落ちてしまった時もたまたま強力なライバルがいて運が悪かったのだと気に留めず、次に活かすようにしましょう。

採用担当者のカラー

キャビンアテンダントなど予備校で均質な能力を培ってから採用試験に挑むような職種であっても、「美人の多い○○年度」「体育会系の○○年度」といったように年度ごとのカラーが出ます。

事務系の職種の企業であっても同じことで、一定の能力で採用していても、年度ごとに採用担当者のカラーが出るものです。

少し高度ですが、志望度の高い企業なら説明会などで採用担当代表者の顔を覚え、頭の片隅に入れて試験に挑むのも一手です。

就職偏差値をうまく活用し納得のいく就活を

就職偏差値をうまく活用し納得のいく就活を

一見くだらないと思われがちな就職偏差値表ですが、企業選びの参考にするには有効なツールです。

業界や財閥といった縦軸で偏差値を広めにとって上から下まで受けていくのか、この偏差値帯の企業に行きたいと目標を定めて狙い目の企業を探すのか、使い方は様々です。

内定勝ち取りのコツを意識し、ぜひ納得のいく就活を実現してください。

こちらの記事では、エントリーシートや面接でのノウハウについてもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

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