IT企業での女性エンジニアの働き方と転職事情を解説

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ワークライフバランスという言葉が浸透し、女性の活躍推進・働き方改革が注目される現在において、IT企業では働く女性の比率が急速に増えています。

IT企業の内部で何が起こり、どんなスキルの持ち主が活躍し、どのような変化を遂げているのでしょうか。女性エンジニアが活躍するIT企業について、女性エンジニアの視点から徹底的に分析してみましょう。

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目次

IT企業の人材問題と中途採用エンジニアの活躍

いわゆる「2000年問題」が騒がれた頃までは、IT企業といえば男性社会、長時間労働、夜間勤務など、女性エンジニアが活躍する会社とは程遠いイメージがありました。

女性エンジニアが増加傾向にある現在、IT企業の人材に関する傾向を整理します。

人材不足の問題は長期戦へ

世の中全般的にシステム化が進む状況を見ても分かる通り、IT業界全体では人材不足の問題が長期化しています。

システム化とは、手作業を見える化・マニュアル化・自動化していくだけでなく、ユーザニーズ・需要の変化・法整備などによって常に必要となり、その手法や技術も時代と共に変化します。

そこでIT企業には、新しい技術や知識を持った若手エンジニアはもちろん、市場やクライアントのニーズを良く知るために、点から線へ線から面へと考えを発展させることができる人材が必要となります。

考え方を発展させてユーザニーズを掴める人材は、クライアントにも評価されることが多く、プロジェクト完了を待たずして、次の参画案件が決まってしまう傾向にあります。

そのため、新規プロジェクトの重要ポジションに置くエンジニア、既存プロジェクトの引継ぎ先となる中核エンジニアの数は不足します。プロジェクトやチームを任せられる人材の不足問題は、今後も続くと言えるでしょう。

中途採用によって多様な人材確保

次々と立ち上がるプロジェクトには、技術だけではなくクライアントの業務を把握し、内外・上下問わずコミュニケーション能力のある人材が欠かせません。

そして、プロジェクトを成功させるためには、様々な強みを持ち合わせた多様な人材でチームづくりをすることが不可欠です。

これらの多様な人材による組織づくりは、かつて出世に有利と言われた、いわゆる「生え抜き社員」だけで実現することは難しいのが現状です。

特に、技術手法の刷新と他社との差別化が必須となる大手IT企業では、比較材料を持つ中途採用者を積極的に受け入れ、人材を確保しています。

IT企業の中途採用者数は、新卒採用者数と共に年度の採用計画時点から数値目標として挙げられ、雇用者数に対する中途採用者の比率が年々増えているIT企業が目立っています。

IT未経験・中途採用・転職組がエンジニアをリード?

中途採用者に対して主に求められることは「即戦力」です。

しかし、IT経歴豊富な中途採用者よりもIT未経験の中途採用者の方が、現場のプロジェクトリード達に好まれる場合があります。

それは、前職での経験が、即戦力としては邪魔になることがあるからです。

「IT未経験でも自分のチームに入れてみたい」と思わせる、その決め手になるのは吸収力とコミュニケーション能力です。

その能力を買われて転職したIT未経験のエンジニアが、転職直後に複数のプログラマーの進捗管理を任されたり、チームのリードを任されたりすることは少なくありません。

プログラミングの基礎知識は短期間でも身に付けることができますが、人の話をよく聞いて、不明点を明確にし、必要あれば意見を発するコミュニケーション能力、それによって新しい事を吸収できる力は、短期間で習得できるものではないと知られているからです。

IT企業の女性割合が上がり続ける3つの背景

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欧米に比べて、日本のとりわけIT企業では女性割合が低いと言われてきましたが、IT企業の女性エンジニア割合は上がり続けている傾向にあります。

女性社員の目標比率を続々発表!実現へ

2015年8月に、女性活躍推進法が成立しました。

これを受けて、女性の活躍推進に関して具体的な数値目標を公表しているIT企業が増えています。

2017年版情報サービス産業基本統計調査の報告書によると、この時点でITエンジニアの女性比率は2割にも達していないのが現状です。

ところが、2017年5月時点でソフトバンクの女性社員構成比は約30%、女性管理職比率は5.5%に達していると公表されています。

また、アクセンチュアは2025年までにアクセンチュア全社員数の男女比を50:50にすることを発表しました。アクセンチュア・ジャパンにおいても、2020年までに女性社員比率を33%にする目標を掲げています。

日本IBMは、2020年までに女性社員の割合を25%、女性管理職の割合を18%にする数値目標を設定しました。

女性の活躍推進に向け、行動計画の策定が義務付けられた労働者301人以上の大企業を中心に、女性比率は急速に上がっていくと予想できます。

会社が社員のワークライフバランスを重視

働き方改革の波もあり、大手IT企業を中心にワークライフバランスを重視する姿勢が見えてきました。

有給休暇の当年度取得分に対して消化率100%を目標に掲げたり、在宅勤務制度を取り入れたりするIT企業が増えています。

総務省では、ワークライフバランスの向上に成果を上げた企業の事例を募集し、特に積極的な取り組みを行った団体を「テレワーク先駆者百選」として選定しています。

2017年度は、NTTドコモ沖ワークウェル大同生命保険株式会社日本マイクロソフトマイクロソフトディベロップメントネットワンシステムズが、テレワーク先駆者百選総務大臣賞を受賞しました。

テレワーク先駆者百選には、IT企業も多く名を連ねています。

女性エンジニアにとって、仕事と家庭・育児との両立が働き方の鍵となると言っても過言ではないでしょう。

会社側が、社員のワークライフバランスを意識してくれる動向は、女性エンジニアのキャリアプランや転職を考える上で、最良の機会と言えそうです。

会社が福利厚生を見直す時代!女性が活用できる制度の増加

会社の福利厚生・休暇制度では、国で定める社会保険の他にも、その会社独自の特典やサポートを提供している企業が増えています。

育児休業、介護休業、時短勤務に関する制度の拡充をベースに、ベビーシッター費用や英会話スクール費用の助成、ポイントプログラムの提供など、社員の生活・休日余暇の充実を目指したサービスの提供が目立ちます。

女性エンジニアとして注目したいのは、育児・介護休業法で定める休業期間や最新の改定内容は当然ながら、企業が独自に定める時間短縮勤務(以下「時短勤務」)、シフト勤務、フレックスタイム勤務などの勤務体系に関する制度です。

女性がITエンジニアとして活躍しながら、ライフイベントや不測の事態を乗り越えられるか否かは、その支えとなる勤務体系制度が大きく影響するからです。

結婚・育児休暇復帰などのライフイベントや病気・介護に直面することは、もはや想定外ではなく想定内と捉え、時代に合わせて改定される各種制度に注目していきましょう。

女性エンジニアの収入に関わる3つの特徴

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IT業界で女性エンジニアの比率が上がり続けている一方で、年齢性別問わず気になるのは収入です。女性エンジニアにとって注目すべき特徴を整理します。

収入は男女平等!相対評価と絶対評価のミックス型で決まる評価傾向

エンジニアの収入は、年功序列ではなく相対評価と絶対評価を組み合わせた評価方法で決まる傾向があります。

一見、複雑にみえる評価方法の実態は、至ってシンプルです。

企業によって呼び方や階層数は異なりますが、クラス・ランク・レベル等と呼ばれる階層分け、専門職/管理職あるいはマネージャー以下/以上等の職種分けによって、マトリクス化された基準が存在します。

まず自分がどの位置に属するか評価され、その位置によって収入(外資系IT企業の場合、多くは年収)が決まるものです。

適する階層の決定は、完全な絶対評価であることが多く、そこに男女差はありません。

予算等の関係上、階層毎に収入の下限と上限が設けられ、同じ階層でも収入に差が出ます。

この時、成績で言えば特Aレベルのような、上限に該当するエンジニア数の枠は決まっており、特Aレベル層に入れるか否かは相対評価によって決まると考えて良いでしょう。

IT企業は、評価つまり収入に年齢や男女の差はなく、女性エンジニアにとって高い階層、高い評価を狙える環境だと言えます。

長く働ける会社で長期的キャリアプランを検討

長期的な収入アップを実現している女性エンジニアは、長期的なキャリアプランを早い段階で検討している特徴があります。

入社から3年程で中核エンジニアとなる事が多いIT業界では、キャリアアップ本番というタイミングで、女性の大きなライフイベントと重なりがちです。

この時、1年程度の短期的、3年程度の中期的なキャリアプランだけでは、収入アップを目指すどころか勤続して重要ポジションを維持することが難しくなるのです。

特に、出産・育児をこれから迎える女性エンジニアは、中核ポジションに位置する前の段階で、出産後・復職後のキャリアプランを検討しておくことが大切です。

プランの詳細化が困難な場合は、会社の勤務制度と自分の働き方を整理し、最低限の暫定的なキャリアプランが今の会社で実現可能なのか見定めていきましょう。

女性比率の向上を目指しているIT企業は、比較的、女性エンジニアが長期的キャリアプランを検討しやすい会社です。

今の会社で自分の長期的キャリアアップが見込めるか見極め、女性比率の向上に積極的な会社にシフトしていくことが、長期的に確実に収入アップするための条件とも言えるでしょう。

転職によって収入アップするパターンが圧倒的に多い

ITエンジニアは、転職によって収入がアップするパターンが圧倒的に多いです。

それは、転職を経て中途採用された多くのITエンジニアが、実際に経験されていることでしょう。

中途採用面接あるいは入社手続きの際に、前職の年収が必ずと言っていいほど聞かれます。

今までの年収を転職先企業の基準(年収とジョブグレードの相関)に当てはめた時に、どこに位置するのか把握するためです。

多くは、前職の年収と同等もしくは高い報酬が提示される傾向にあります。

また、IT系エンジニアの転職は、他の分野で視野を広げたい、他で通用するか試したい、社内SEを目指したい等、目的意識が高い傾向にあります。

加えて女性エンジニアの場合、会社の福利厚生や女性社員のロールモデルに魅力を感じて転職志望としている事も多く、転職の段階でライフステージ変化後も長く働く姿勢が見られます。

そのため、転職直後の年収が前職と同等であっても、初年度の評価が反映される翌年に、年収がアップするパターンが圧倒的に多いのです。

女性が活躍する会社に見え隠れする課題

IT企業のHPやパンフレットなどで「女性が活躍しています!」と書かれたピンク色のマークを見たことがありませんか?

これは「えるぼし」認定企業の証です。

「えるぼし」とは、女性活躍推進法に基づく認定制度、および当認定マークの愛称です。

女性活躍推進に関する行動計画の策定について届け出た企業のうち、女性活躍推進の状況が優良な企業については、厚生労働大臣の認定が受けられるというものです。

2018年5月18日時点の「えるぼし」認定企業のうち、最高段階である三つ星を取得した企業を見ると、アクセンチュア、アビームコンサルティング日立システムズSCSKトランスコスモス、日本IBM、NTTデータTISなど、総合マネジメントコンサルティングファームや大手システムインテグレーターを中心にIT関連の企業が名を連ねます。

これらの企業に共通して言えるのは、女性が働きやすい会社環境づくりに力を入れている、すなわちライフステージが変わっても働き続けることができる環境を目指している点です。

しかし、ライフステージ変化のタイミングで女性エンジニアの退職・転職が多い傾向は、「えるぼし」認定企業であっても同じです。

素晴らしい女性エンジニアのロールモデルが、他の女性のワークライフバランスに見合うとは限りません。

スーパーウーマン的なロールモデルが多いほど、それに続く女性エンジニアのハードルが上がってしまうのが現状だからです。

「えるぼし」認定企業は、年々増加傾向にありますが、様々なバックグラウンドを持つ多くの女性が活躍するというレベルに具体化していくことは、引き続きIT業界全体の課題となるでしょう。

女性エンジニアの時短勤務に見える悩み

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恐らく多くの女性エンジニアは、目の前のIT技術や他者とのコミュニケーションではなく、仕事と家庭の両立や時短勤務を背景に「働き続けること」に不安や悩みを抱くのではないでしょうか。

労働時間そのものではなく、時間が来たら仕事の途中でも帰らざるを得ない事に悩み、タスク分担そのものではなく、時短勤務を加味して分担されたことに悩むのです。

女性エンジニアにとって、時短勤務が足枷ではなく、働き続けるための手段にしていくことが大切です。

素敵な転職!”私のための働き方”を目指して

多くの女性エンジニアが、時短勤務ゆえに自分のタスクをやり遂げようと仕事を抱え込み、悩んでいます。転職を通じて、素敵な働き方を実現していきましょう。

女性エンジニアの”本当の時短勤務”を知る

転職先を探す時、会社の福利厚生・各種制度は、公表されている制度の項目や多さだけでなく、実際に当該制度が活用されているのか、実態をリサーチしましょう。

例えば、シフト勤務制度がないIT企業であっても、実態はプロジェクトの進捗や内情に合わせてシフト体制を敷いている場合もあります。

また、フレックスタイム制度が導入されていないIT企業であっても、週単位の勤務時間が一定範囲内であれば日単位の勤務時間が調整できたり、所定労働時間に満たない時間は時間単位年次休暇として計上できたりする可能性があります。

実例から見ると、時短勤務制度を利用せず、朝8時から夕方5時まで働き、夕方6時に保育園に到着する女性エンジニアもいます。

時短勤務に見えても、実際は授乳を想定した制度(1日1時間の特別休暇)を利用して、所定労働時間よりも1時間早く終業する勤務パターンもあります。

勤続が長い女性エンジニアは、消化可能な有給休暇日数も多く、時短勤務した日の不足時間を時間単位の年次休暇として相殺している事例もあります。

このように、同じ夕方時刻までの勤務であっても、実際は様々な勤務体系が背景があり、転職先で利用する制度と自分の働き方を吟味することは非常に大切なのです。

時短勤務でも無理なく働ける環境をつくる

IT業界では、仕事中に舞い込む想定外の障害や案件は日常茶飯事です。つまり、夕方の帰宅時間に予定タスクが終わらない毎日が続くと考えて良いでしょう。

この時、仕事を持ち帰る以外に選択肢を用意しておくことが重要で、これがその後のワークライフバランスを左右します。

タイムリミット直前に、少ない指示出しで仕事を引き継げる同僚や部下の存在は、欠かせないのです。

時短勤務のタイムリミットは、日々の情報シェア、良好なコミュニケーション、仕事に対する真摯な姿勢、全てが直に影響する場面です。

普段から、上司や同僚と密にコミュニケーションを取り、自分だけしか知らない事、自分にしかできない事、自分がいないと進捗できない事は、極力なくすことが重要です。

抱え込まず、他者を巻き込みながら、全体の進捗を意識できるようになった時、時短勤務でも無理なく働ける今後が見えてきます。

自ら働き方改革!転職してロールモデルをつくる

時短勤務において大切な事は、利用する会社の制度も含めた自分の働き方を確立することです。

働き方は、既にある女性エンジニアのロールモデルをそのまま当てはめるのではなく、お手本にしながら自分流を見つける事がポイントです。

理想とするワークライフバランスは、個々に違うからです。

上述した「えるぼし」認定企業の一覧は、ホームページでも公表されています。

星の数や女性比率などを元に絞り込み、転職先を検討するのもお勧めです。

転職先候補となるIT企業が絞れたら、お手本にできそうな女性エンジニアの働き方についてリサーチするのも面白そうです。

IT業界や女性の活躍推進の動向を知り、女性エンジニアとしての自分流ロールモデルを作り、転職を通じてキャリアアップ、収入アップにつなげていく。

何となく理想的なキャリアプランが見えてきた気がしませんか。転職先で、素敵な女性エンジニアのロールモデルを増やしていきましょう。

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