フリーランスのコンサルタントは、世間の人が想像する以上にニーズがあるもので、一定のビジネス、ITコンサルタントとして知名度のある企業で働いて実績のある人間ならばフリーランスとしてやっていける可能性はかなり高いといえます。

逆にコンサルタント経験がないのにいきなり名乗ってビジネスをしていくのは少なくとも業務系、IT系、インフラ、セキュリティ系のコンサルに関してはかなり難しい領域といえます。

 

フリーランスにとってオポチュニティパイプラインの維持が一大問題

大手のコンサル会社で働いていた人間であれば、パートナーなどの役員クラス以外は仕事をとってくるという部分にはほとんど気を使わずに若い時代をすごしてきたことと思います。

しかし実はコンサル業界は仕事をどのように切れ間なくかかえてこなしていくかが最大の問題となり、とくにたったひとりで営業も労働力の提供も提出するマテリアルの仕上げも行わなくてはならないフリーランスコンサルタントにとってはこれが最大の問題となります。

実際に仕事を始めてみますとそれまで付き合いのあったクライアントが一人でもできる内容ということで大手のコンサルに依頼するよりかなり安く使えるということから仕事をくれるケースが実はそれなりに多くなります。

しかしここで特定の企業の仕事だけに絞り込んで仕事をしてしまいますと、なにかのきっかけで仕事が途絶えることになるとまったく次に案件が見つからなくなるという大きなリスクに直面することになります。

どんな規模の企業であっても上位の2割のクライアントが8割の収益をもたらしてくれますから、メインのクライアントを持つことは必須となりますが、必ずいくつかのほかのクライアントソースも維持しながら日々の業務にまい進するというバランスが必要になってくるのです。

また業務を止め処も無く受けられるように適度な先行きの案件パイプラインを管理することも重要です。

フリーランスになりたてのころというのは自分ひとりで出来る仕事のボリューム感がわからずオーバー気味に仕事を受注してしまって収入は増えても体力がもたずに病気になるといったこともあります。

また、特定クライアントの業務だけに気をとられているうちに業務がカットオーバーになった途端に1ヶ月以上遊びの時間ができてしまうなどという失敗も起きてしまうことになり、この良性能力を自分で管理する力をつける必要があるといえます。

 

ドキュメンテーションをいかに効率的にするかも大きな問題

大手のビジネスコンサルファームに在籍していますと、クライアントに提出するドキュメントは100ページを超えるものなどもざらで、まずは社内にパブリッシング能力をもった人材が分業で仕上げていける力に驚かされることになります。

フリーランスになった途端にこの会社としてのケイパビリティをすべて失うことになる点には相当注意が必要になります。

もちろん自分でパワーポイントを使って書いていく能力は十分すぎるほど備わっているわけですが、一からすべてを自分だけで作成していくのにはかなり無理があり、ひとりの業務であってもデータベース化してうまく資料を使いまわしていくといった工夫が必要になります。

手間のかかる業界の構造図などのようなものは1回限りで利用を終わらせるのではなく同業界の他社でも使えるように最初から工夫したものにしておくなどの配慮も必要になります。

だんだんフリーランスとして多くの企業と付き合いはじめていきますと自分で書いた原稿や資料をデータベースの中から何度も利用する機会に恵まれることになりますので、ひとりでもデータ管理が重要になるのです。

 

大手の部分下請け的な業務を受けるか一人でやれるものに集中するかが問題

IT系の業務などのフリーランスコンサルタントをしはじめますと、大手のコンサルの一部として手の足りない部分について業務委託を受けて下請け的に業務をこなすといった機会も登場することになります。

たとえばIT実装にあわせて要件定義をまとめるフェーズだけをコンサルの下で受けてたつといったやり方がこれにあたるものです。

逆にどこかの下請けではなくクライアントと直接的な取引をしていくという方法も選択肢として残されます。

実際に日々の業務に没頭していますと、上述のオポチュニティパイプラインをうまく自己管理し独自の営業活動ができなくなることから、どうしてもどこか大手の下請け的な仕事を受けることが多くなってしまいます。

もちろんそれが悪いことだとは思いませんが、なんのためにフリーランスになったのかということは最初からよく考えて仕事を進めていくことが必要です。

足もとのコンサルティングビジネスではひとりでも十分に対応できる案件も多くなってきていますので、このあたりの仕事の仕方が将来的にどのような方向で仕事をしていけるかに大きく影響を与えることを常に考えておく必要がありそうです。

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