- 教養とリベラルアーツの意味
- 教養を身につけるためのオススメ本
- 教養を身につけるコツ
ビジネスパーソン向けの教養本・リベラルアーツ本がブーム?
ここ数年、「教養としての〇〇〇」とか、「教養が身に付くための〇〇」といったタイトルの本が良く売れているようです。また世界史、日本史などの歴史や、美術・建築・クラッシック音楽などのアートについて初心者向けに解説するような書籍も目立ちます。
教養本・リベラルアーツ本のおすすめ書籍
例えばAmazonの売れ筋書籍ランキングや、書店の店頭をちょっと覗いてみただけでも以下のような書籍が目に入ります。
(月)歴史・(火)文学・(水)芸術・(木)科学・(金)音楽・(土)哲学・(日)宗教と、様々な分野のトピック(歴史上の話など)をやや雑学的なアプローチで紹介しています。「世界の教養」とあるように基本的には西欧人(特にアメリカ人)向けなので、日本人にとってはやや読みにくい部分もありますが、様々な分野のトピックに関心を持つきっかけとして使えるでしょう。ここに出てくるテーマを別の本などで掘り下げて読み、「教養」を身に付けるための入口となる本と位置付けると良いかもしれません。
教養を身に付ける方法の「定番」と言えばやはり読書です。この本では60歳でインターネット生保であるライフネット生命を起業し、現在は立命館アジア太平洋大学の学長であると同時に読書家として知られる出口治明氏が、これまでに読んだ本の中から135冊を選んで紹介しています。歴史、宗教、政治など様々な分野の書籍を取り上げて、その内容だけでなく書籍の書かれた背景などに触れているのが参考になります。
著者にはこの本の他にも、「ビジネスに効く最強の「読書」 本当の教養が身につく108冊」(日経BP社)やベストセラーになった「人生を面白くする本物の教養」(幻冬舎)といった「教養本」があります。
特に世界史への造詣が深く、「全世界史」(上下巻/新潮社)、「人類5000年史」(Ⅰ・Ⅱ/ちくま書房)、「仕事に効く教養としての「世界史」」(Ⅰ・Ⅱ/祥伝社)など歴史に関する多くの書籍を執筆しています。
最近、ビジネスとアートやデザインとの関係が注目されていますが、その「ブーム」の拡大に影響を与えたのがこの本と言えるでしょう。
著者は電通や外資系戦略コンサルティング会社を経て、現在は人事系コンサルティングファームであるコーン・フェリー・ヘイグループのパートナーを務めています。この本では、経営にアートやデザインといった「右脳系」の知恵を活かすことの効果や重要性が説明されています。
教養・リベラルアーツとは?
ところで教養、リベラルアーツとはどんなものなのでしょうか?
教養とは?
多くの大学で入学後に教養課程で学習したり、教養課程の科目を受講したりするので、教養という言葉に馴染みのある人は多いでしょう。
「教養」という言葉は一般的には、「あの人は教養がある」といったように、「学問、幅広い知識、創造的活力や心の豊かさ、物事に対する理解力」といったニュアンスで使われることが多いようです。
ただ、教養という言葉は「社会生活を営む上で必要になる幅広い知識」という意味も持っています。
リベラルアーツとは?
最近は大学の教養課程などでは、「リベラルアーツを学ぶ」といったように教養の代わりにリベラルアーツという言葉を使うことが増えてきました。
リベラルアーツはliberal(自由な、個人の自由の)+arts(技)という成り立ちからもわかるように、「奴隷制などから解放された自由な市民が、生活を送るために知っておくべき知識や技」という意味を持つ言葉です。
もともとは古代ギリシャで誕生した概念で、その後の古代ローマ時代には、「3学」と言われた文法学・修辞学・論理学と「4科」と言われた算術・幾何・天文・音楽の「自由7科」と定義されました。
その後、欧米でリベラルアーツの考え方は広く継承され、現在では幅広い学問分野の基礎的な知識とそれらに共通する論理的な思考力を指すことが多くなりました。
ビジネスパーソンにも教養・リベラルアーツは必要
こうした経緯からもわかるように、教養やリベラルアーツは我々が生きていくために欠かせない知識です。もちろん「生きていく」の中にはビジネスも含まれますから、ビジネスパーソンにとって教養は欠かせない知識と言えます。
ビジネスパーソンにも教養・リベラルアーツが必要な理由は?
ビジネスパーソンにも教養・リベラルアーツが必要な理由はいろいろあります。主なものをあげれば以下のようなものでしょう。
「〇〇バカ」にならない
最近はスペシャリストがもてはやされる時代です。すべての科目を60点でこなすより、何か一つ得意な分野で100点を取れるような人が称賛さえる傾向もあります。もちろん、尖った得意技があるビジネスパーソンというのは、貴重な存在で高く評価されてしかるべきです。
ただ、だからと言ってそれしか知らない人、極端な言い方をすれば「〇〇バカ」では、物の見方や捉え方が偏ってしまうリスクが高まります。
まして最近は様々な分野の間でクロスオーバーが進んでいます。フィンテック(金融とテクノロジーの融合)に代表される「〇〇テック」や、暗号技術に支えられたブロックチェーンの登場は、これまであまりテクノロジーと縁が無かった分野でも、技術的な思考が必須になってきたことを象徴しています。
また、マーケティングの世界では確率論を始めとした数学的な思考が必須です。こんな時代に、「その道一筋で他のことは何も知らない」というのでは大きな成功は望めません。もちろん、他分野の専門家と同じレベルの知識を持つ必要は無いですが、他分野の人とコミュニケーションしたり、他業界的な目線で自分の業界を見たりできる力は、今後さらに重要になっていくでしょう。
幅広い教養を身に付けることは、特定の視点のみにこだわる〇〇バカになることを防ぎ、多面的な視点から物を見る力を養います。その意味で複雑化、クロスオーバー化が進む世界で生きるビジネスパーソンは教養を磨く必要があるのです。
左脳も右脳も鍛える
ビジネスに関する自己啓発本を読むと、ロジカルシンキングの重要性に触れられていることが多くあります。問題に対する対策を考える時に、現状分析に基づいて論理的に対応策を考え、実行に移すことはビジネスを進める上での王道と言えるでしょう。
ですから、伝統的なリベラルアーツに論理学が含まれているのはごく自然なことです。教養を身に付けることの一環として、論理的な思考や物言いを身に付けることは、我々が社会の中で成功を収めるための重要な要素です。
ただ、実際の社会の中では、上で触れたような論理性などの「左脳」系の力に加えて、直感やセンスと呼ばれる「右脳」系の力も重要です。成功した経営者が、「理屈ではなく感じるままに動いた」とか「自分がやりたいと思ったことをやってきただけ」などと述懐していることがよくあります。
実際、世の中の変化スピードが速くなっている現在では、経営者に時間をかけた分析をする暇は無く、瞬間的とも言えるような判断を求められることも多いのです。
現代のビジネスパーソンは、右脳(直感)で感じたことを左脳(論理)で検証するといったように、右脳と左脳を両方使いこなすことが求められます。その意味で、一見ビジネスとは関係が薄そうにみえる幾何学や芸術といった分野で右脳を鍛えることも重要であり、リベラルアーツに触れることはそうした右脳を鍛えることにつながるのです。
先人の知恵に学ぶ
多くの経営理論は、過去に行われた企業の戦略・戦術のケーススタディを基に構築されてきました。言い方を変えれば、先人の行った歴史の分析の上に経営理論はあるのです。さらに言えば、経済活動も人間の営みである以上、たとえビジネスに関連していないことであっても人間がどのように行動してきたかを知ることは、ビジネスを考える上で大きなヒントになります。
この記事の冒頭で紹介した出口治明氏もそうですが、多くの著名な経営者が世界史や日本史などの歴史に関心を持ち、歴史に関する本を愛読書にしています。これらの経営者は経営に活かそうという明確な意図を持っている訳ではないでしょうが、歴史を知ることによって先人の営み・知恵を学び無意識に経営に活かしているのでしょう。
会話の糸口を持つ
最後は少し現実的な話です。例えばあなたがまだそれほど親しくない取引先の社長と会食することになったとします。そんな時、いきなりビジネスの話をしたのではあまりにも生々しくなってしまいますし、相手の人となりもわからないうちにビジネスの話を切り出すのはリスクでもあります。ここはやはり、ビジネス以外の共通の話題を見つけて相手との距離を近くしたいところ…
そんな時に歴史、文学、音楽、美術などの話題は格好の会話の糸口になります。既に説明したような理由により、できるビジネスパーソンは幅広い教養を身に付けていることが多いです。ですから、ビジネスとは直接の関係の無い歴史や芸術などは共通の話題となり得ます。
教養ある人の特徴は?
できるビジネスパーソンは幅広い教養を身に付けていることが多いと言いましたが、私がこれまで会ってきた教養ある人には多くの共通する特徴があります。教養を身に付けるには何が必要かを考えるヒントにもなるので、そうした特徴をいくつかご紹介します。
読書に時間を割いている
日経新聞や日経ビジネスを読んでいると、著名な経営者が愛読書を紹介している記事を良く見かけます。そして読書に時間を割いている人には、教養があるなと思う人が多いのです。読書の内容も、教養ある人は古典とか名作と呼ばれるような本を幅広く読んでいます。
ビジネス書や自己啓発書など「即効性」のある本を読むのも良いですが、古典・名作はやはり長く読み継がれてきているだけの価値があります。
好奇心が強く多様な分野に関心を持つ
教養のある人はある特定分野だけでなく、様々な分野の事柄に関心を持っていることが多いようです。また、上で触れた左脳系と右脳系の両方に関する領域に幅広く関心を持っています。世界史に関心を持っている人が、美術や音楽にも知識を持っているようなケースが代表的です。
好奇心が強いので、歴史に登場する王や豪商など各時代の有力者がスポンサーとなっていた芸術家がいれば、その人の作品はどんなものかと関心を持つといったように興味を広げていくのでしょう。
教養を得ることに「実利」を求めていない
上で「ビジネスパーソンにも教養・リベラルアーツが必要」と書いたのに身も蓋も無いかもしれませんが、真に教養のある人は「ビジネスに役立つ」といった実利を求めて学びません。自分が好きなこと、関心のあることを突き詰めていったら結果としてビジネスにも役に立ったというケースが大半です。仕事に役立つから学ぶというのでは、強制される形になりがちで長続きしないですし、仕事と関連する特定の分野に範囲が偏ってしまいます。
教養を高める方法は?
それでは、教養を高め、リベラルアーツの知識を強化するにはどうすればよいのでしょうか?やはり王道は読書です。また、本や映像などだけでなく「本物」に触れるということも重要です。
読書は教養を身に着けるための王道
先ほど多くの教養ある経営者が読書に時間を割いていると紹介したように、教養を身に着けるための王道は読書です。特に古くから多くの人に読まれてきた古典や名作と呼ばれる本を読むことは、教養を身に着けるために必須と言えるでしょう。
ただし、最初からこうした古典や名作に取り組むことは、難易度が高いかもしれません。特に、自分が関心のある分野やテーマが絞れないうちにこうした古典・名作に取り組むと、難解に感じてかえって興味を失ってしまう可能性もあります。
そうした観点からは、まず入門書のようなもので全体をサラッとなぞってみて、興味がある分野を絞ってから古典・名作に取り組むことがおすすめです。以下ではそうした「入門書」をいくつかご紹介したいと思います。
おすすめ書籍(歴史)
自分の関心が持てる分野を絞るための入門書としては、やはり「〇〇の歴史」といったその分野の歴史をなぞるような本が筆頭に位置付けられます。ここでは、世界史・日本史、そしてアートの歴史の理解に役立つ本をいくつかご紹介します。
高校の世界史教科書のトップシェアである山川出版社の世界史教科書です。教科書には世界史Aと世界史Bがあり、受験勉強などには通常、より詳細に記述されている世界史Bを使います。
ただ、入門編として全体を一度さらってみようとするのであれば、世界史Aの方が簡単で読み物として面白いかもしれません。
山川出版社に限らず自分が使った世界史の教科書を、受験勉強などの制約のない中でもう一度読み返してみると、いろいろと発見があると思います。(ただし、研究が進み昔の教科書の内容が最新の定説とずれていることもあります。最新版を入手するのがおすすめです。)
教科書を読み直して全体像をつかんだら、関心ある時代(ギリシャ時代、古代ローマ、中世、近代など)や、テーマ(フランス革命、産業革命、第一次・第二次世界大戦など)に絞って関連書を読んでみるのが良いでしょう。
世界史と同様に日本史も高校の教科書でおさらいをするという手はあるのですが、この本はサブタイトルに「教養編」とあるように、社会人が教養として読むことを意識している点で教科書よりおすすめです。
約400ページでやや厚めの本と言えるかもしれませんが、誰もが多かれ少なかれ触れたこのある日本史の話ですので、それほど負担感無く読むことができます。
この本の続編と言える、「いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編」もあり、合わせて読むと日本史全体をおさらいすることができます。
美術品収集に資産を使う経営者が多いように、欧米人の教養ある人々の多くは美術に深い知識を持っています。この本は入門者向けに、美術鑑賞をする際に不可欠な作品の背景や各時代の作品の特色などの美術史を平易に説明しています。
実際の作品を見て「好き、嫌い」を感覚的にとらえるのも良いですが、こうした知識を持った上で作品を見るとより深く感じることができて興味が増します。なお、同じ著者による続編として「西洋美術史入門・実践編」もあります。
美術と並んで右脳系のリベラルアーツとして愛好する経営者が多いのがクラシック音楽です。 「クラシック音楽の歴史」 は10世紀の宗教音楽であるグレゴリオ聖歌から20世紀の映画音楽まで、有名な曲を取り上げて音楽史の流れを紹介しています。文庫版で読みやすく、西洋音楽の流れを掴むのに適しています。
「クラシック音楽の歴史」よりもう少しカジュアルな音楽史入門を好むのであれば、この「西洋音楽史 100エピソード」がおすすめです。1ページ1人の音楽家のエピソードを100個紹介していて、かわいい感じのイラストもついており、初心者が読みやすい内容になっています。一般的に知られている主要な作曲家はほぼカバーされていますので、クラシック音楽史を掴むことができます。
新国立競技場の設計コンペの際に建築家が注目されましたが、絵画・彫刻・音楽などの芸術に加え、最近関心を持つ人が増えている芸術分野が建築です。
日本の建築家の中には海外でも高い評価と知名度を得ている人が多く、建築史や建築家についての知識があると海外の都市で建築物を見た時などにも役立ちます。この本はカラー写真やイラストも豊富で美しく、詳細な解説などを熟読しなくても、それらの写真やイラストを眺めているだけで楽しめます。
おすすめ書籍(入門書)
教養を身に着けようと思っても、特にアートなどの分野はとっつきにくい面があります。そういう時にはやはり入門書が役立ちます。また日本が世界に誇る漫画文化は、こうした入門書・解説書の分野にも進出していて、初心者が楽しくアプローチするには適しています。
初版から50年近く読み継がれている一般向けの美術入門書。まさに美術鑑賞入門書の古典・名著と言える本で、現在の美術館学芸員や画商などの多くが一度は手に取ったことがあると言われるほど。15世紀から19世紀までのヨーロッパ絵画15点を取り上げて解説をしています。
古い本なので紹介されている絵は白黒ですが、文学的とも言われる文章表現の美しさに定評があります。続編として「続 名画を見る目」もあり、こちらは19世紀以降の近代絵画を取り上げて解説しています。
クラシック音楽の入門書は数多くありますが、この本は知識ゼロの人がクラシック音楽の世界に入っていきやすいよう優しく書かれています。音楽の歴史についての解説もありますが、クラシックコンサートの楽しみ方、交響曲・協奏曲・ソナタとは何か、などクラシック音楽を「聴くための知識」を提供してくれています。
また、作品や作曲家に関する逸話も豊富で、読み物として楽しむこともできます。
西洋史や西洋美術を学んでいくと、様々な場面でその背景にキリスト教の考え方や聖書の中の話があることを知ります。ただ、多くの日本人にとって聖書は身近ではないのも事実ですし、子供の頃から周りに聖書があった欧米人と同じレベルで理解する必要は無いと思います。
一方、欧米人とコミュニケーションしたり、歴史を学んだり、アートに触れたりする中で、聖書の概要だけでも知っている意味は大きいと言えます。この本は作家の阿刀田高さんが、聖書の細かな部分は省いてそのエッセンスを作家らしく面白く説明しています。さすがベストセラー作家だけあって、一冊の本として楽しめる内容になっています。
聖書を知るための入門書をもう一つ。
この2冊のシリーズは、聖書のストーリーを漫画にしてわかりやすく著してします。文庫本サイズの漫画ですので気軽に読むことができます。「モーゼの十戒」「ダビデとゴリアテ」など、聖書と直接関係しなくても耳にすることがある言葉も、その基となっている聖書の物語を知ると理解が深まります。
本や映像などだけでなく「本物」に触れる
読書で知識を身に着けたら、頭でっかちにならず、読書で得た知識を定着させるためにも、実地に臨みたいものです。アートであれば美術館を訪れる、クラシック音楽であればコンサートに行く、世界史や日本史であればその舞台となった地を訪ねるなどして本物に触れるとより理解が深まります。
美術館に行くなら常設展がおすすめ
日本国内には公設・私設の数多くの美術館があります。あまり美術に馴染みの無い人は、「モネ展」「オルセー美術館展」「若冲展」など、有名な画家の作品や海外の美術館の収蔵品を集めた「特別展」くらいでしか美術館を訪れたことが無いかもしれません。
もちろん、こうした特別展は素晴らしい作品ばかりですが、場合によっては入場行列ができるなど、どうしても混雑します。また特別展の開催時は普段より高額な特別料金が必要になることもあります。
その点でおすすめなのが常設展です。常設展は美術館が自ら収集している収蔵品を展示していて、いつでも見ることができます。また大きな美術館になると収蔵品の数も多いので、常設展の内容も定期的に変更されたりします。特別展に比べると観客も少なめで、ゆっくりと鑑賞できます。
常設展が充実しているのはやはり国公立の大きな美術館です。これらの美術館は作品収集の予算に余裕もあり、また昔から時間をかけて収集してきているためコレクションが充実しています。東京で言えば、国立西洋美術館(台東区)、国立近代美術館(千代田区)、東京都美術館(台東区)といったところは長い歴史があり、常設展も充実しています。
また、最近リニューアルされて新しくなった東京都現代美術館(江東区)は、東京都美術館が昔からコレクションしてきた作品のうち現代美術を移した美術館で、歴史は比較的浅いですが常設展も充実しています。
初心者でも気軽に楽しめるクラシック音楽イベント
クラシック音楽のコンサートは年間を通じて日本中で多数開催されています。中には初心者や家族連れなどを対象に、気軽に聴きに行けるコンサートも多くあります。ただ、やはり「クラシックコンサート」と銘打たれるとついつい肩に力が入ってしまうもの。
そんな中で毎年ゴールデンウイークに東京で開催される音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」は、気軽に訪れることができるクラシック音楽のお祭りです。会場は有楽町の東京国際フォーラムですが、期間中は開場に食べ物の出店などもあり、イベントとして盛り上がります。
国際フォーラムの複数のホールを使って、朝早くから夜遅くまで多数のコンサートが行われます。一つ一つのコンサートは1時間程度と短く、価格も5,000円以下のものが大半なので、初心者が聴きに行くのに適したコンサートイベントと言えます。
教養は1日にしてならず…だけど
教養は自分自身を高めるだけでなく、他の人々とのコミュニケーションの内容を豊かにします。高い教養をぜひとも身に着けたいものです。
ただ、読書にしても「本物」に触れるにしても、1度や2度で教養は簡単に身に付きません。それでも少しずつでも学び続ければ徐々に教養が身についていきます。
また、ここまで勉強すればOKというゴールがある訳ではなく、世の中を見渡せば上には上がいて常に学び続けることが必要です。「あの人、教養があるね」と周囲から思ってもらえる日を目指して、学び続けたいものですね。
以下の記事では、ビジネスパーソンがグローバルで活躍する為のスキルやコミュニケーション力、ライティング力についても詳しく解説しています。ぜひ参照してみてください。