コンサルタントの転職と一口にいいますが、そのレベルによって考え方もケースも実に様々です。

一般的な切り分けとして、各社名前は多少異なりますが、コンサルタントはアナリスト、コンサルタント、コンサルティングマネージャー、シニアマネージャー、パートナーといった5つぐらいのステージにわかれ、場合によってはそれぞれにさらに専門的な道が設定されているものです。

国内と外資系とではプロモーション(昇進)のスピードもかなり異なりますが、外資ですと一般的に30代初頭までにはマネージャーになり、その後シニアマネージャーに昇格し、早ければ35歳過ぎにはパートナーに昇格する人物さえ登場してしまいます。

しかし逆にコンサルとしての寿命はかなり短く、外資系企業ではパートナーが国内企業でいう60歳まで働くことはレア中のレアケースとなります。

織田信長の人生50年が基本のような業界で、さすがに本邦系のシンクタンクではそこまでシビアではないため、同じコンサルを名乗っていてもどこで働いているかによってかなり状況は異なるといえます。

 

依然として俗人的な組織で人間関係で転職するケースは続出

よくも悪くもコンサルティング業界は終身雇用でみんな定年まで仲良くという業界ではありませんので、同世代、つまり同期は年を追うごとに減って行くことになります。

外資の場合、ひところよりはだいぶゆるくなりましたが、依然としてUp of Outという志向が強いです。

パフォーマンスの出ない下位5%は社内にいられない、あるいは婉曲的に辞めさせられる状況が残っていますから、本人の意向とは関係なく辞めざるを得ない環境に陥ることもあるわけです。

これは下位の若者しかり、マネージャー、シニアマネージャー、パートナーしかりの状況ですから、ある種の公平感があるともいえます。

若い層で転職を考える場合、狭い人間関係の上司とそりが合わないといった結構日本的な問題で転職を考える層は想像以上に多いといえます。

こうしたケースではさすがに同業に転職するのではなく事業会社など別の職種でリスタートを切る若者が結構多いようです。

採用する企業もコンサルの適性をもった人材ということで、比較的好意的に評価してくれることが多いことから、若い方の転職のほうがそれなりに成功する確率が高いようです。

端的にいえばコンサルに見切りをつけて新たな業務にまい進するというわけで、こうした若年層の転職成功はある意味どの業界でも同じなのかも知れません。

 

マネージャークラスになると過去の職務実績が問われることに

一方、30歳を超えるマネージャークラスになりますと、これまで何をしてきたかの職務記述書を書けば一定の業界や技術領域などが明確になってきますので、やはりそれを活かした業界への転職が有利になってきます。

たとえば金融業界で働いてきたコンサルタントならばやはり金融の知見が活かせる業界に転職するのが有利となります。

ただ、インターネットなどを使ったこれまでにないニュービジネスのようなカテゴリーではコンサルタント経験を評価してくれて業界実績がなくても積極的に採用してくれるというケースもあるようです。

こうした採用はある意味コンサルならではのポテンシャリティ評価の雇用インセンティブともいえそうです。

もちろん同業者のコンサルでもうひとつ上のポジションと給与を狙うという転職も考えられます。

しかし、同業界ですと所属企業が変わるだけで仕事の中身はほとんど変わらないのが実情となりますから、転職で何を求めるのかと明確にしておかないと大きな失望を招くことになりかねません。

 

シニアマネージャー以上の転職には様々な理由が絡むことに

シニアマネージャー以上のコンサルの転職となりますと、話はかなり込み入ったものになってきます。

ひとつは会社にいても昇進の可能性が失われてしまい、ある意味そのままいても仕方ないので辞めざるをえないという必然性が伴うものがあります。

この場合自分の希望もさることながら決められたタイムフレームで次の仕事を探すことになりますから可能性のあるものには多数応募してみるということになります。

 

さらにパートナー以上の転職となりますと、会社によっては同業界に移籍することを禁じて、それまでに得ているストックオプションなどのインセンティブを失うこともあります。

いきなり同業界にはいかれないケースが多く、事業会社でCIOになったり、新興企業でCレベルの役員になるといったものや自ら起業するケース、独立コンサルタントになるケースなどが多く見られます。

このレベルになりますと給与水準も高いですから、国内系の企業でオポチュニティを探すのはなかかな難しくなり、結局起業するケースが多くなっているようです。

このようにコンサルと一口に言っても年齢と役職レベルによって転職先はかなり異なり、同業界以外で働くのなら早いうちに決断したほうがなにかとお得なようです。

逆にシニアとして別の業界に転職するならずばり経営層を狙うことになりますから、社会的にも知名度と実績のある仕事を積み上げておく必要がありそうです。

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