【コンサル面接攻略】元面接官がよくある質問や逆質問・評価ポイントについて解説

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コンサルティングファームに入社するうえで、特に重要な関門は面接です。

しかし、どのような形式で、どんな内容を聞かれ、どういったアピールポイントを評価し、採用に至るのか、疑問に思う方も多いと思います。

そこで今回は、以下の内容について解説していきます。

  • コンサルでの面接形式・回数
  • コンサル面接でよくある質問と回答例
  • コンサル面接で評価されるポイント

就活・転職をお考えの皆さまの疑問に、コンサルで15年勤務し、面接官も務めた私がお答えします。

最後の方には、面接官時代に就活生や転職希望者からよく聞かれた質問にも回答していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

面接はコンサル入社への必須関門

面接はコンサル入社への必須関門

コンサルへの新卒就職や転職を希望する人は、年々増加しつつあります。そのため採用プロセスにおいて、入社希望者の人物像や熱意をはかれる面接(インタビュー)は大きなウエイトを占めるようになりました。

筆者自身、コンサルティングファームで15年近く勤務していましたので、入社時の面接はもちろん、面接官として多くの候補者に会ってきた経験があります。

この記事では、そんな筆者の経験をもとに、コンサル面接とはどのようなものか、どのような点が見られているのかを説明したいと思います。

また候補者が気になるケースインタビューと通常の面接の違いについても、面接官の立場からお答えしていきます。

コンサル面接の内容と流れ

コンサル面接の内容と流れ

まずはコンサル面接について具体的にイメージしていただくために、形式、回数、面接相手などを説明します。

面接の形式や相手は、新卒採用と中途採用によって若干異なるケースがあります。

それぞれ詳しく解説していきます。

面接の形式

新卒の場合は、インターンの採用面接になります。

形式は多くの企業と同じように、特定の日(通常は休日)に集中して候補者を集め、多くの面接官が同時並行で何人もの候補者の面接をしていきます。

中途採用の場合は、転職エージェントなどを介して応募する方が多いため、平日の夜などに個別にアポイントを設定し、面接するケースがほとんどです。

もちろん新卒と同様に、中途採用でも集中面接を開催する場合もあります。

面接回数

新卒の集中面接では、候補者は2人程度の面接官と、それぞれ30分程度の面接をするケースが大半です。

ファームによっては、最初の1〜2回で合格した人の選考をさらに進めるために、同日中に追加で面接することもあります。

最初の面接を通過した候補者は、後日、次ラウンドの面接が行われます。候補者はインターン採用に至るまで、最初の面接から合計して4〜5名の面接官と会うことになります。

中途採用の場合は、1回の訪問で1〜2人と面接するケースがほとんどです。面接時間は、1回30分〜1時間程度。結果がよければ、次のラウンドのアポイントが入ります。

中途採用の場合も、採用までに会う人数は4〜5名というのが主流です。しかし面接でギリギリの評価を得た候補者は、見極めのためにさらに多くの人と面接する可能性もあります。

特定の業界チームへの所属を前提とした採用では、そのチームのシニアメンバー全員と個別に面接するケースもありました。

面接官

面接官は、そのコンサルティングファームの現場で働いているコンサルタントが務めます。

新卒の場合、最初の面接相手は、マネージャーへの昇進直前やマネージャーになって間もない若手コンサルタントが中心です。

次の選考へ進むと、面接官の役職も上がっていき、マネージャーから若手パートナーなどに変わっていきます。最終選考では、新卒採用担当のパートナーが面接官になるのが普通です。

中途採用の場合は、最初の面接は若手マネージャーが務めるケースが多いようです。しかし最初から、ベテランマネージャーや若手パートナークラスとの面接になるケースも少なくありません。

どのような役職の人が面接官になったとしても、最初の1〜2回はあくまでも候補者の絞り込みが目的です。仮にシニアクラスのコンサルタントが面接官になったとしても、気負ったり、高評価されていると勘違いしたりしないようにしましょう。

Web面接について

コロナ禍以降、Web面接を行うコンサルティングファームも増えてきました。ご存じの方も多いかと思いますが、Web面接とは、SkypeやzoomなどのWeb会議システムを活用した面接のことです。

Web面接は、ネット環境さえ整っていれば自宅から面接が受けられるため、わざわざ面接会場まで出向かなくても良いというメリットがあります。

コンサルティングファームは東京に集まっているケースが多いため、地方に住んでいる人にとっては選考を受けること自体が大変でした。

しかしWeb面接が主流になってからは、地方でも海外でも関係なく面接が受けられるため、コンサルティングファームに挑戦しやすくなった人も多いでしょう。

チャンスが広がる一方で、Web面接特有の難しさもあります。

カメラ位置の都合でお互いの視線がズレてしまったり、マイクに音がうまく入らなかったりと、対面面接には存在しなかった状況での対応が求められるのです。

Web会議システムを活用した面接は、今後も増えてきますのでしっかりと準備するようにしましょう。

面接でよくある質問とケースインタビューについて

面接でよくある質問とケースインタビューについて

新卒、中途採用いずれの場合も、大きく分けて2つのテーマで面接が実施されます。

新卒面接の場合、一度の面接でフィットインタビューとケースインタビューの両方を聞かれるケースが大半です。

しかし中途採用の場合は、これら2つを分けて実施するファームがあります。

フィットインタビューとケースインタビューの重要性比較

フィットインタビュー

フィットインタビューとは、志望動機や候補者の人物像を確認するための面接です。おそらくどこの企業でも行われているため、みなさんも想像しやすいと思います。

典型的な質問内容は、以下のとおりです。

  • これまでに何をしてきたか?
  • 自分の強み・弱みは何か?
  • 自分のキャリアプランをどう考えているか?
  • なぜコンサルティングファームで働きたいのか?
  • なぜ当社(応募先のファーム)で働きたいのか?
  • 入社したらどんなことをしてみたいか(関心のある業種、経営テーマなど)?

ケースインタビュー

ケースインタビューは、コンサルティングファーム特有の面接です。口頭試問のようなイメージで、与えられた課題に対して自身の考えを答える内容となっています。

口頭試問と異なるのは、正解を求めるのではなく、目の前の課題に対してどのようなプロセスで考え、どのような結果に至ったか説明が求められる点です。

ケースインタビューでは、企業の経営課題に関連するテーマが取り上げられます。いわば本物のコンサルティングプロジェクトのシミュレーションを面接の場で行い、候補者の適性を見るためのインタビューなのです。

取り上げられるテーマは、以下のとおりです。

  • ある製品・サービスの市場規模を推計する
  • ある企業・製品の売上高や利益の拡大策を考える
  • グラフや表などのデータを見て、わかることや示唆を説明する
  • 企業が直面する課題(人手不足、M&A、不祥事など)への対応策検討方法を考える
  • 時事問題(働き方改革、少子高齢化、地方創生など)への対応策を考える

なお「ケースインタビュー=フェルミ推定」であるかのような記事を時々見かけますが、むしろ純粋なフェルミ推定(今この瞬間に、世界中で飛んでいる飛行機の数は?など)はあまり出題されません。フェルミ推定があるとしても、市場規模やユーザー数の推計などが中心です。

>>フェルミ推定のトレーニングにおすすめの本5選を紹介

ケースインタビューの重要性は高い

コンサルティングファームの採用面接においては、フィットインタビューよりケースインタビューが重視されます。

極端な話、どんなに学歴や経歴が優れていて、熱意が高い人でも、ケースインタビューでうまく対応できなければオファーはもらえないでしょう。

コンサルティングファームへの入社を希望するのであれば、ケースインタビューの対策を十分に行っておく必要があります。

>>ケースインタビューの対策方法はこちら

面接で見られてるポイントとは

面接で見られてるポイントとは

では面接する側は、候補者のどんな点を見ているのでしょうか?主な評価ポイントは大きく4つに分かれます。

それでは一つずつ見ていきましょう。

面接での評価ポイント

考える力

考える力

コンサルタントの仕事は、クライアントの課題に対して最適な答えを出すことです。従って考える力は最も重要視されます。

特に面接では、ロジカルに考える力と独創性・オリジナリティが重要な評価ポイントとなります。

考える力は、主にケースインタビューで測られますが、フィットインタビューでも「この人はロジカルに考えられる人か」を見られていますよ。

ロジカルに考える力

コンサルタントにはロジカルな思考が常に求められます。ロジカルな思考とは、ざっくりというと物事を勘や好き嫌いだけでなく、筋道を立てて理詰めで考える思考です。

例えばケースインタビューで「売上を拡大するには〇〇という策が必要」と結論づけるとします。

その際に、なぜその策が必要なのかを、現状の整理、売上を拡大させるドライバーの把握、ドライバーの配置方法などを踏まえて結論を出すことが求められます。

ロジカルな思考法は、フィットインタビューでも問われます。

例えば「自分の強みは〇〇です」と答える時に、他の人と比べて自分はどこが違うのか、具体的な事例を示しながら比較すると、ロジカルな印象を与えられます。

独創性・オリジナリティ

ちまたでは、ケースインタビュー対策やロジカルシンキングのノウハウに関する情報があふれています。主に書籍やインターネットの情報を活用して、ケースインタビューの対策をする人が増えている印象です。

面接官をしていると、「売上=客数×客単価なので…」「戦略を4P(Price、 Place、 Product、 Promotion)に分けて考えると…」などフレームワークを持ち出す候補者が多く見られます。

上記のフレームワークは先人の知恵であり、活用するのは素晴らしいことです。しかしフレームワークを活用するだけでは、枠組みだけで中身のない回答になってしまったり、教科書に載っているような模範回答になってしまう可能性があります。

既存のフレームワークを使いつつ、自分の経験や世の中のニュースなどと絡めると、回答に独自性やオリジナリティを出せて面接官にも好印象です。

コミュニケーション力

コミュニケーションの力

コンサルタントは、クライアントの悩みや課題があって初めて必要になる仕事です。クライアントの悩みや課題を聞いて、正しく理解することは、プロジェクトの第一歩につながります。

また提案する解決策を採用し実行するのはクライアントです。そのため良いアイデアを考えても、それを説得力のある形で伝えなくてはただの独りよがりになってしまいます。

このようにコンサルタントにとってコミュニケーション力は、重要なスキルとなるのです。面接でもコミュニケーション力がしっかりと備わっているかどうか、聞く力と話す力の両方が重要なチェックポイントとなります。

聞く力

面接において「正しく聞く力」は重要です。なぜなら面接官の質問内容や質問の意図を正しく理解しないと、会話がかみ合わない面接になってしまうからです。

例えばケースインタビューで「利益拡大の戦略」が求められているのに、価格を下げて販売量を増やす「売上拡大策」を回答したのでは話になりませんよね。

また自身の回答に対して、「〇〇という観点についてはどうでしょうか?」と質問された場合、その観点からも分析してみると良いでしょう。

面接官からのアドバイスや質問の内容を理解して、さらに踏み込んだ話ができる候補者の方が、高評価を得やすくなるのは言うまでもありません。

話す力

大きな声で、はっきりと相手を見て話す、これは面接の基本です。これらに加えて、コンサルの面接では、ロジカルかつ簡潔な説明が求められます。

ロジカルで簡潔な説明をするためには、日頃から思考をロジカルにする必要があり、単に短く答えるだけではないと言うことを覚えておいてください。

ポイントを一つ申し上げますと、結論ファーストで説明し、構造化された話し方を意識すると良いでしょう。

例えば、以下のような答え方だと好印象です。

「理由は〇〇ということ、△△ということ、××ということです」と説明するよりも、「理由は3つあります。1つ目は〇〇、2つ目は△△、3つ目は××です」と結論から説明するとわかりやすいです。

〉〉コンサルタントの仕事で必要なコミュニケーション力

ファームやチームに貢献するスキル・知識

専門的な知識や経験を持っている人は、面接が少々荒削りだったとしても、ファームに貢献できる人材として高評価を得やすくなります。

なぜなら最近では、ファームで取り組むプロジェクトの専門性が高まっているからです。その分野は経営や会計にとどまらず、医療や農業、宇宙工学、ITなど多岐にわたっています。

例えば、トヨタの生産現場で改善に取り組んだ経験は、単に本で読んだだけの知識よりコンサルティングの現場に役立ちます。

このように珍しい経験や深い知識を持っている人は、面接が少々荒削りだったとしてもファームやプロジェクトに貢献できる人材として採用されやすい傾向にあるのです。

人間性

人間性

コンサル面接では、相手への礼儀や敬意を欠いているような候補者は、面接官から低評価を受けてしまいます。

なぜならコンサルティングファームはプロジェクトチームで仕事を進め、クライアントを相手にする、まさに人間相手の仕事だからです。

そのためファーム内でうまく人間関係を構築できるか、クライアントとコミュニケーションがうまくとれるかなど、あらゆる面で人間性が重要となります。

実際の面接では、候補者の人間性を見るために、回答に対してアドバイスをしたり、異なる意見をぶつけたりしてみます。

特に異なる意見に接した時の反応は、重要なポイントとなります。

候補者によっては、面接官からの意見が受け入れられず「詰められた」と判断して、慌てて自分の意見の正当性を訴えてしまう場合があります。

すると面接官は「相手からの意見を受け入れられない人だな」と判断し、低評価を与えるでしょう。

逆に、面接官からの意見を受け入れ、「その点は考えていなかったので、それを含めて考えてみますと…」と自分の回答を進化させられる人は高く評価されます。

※「進化」はコンサルタントが好むキーワードです

もしケースインタビューなどで、回答にダメ出しされたり、異なる意見をぶつけられたりしたら「詰められた」と判断するのではなく、「人間性を試されている」と考えましょう。

コンサル面接において重要な逆質問について

面接の最後には、逆質問の時間が設けられているケースがほとんどです。

逆質問は、候補者の熱意や理解の深さを示す以外に、インターネットでは得られない一次情報を得る機会でもあります。

一方、逆質問で聞くにはふさわしくない内容というものもあります。せっかく評価が良いままで面接を終われそうだったのに、逆質問で印象が下がるケースも少なくありません。

ケース別にそれぞれ参考にしてみてください。

【逆質問例】コンサル面接における良い質問の仕方

コンサル面接における良い質問の仕方について以下でご紹介します。

面接官についての質問

コンサルの面接では、面接官として立つのは、将来的には同僚、上司、または先輩となる可能性のあるコンサルタントがよくいます。

仕事を選ぶ際、一緒に働く人を選ぶことは多くの人にとって重要な要素ですが、まず最初に、面接官がどのような人物かを知ることが大切です。

  • 「何が魅力で入社されましたか?」
  • 「どういったバッググランドをお持ちですか?」

プロジェクトについての質問

プロジェクトについての質問については、実際のプロジェクトでどの産業のどのテーマに関連し、どのような役割を果たし、やりがいや課題があるかについて聞いてみましょう。

  • 「直近のプロジェクトでは、どのような業界やテーマに焦点を当てましたか?」
  • 「実際のプロジェクトの成果や成功事例を教えていただけますか?」

    自社の魅力や改善点についての質問

    自社で働いているからこそ感じる素晴らしさや課題について語ることは、質問の中でも特に貴重な情報の一つです。

    この質問は企業に対する真剣な興味を示し、会話を深める素晴らしい方法の一つと考えられます。

    • 「どのような価値観がこの企業で大切にされていますか?」
    • 「自社が直面している主要な課題や将来のチャレンジについて教えていただけますか?」

      競合他社との違いについての質問

      競合他社との違いについての質問は「逆にどう思いますか?」と返されることもありますが特に、複数のコンサルティングファームを経験した面接官の場合、実際の経験に基づく話は非常に価値があります。

      • 「競合他社と比べて、貴社が特に優れていると考える点は何ですか?」
      • 「競合他社が取り組んでいる課題やトレンドについて、貴社の視点はどのように異なりますか?」

      入社後についての質問

      コンサルティング面接で入社後のことについて面接官に逆質問することは、将来のキャリアや成長について関心を示し、企業での成功を追求する意欲をアピールする良い方法となります。

      • キャリアの成長と昇進について、貴社の方針や基準はどのようになっていますか?
      • 「入社後、初期のプロジェクトやクライアントについてどのように決定されますか?」

      【逆質問例】新卒でのコンサル面接における良い質問の仕方

      新卒者がコンサルティング面接で逆質問することは、希望する会社への興味を示し、自身の適合性を強調するための重要な機会です。

      逆質問を通じて、面接官との対話を充実させ、自身の適合性を強調しましょう。

      • 新卒入社者に対して、貴社はどのような研修プログラムを提供していますか?
      • 貴社でのプロジェクトの割り当て方法や新卒者の役割について教えていただけますか?
      • 新卒者に対するキャリアサポートがある場合、どのように機能していますか?

      【逆質問例】転職や中途でのコンサル面接における良い質問の仕方

      転職や中途採用者がコンサルティング面接で逆質問することは、自身が貴社で価値を提供できることをアピールできます。

      逆質問を通じて、面接官との対話を豊かにしましょう。

      • 転職者や中途採用者が、貴社での経験を最大限に活かすためにできることは何ですか?
      • 中途採用者に対するキャリアパスや成長機会について、どのような展望がありますか?

      NGとなりやすい逆質問例

      逆質問で聞いてはいけない内容は、「調べればわかる内容」「意欲を感じさせない内容」です。

      インターネットなどの情報を調べればわかる内容は、逆質問にふさわしくありません。例えば、他のコンサルティングファームとの違いや、力を入れている領域はどこか、などですね。

      またワークライフバランスに関する質問は、意欲が低いと感じさせてしまいます。

      例えば以下のような質問がNGとされています。

      • 「休日出勤はありますか?」
      • 「プロジェクトで最も忙しい時期の残業時間は?」

      面接官からしたら、コンサルタントが激務なのを承知の上で面接を受けているのでは、とがっかりするポイントになるでしょう。

      このように調べればわかる内容やワークライフバランスに関する質問は、一気に面接の評価を下げてしまいます。

      逆質問の対策方法

      面接において、高評価を受けやすい逆質問は「入社への意欲が伝わる内容」です。一見簡単そうに思えますが、面接官は質問のプロであるコンサルタント。生半可な内容では、すぐに評価を下げてしまいます。

      「自分でしっかりと考えて質問したのだな」と伝わるように、十分に企業のホームページを確認し、一体何を確認したいのか把握しておきましょう。コンサルタントのホームページには企業紹介の他に、プロジェクト活動に関する報告なども掲載されています。

      プロジェクト活動に関する報告をみて、自分ならばどのようなプロジェクトにアサインされるのか、どんな活動に貢献できそうか、など入社後のイメージを膨らますための質問もできます。

      そのため具体的な仮説を立てて調査を行い、自力では調べきれない内容を面接の場で確認し、答え合わせをするという流れをおすすめします。

      しかし必死に考えた逆質問の内容が、本当に適切なのか、実際に活かせるのか、事前に確認できるのであればやっておきたいですよね。

      続いては、今までの内容を実践に近い状況で練習するための方法・サービスをご紹介します。

      対策が難しいコンサル面接にはエージェントを活用しよう

      コンサルタントは、人とのコミュニケーションによって成り立つ職業のため、面接も他の業界と比較して難関と言われています。

      面接では、質問力や話す力、人間力などが厳しくみられる他、ケースインタビューでは思考力も問われます。

      そのため自力で対策していくよりは、他人と協力し合っていく方が効率的です。特に中途採用の場合は、本業の合間に面接対策をしなければならないので、さらに効率性が重視されます。

      今回は、コンサルタント転職に特化した転職エージェントを3つご紹介します。

      アクシスコンサルティング

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      運営会社 アクシスコンサルティング株式会社
      公式サイト https://www.axc.ne.jp/
      公開求人数 非公開(2024年3月22日現在)
      主な求人職種 コンサルティング業界

      未経験からコンサルティングファームへ転職するなら、アクシスコンサルティングがおすすめです。利用者のアンケートでは、95%が「満足」と回答するくらい手厚いサポートが評判となっています。

      サポート評価の内容をみると、対応が丁寧かつスピーディー、企業のメリット・デメリットを包み隠さず伝える正直さ、候補者に対する客観的な意見など、信頼できる内容となっていました。

      書類選考や面接の通過率が高い点も特徴で、企業に対して深い知識を持った担当者が個別にサポートしてくれます。そのため精度の高い情報のもと、効率的に企業研究を進められる点もメリットとなります。

      さらにコンサルティング業界の求人数も非常に豊富なため、大手転職サービスよりも選択肢が広がる可能性があります。

      求人のうち約77%は非公開となっておりますので、コンサルティングファームへ転職したい方は、ぜひ登録してみてください。

      >>アクシスコンサルティングの評判や口コミを紹介

      リクルートダイレクトスカウト

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      運営会社 株式会社リクルート
      公式サイト https://directscout.recruit.co.jp/
      公開求人数 254,310件(2024年3月22日現在)
      主な求人職種 全職種

      リクルートダイレクトスカウトは、大手転職サービス・リクルートが運営するスカウトサービスです。登録すると、職務経歴書やレジュメをみたヘッドハンター・企業から転職希望者にスカウトが届きます。

      届いたスカウトをみて、自身の市場価値を客観的にはかれるので、近いうちに転職を考えている人にもおすすめです。

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      また運営会社がリクルートとだけあって、求人数もかなり豊富です。年収600万円以上の求人は158,297件あります。そのうちコンサルティング・シンクタンクの求人数は22,063件でした。(2023年2月時点)

      登録からスカウトの受け取りまではすべて無料ですので、気になる方はぜひ登録してみてください。

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      コトラ

      運営会社 株式会社コトラ
      公式サイト https://www.kotora.jp/
      公開案件数 24,292件(2024年3月22日現在)
      職種 金融・コンサル・経営幹部・IT/WEB・製造業

      最後に紹介するコトラは、ハイクラス転職に特化した転職エージェントです。取り扱い業界・職種は、金融・IT・コンサル・製造業・経営層と、高年収が狙える求人となっています。

      取り扱い求人数も豊富で、公開求人数は20,671件、そのうちコンサル転職求人は9,797件です(2023年2月時点)。800万円〜2,000万円の高年収の求人が揃っているため、年収アップにも最適です。

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      >>コトラの評判や口コミを紹介

      面接当日に気をつけておきたい内容

      ここでは面接当日に確認し、準備しておきたい内容についてご紹介します。

      遅刻しないように時間に余裕を持って行動する

      コンサル面接に限らず、遅刻は絶対にアウトです。遅刻しなくても、面接時間ギリギリに会社の待合室に駆け込む状況もよろしくありません。

      本命度が高い企業の面接なら、約束の1時間前には本社に到着し、残り時間を近くの喫茶店で過ごすくらいの余裕が必要です。

      約束時間の10〜15分前には会社のある建物に到着し、化粧室で身だしなみを整えます。そして7〜8分前には、受付に移動して担当者を待ちましょう。

      面接担当者は約束の時刻までは、別の仕事をしているのが通常ですので、あまり早く呼びすぎると迷惑になってしまいます。そのため約束時間の10分前を切った7〜8分前が理想的なのです。

      緊急連絡先を把握しておく

      どんなに遅刻しないように行動していても、事故や遅延などで遅刻が確定してしまう場合もあるでしょう。

      そんな時には、約束の時間がすぎてしまう前に企業に連絡を入れるのが先決です。面接開始の1時間〜30分前に連絡すれば、面接官の業務予定も変更が可能なので、印象にも影響しません。

      ただ連絡を入れようとした時に、採用担当者への連絡先が出てこないと非常に焦ります。

      スマホさえ持っていれば確認できますが、気持ちに余裕を持つためにも手帳などにメモしておきましょう。

      面接前日にアクセスを再確認する

      企業によっては、建物の場所が見つけにくい場合があったり、道に迷ってしまったりする可能性があります。面接当日に道に迷って時間を浪費することは避けたいところ。

      そのため地図ベースだけで確認するのではなく、場所を下見しておくと安心です。下見と言っても、実際に足を運ぶ必要はありません。

      Googleマップのストリートビューを使って、周囲の景色や特徴を眺めておくだけでも大丈夫です。

      また盲点となりやすいのがビルの階数です。

      同じ会社でも仕事をする階数と面接を行う階数は違う場合がありますので、こちらもしっかりと把握しておきましょう。

      コンサル面接の疑問について

      コンサル面接の疑問について

      コンサルティングファームで面接官を務めていた経験から、面接に関する質問を受ける機会が多くあります。

      ここではよくある質問に対して、私の経験も交えながら回答をご紹介していきます。

      自己PRや自己紹介では何をアピールすれば良いでしょう?

      自分の実績や能力について、他人に自慢できる内容をアピールするのが基本です。アピールする際には、具体的な事例や数字を使って、どのように優れているのか説明しましょう。

      コンサルティングファームの面接に来るのは、各社(新卒なら各校)の優秀な人材ばかりです。

      そのような人たちから、「自社の売上増加に貢献した」「学生時代に起業しました」と言われても、どこかで耳にする機会も多いため、面接官は新鮮味を感じられないのが現状です。

      アピールする実績や能力が、他の人と比較してどう異なるのかが重要なポイントとなります。そして自分がイメージしているコンサルティングファームの仕事にどう貢献できるのか、具体的に説明すると説得力のあるアピールとなります。

      その実績や能力がどう他の人と比べてどう異なるのか、自分がイメージしているコンサルティングファームの仕事にどう貢献できると思うのかを具体的に説明できなければ、本当のアピールにはなりません。

      転職理由はどのように言えば良いでしょうか?

      自分のキャリアプランを語った上で、次の段階に進むための転職がしたい、という言い方が無難です。

      反対に、「現在の職場への不満」や「今の職場にいても成長できない」という言い方は印象が良くないので気をつけましょう。

      以下の内容のように、自身の成長に役立てたいという言い方が最適です。

      • コンサルティングファームで成長したい
      • ファームで経営のノウハウを身につけたい

      コンサルティングファームは、数年働いて他の企業などに転職していく方が大半です。そのため将来の転職を想定した言い方は、さほど大きな問題にはなりません。

      ただコンサルティングファームは、あくまでもクライアントの役に立つために存在するのであって、社員の成長のために存在するのではありません。

      自分がクライアントやファームにどんな貢献をしたいのか、という視点を忘れないようにしないと、面接官から「うちは学校じゃない」と思われてしまいます。

      面接官からの質問内容はどんなものがありますか?

      面接官からの質問内容

      面接官が質問するのは、大きく分けて下記の3パターンです。

      1. フィットインタビューで人となりや志望動機を聞く
      2. ケースインタビューのお題を出す
      3. ケースインタビューの解答に対して疑問点や不足点を聞く

      1と2については、上記「面接では何を聞かれる?」の部分で触れました。3については、候補者の回答によって内容が変わってきます。

      質問という形をとりながら、ヒントを与えているケースも多くあります。

      ケースインタビューの場合、面接官の方でもある程度、自分なりの考え方や答えを用意し、それに沿った評価軸を持っています。そのため候補者が同じベクトルで考えてくれると、評価しやすいのです。

      面接官からの質問内容に誘導的なニュアンスを感じ取ったら、その流れに乗って考えてみると良いでしょう。

      中途採用の面接と就活(新卒)の面接の違いは何ですか?

      すでに述べたように、形式・回数・面接官などが異なります。新卒の場合、候補者は学生ですから、前職での実績やノウハウは期待していません。

      受け答えなどのマナーや社会常識については、社会人経験がある候補者よりも新卒に対しては評価が寛容になります。

      最も大きな違いは、新卒の面接は、多くの場合インターンシップの参加者を選ぶために行われるということです。

      インターンシップで長い時間をかけて評価できるので、面接の段階ではどこか弱い部分があっても別の面でリカバリーが可能です。

      どこかに光るもの・尖ったものを感じられる候補者には、面接官も「落とすのはもったいない」という目線になりやすい傾向にあります。

      新卒の場合、小さなミスは気にせず、自分が他の人と違う点を積極的にアピールするのが効果的です。

      >>新卒でコンサルティングファームに入社するメリット・デメリット

      英語での面接はありますか?

      英語の面接はあるのか?

      企業活動がグローバル化する中、コンサルティングファームの活動もグローバルになっています。

      こうした背景を受けて、どのファームもコンサルタントの英語力を重視しており、採用プロセスに英語のテストを入れるファームも増えています。

      しかし面接という点で言えば、英語での面接を実施しているファームは少ない状況です。

      また英語面接がある場合でも、最低限のレベルチェックという色彩が強く、重視されるのは考える力や日本語でのコミュニケーション力となります。

      ただし応募フォームや履歴書で、海外経験や英語力をアピールしている場合は、外国人の社員と面接を行うケースもあります。

      自分の売りとして英語をあげる以上は、面接があっても大丈夫だという覚悟はしておきましょう。

      >>コンサルタントは英語が出来ないと苦労するのか?

      面接では握手の仕方から大切と聞いたのですが…

      外国人が面接官の場合は、最初に握手を求められるケースがあります。

      日本人には握手の習慣が無いので戸惑いますが、挨拶の一部ですので、変に意識する必要はありません。

      それに面接官をするくらいのコンサルタントなら、日本でのビジネス経験も長いので、日本人が握手に慣れていない事実も知っています。

      よほどのことが無ければ、握手の仕方で評価が大きく変わることは無いでしょう。

      役員(パートナー)との面接に進みました。採用に近いということでしょうか?

      YESの場合も、NOの場合もあります。

      多くのファームでは、内定前の最終面接はパートナーが行います。その場合、ボーダーラインの候補者を見極めるケースと、採用前の意思確認のために面接するケースがあります。

      採用前の意思確認となる面接では、自社の魅力を伝えて優秀な人材を確保することが目的ですので、ほぼ採用と考えても良いでしょう。

      見極めの場合は、百戦錬磨のパートナーが真剣に評価しますので、逆にハードルは高くなります。

      このように最終面接でパートナーが出てきたとしても、ほぼ採用とは限らず、見送りとなってしまうケースは後を絶ちません。

      また最終面接の前にパートナーが面接する場合もありますし、実力主義で若くしてパートナーになった人が現れる可能性もあります。

      あとで振り返って「二回目にあった人はパートナーだった」と後悔しないようにしましょう。

      どのような服装・格好が最適でしょうか?

      スーツにネクタイ

      基本的には、スーツにネクタイで訪問するのが良いでしょう

      大手コンサルティングファームの顧客の多くは、コンサバティブな服装の社員があふれる日本の大企業です。当然、コンサルタント達の服装もコンサバティブになります。

      クールビズの季節などはコンサルタントもビジネスカジュアルで顧客訪問することもありますが、基本はスーツと思っておく方が安全です。

      こちらがスーツで面接官がビジネスカジュアルという状況は良いですが、こちらがビジネスカジュアルで面接官がスーツという時の気まずさを想像してみて下さい。

      メイクの注意点はありますか?

      私個人は面接官をしていて、候補者のメイクを意識したことはありません。

      ただ面接という状況を考えれば、あまりに個性的なメイクは避ける方が良いでしょう。会った時の印象も大切ですので、明るめな印象を与えるようなナチュラルメイクというところかと思います。

      面接は入口にすぎない!コンサルティングファームに入社してからが本番

      面接は入口にすぎない でも…

      コンサル面接についてご説明してきました。もちろん今回紹介した情報を知っているからといって、必ず面接に通るわけではありません。

      また本当に重要なのは、入社してからクライアントに価値を提供できるコンサルタントになることです。面接は、長いコンサルタント生活に比べれば、ほんの入口でしかありません。

      しかしせっかく高い能力を持った方が、面接の知識を知らずに、不慣れで低評価しか得られないのはもったいないと思いました。

      この記事の存在が、コンサルタントとして活躍するきっかけになれば幸いです。

      本記事でも紹介した、コンサル転職に向けて活用すべき「おすすめエージェント」についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

      >>コンサルタント転職に強いおすすめエージェントまとめ

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      URLhttps://www.freeconsul.co.jp/
      本社所在地〒107-0062
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      法人番号3010401144747
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