転職をお考えの管理職の方へ、管理職の転職に強い転職エージェントと、具体的な転職の進め方、注意点などを解説していきます。
- 管理職だけど新たなチャレンジがしたい
- グローバル企業や成長企業でこれまでの経験を試したい
- ヘッドハンティングされたけど、他の選択肢の候補もみたい
自身のキャリアや転職に関して、このような想いや悩みがある管理職の方も多いのではないでしょうか。
管理職の採用やハイクラス人材の採用は、事業戦略上の観点から通常の採用求人を使わず、多くの場合は非公開で行われます。
その場合、管理職に特化した転職エージェントもしくはヘッドハンティング型の転職サイトによって採用が行われる、といったケースがほとんどです。
転職を成功させる鍵となるのは、質の高い情報をいかに確保するかです。
本記事では、20代、30代、40代の管理職の方へ、転職に関する具体的な選択肢として管理職に特化した転職エージェントを厳選してご紹介していきますので、転職を進める上でのファーストステップとしてぜひご活用ください。
管理職の転職に強い転職エージェント一覧
国内で利用できる管理職の転職に強い転職エージェント5社を比較します。
ランスタッド | ビズリーチ | JACリクルートメント | type転職エージェント | doda | |
---|---|---|---|---|---|
特徴 | ・転職支援実績世界最大級 ・グローバル企業や非公開求人多数 ・年収800万円以上を目指す方向け | ・管理職や専門職に特化した求人多数 ・企業からの直接オファーもある ・求人の1/3が年収1000万円以上の案件 | ・外資、海外転職では国内トップクラス ・専任コンサルタントによる高品質サービス ・手厚いサポートが好評 | ・転職後の年収アップ率が高実績 ・国内中心に幅広い業種の求人を保有 ・面接対策から条件交渉までフルサポート | ・10万件以上の圧倒的求人数 ・大手から優良中小企業まで幅広い求人を保有 ・利用者満足度トップクラスのサービス品質 |
転職エージェントごとに、強みのある領域やサービスの特徴などがございますので、それぞれおすすめする理由なども踏まえて、ご紹介していきます。
ランスタッド
- グローバルで年間約20万人の転職支援実績のある世界最大級の総合人材サービス
- 外資系や海外企業などグローバル展開している大手企業の求人多数
- 非公開案件含め独自の案件を多数保有
ランスタッドは、人材派遣、人材紹介、人材コンサルティング事業などを行う総合人材サービス会社です。
グループは人材サービスとして世界第1位の売上を誇ります。
ランスタッドの一番の特徴としては、外資系企業や海外関連の企業などグローバル展開している企業の求人を多数保有している点です。
グローバル展開している企業は日本で採用活動をする際も、日本の人材サービス会社を使わず、グローバルで取引実績のある企業の日本法人を利用する傾向があります。
その点、ランスタッドは世界中で多くの企業と取引実績があるため、外資系企業の案件を日本企業に比べ多く保有しています。
基本的にはエージェントが専任担当としてフォローしてくれるため、手厚いサポートを受けられるのも魅力です。
外資系企業は相対的に日本の企業より平均的な年収が高く、年収800万円以上を目指したい方におすすめのサービスです。
https://www.randstad.co.jp/
ビズリーチ
- 求人公開数96,000件のうち約3分の1が年収1000万円以上
- 4,700名のエージェントが登録しており実績等を踏まえ、信頼できるエージェントが選べる
- エージェントだけでなく、企業からの直接オファーも多数
株式会社ビズリーチは、日本初の求職者課金型転職サイトであるビズリーチを運営するインターネットサービス企業です。
ビズリーチの一番の特徴としては、管理職や専門職などハイクラス人材に特化した求人が多数掲載されている点です。
また、登録されている企業やエージェントに対して、審査などがあるため、サイトとしての品質が保たれているのも特徴です。
登録エージェントは顔写真付きのプロフィールを掲載しており、エージェントごとの得意領域を事前に把握することができます。
また、最近の実績等からランク付けされており、信頼できるエージェントを見つけることができます。
さらに、エージェントだけでなく、企業からのダイレクトオファーもあります。
こちらは企業から直接オファーが来るため、面接から採用までがスピーディに進んだり、質の高い一次情報を得ることができます。
利用している企業は業種も幅広く、年々利用企業も増加しております。
ご利用は無料で利用ができるプランと、有料で利用ができるプランがあり、受けられるサービスの範囲が異なります。
転職にスピード感や質を求められる方は有料プランを利用するのも一つの手段です。
転職を多数の選択肢から自分で選んで進めていきたい方におすすめのサービスです。
https://www.bizreach.jp/
JACリクルートメント
- 外資系・国内企業のグローバルポジションにおいて国内実績トップクラス
- 長年、人材紹介業に専業してきたノウハウや取引企業基盤
- 業界、職種専任コンサルタントによる品質の高いサービス
JACリクルートメント(ジェイエイシーリクルートメント)は、外資系、海外転職に特に強みをもった総合転職エージェントです。
人材紹介業に専業している企業では国内一の売上高です。
JACリクルートメントの一番の特徴としては、ランスタッドと同じく外資系企業もしくは海外に拠点を持つ国内企業のグローバルポジションへの転職に強い点です。
長年、国内においてマネジメント層のハイクラス人材の転職を支援しており、質、量ともに国内トップレベルです。
また、多くの転職エージェント企業が事業を多角化しているのに対し、JACリクルートメントはほぼ紹介事業専業です。
そのため、社内でのノウハウ蓄積はもちろん、豊富な実績・キャリアを有するエージェントが多数在籍しています。
エージェントはキャリアを積んでいくにつれ、得意な業界、職種が出てきますが、JACリクルートメントはそんな業界、職種に精通した専任コンサルタントが網羅的にいるのも魅力の一つです。
管理職、外資系などの企業を検討しており、実績のあるエージェントから手厚くサポートを受けたい方におすすめのサービスです。
https://www.jac-recruitment.jp/
転職エージェントサービス「JACリクルートメント」の実際のリアルな口コミや特徴やデメリットも含めご紹介していきます。転職エージェントの利用をご検討されている方であれば「JACリクルートメント」の名前や評判を聞いたことがある方も多いか[…]
type転職エージェント
- アクセス数トップクラスの転職サイト「type」を運営する企業によるエージェントサービス
- 面談から面接対策、条件提示後の難しい交渉までをサポート
- 転職後の年収アップ率にて高い実績
type転職エージェント(タイプ転職エージェント)は、株式会社キャリアデザインセンターが運営するエージェントサービスです。
キャリアデザインセンターはCMなどでもお馴染みの転職サイト「type」を運営していることで有名ですが、エージェントサービスも展開しています。
type転職エージェントの一番の特徴は、転職成功をフルサポートしてくれる点です。
転職では、履歴書や職務経歴書を作成、面接の準備などで自分のスキルや強みを明確にしなければいけません。
また、内定後のオファー提示では、自分の納得のいく条件になるよう企業側と交渉などを行うこともあり、これらをエージェントの支援なしに行うのは大変です。
type転職エージェントではこのような転職における大変な部分をフルサポートしてくれます。
また、管理職の案件はもちろん、国内を中心に幅広い業種の案件があり、業務内容も多岐に渡ります。
そのため、20代から30代のミドル層や40代のマネジメント層まで幅広い世代を対象としており、自身の経歴や能力、年収にあった転職先を見つけることができます。
転職の経験が少なく、細かいサポートを受けながら転職を進めたい方におすすめのサービスです。
https://type.jp/
特に収入アップを目指して転職したい人は、既卒・第二新卒から30代を中心に転職支援を行っているtype転職エージェントがおすすめです。実際に、サービスを利用した転職者の約71%が年収アップしてるという実績があります(2020年9月 公[…]
doda
- 「転職サイト」と「転職エージェント」の2つのサービスを展開
- 10万件以上の求人を保有、国内トップクラスの求人保有数
- 転職者満足度トップクラスの安心のサービス品質
doda(デューダ)は、パーソルキャリア株式会社が運営する「転職サイト」及び「転職エージェントサービス」です。
ご自身で探して進めていきたい場合は「転職サイト」を、エージェントの支援を受けたい場合は「転職エージェントサービス」を利用するなど、自身の希望に合わせて利用することができます。
dodaの一番の特徴は、圧倒的な求人数です。
人材企業では、国内最大手企業の一つであるパーソルグループが運営していることもあり、知名度も高く、国内企業を中心に管理職求人などをはじめ多数の求人を保有しています。
日本を代表する大手企業や関連会社、優良な中小企業まで、幅広い企業の中から転職先候補を見つけることができます。
また、利用した転職者の満足度も高く、大手ならではの安心、安定のサービスを受けられるのも魅力です。
圧倒的な求人保有数から、自身の希望にあった求人を見つけたい、大手の安定したサービスを受けたい方におすすめのサービスです。
https://doda.jp/
転職エージェントを探すうえで、その判断の基準は色々です。サポートだったり、今の自分の年収や職種を得意にしているサイトだったり、あらゆる判断基準が存在して、なかなかに悩ましいものです。そんな時に有難いのは、やはり大手。[…]
管理職の転職方法は大きく2つ
管理職の転職方法には大別すると2つの方法です。
1つは「転職エージェントサービス」を通じて転職する方法。
もう1つは「ヘッドハンティング型の転職サイト」で転職する方法です。
メリット・デメリットを以下の表にまとめました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
転職エージェント | ・面談を通じて客観的アドバイスを受けられる ・エージェントしか保有していない求人などが多数ある ・企業との交渉などを代行してくれる | ・エージェントとのコミュニケーションコストが発生する ・エージェントが保有する案件の範囲でしか提案がない ・エージェントによって偏った情報になる可能性がある |
ヘッドハンティング | ・自身の市場価値を測ることができる ・中長期的な提案もあり、良いタイミングで求人に出会える ・企業からのスカウトなど企業と直接接点を持つことも可能 | ・登録時に自身の経歴の棚卸しなどを行う必要がある ・希望の求人のスカウトが来ない場合がある ・登録内容の理解に齟齬あると、面談が無駄打ちになる |
どちらが優れているというわけではなく、自身のフェーズやニーズに合わせてどちらかを選ぶ、あるいは組み合わせて転職活動をする必要があります。
それぞれの特徴や利用方法について解説します。
転職エージェント
転職エージェントサービスは、専任のキャリアコンサルタントが初回の面談から企業への推薦など、全面的に転職活動の成功を支援してくれる人材紹介サービスです。
利用方法
転職エージェントサービスに登録すると、まず初めにキャリアカウンセリングを行い、希望の業種や条件、ご経歴等についてヒアリングを受けます。
そして、ヒアリング結果を元にエージェントが保有する求人の中から紹介を受けることができます。
特徴
特に、管理職等のハイクラス人材の採用は通常の求人媒体で募集しても、なかなか適した人材を採用することができないため、多くの企業で転職エージェントサービスを利用しています。
また、管理職の採用は事業戦略に直結することもあり、非公開で採用を進めたいと考えている企業も多く、そのような非公開求人は転職エージェントを通してでしか、見つけることができません。
また、管理職になると、所属する現職の業界や商品に対する深い知見をお持ちの方が多くなりますが、その他の業界や市場動向、客観的に見た自身の価値などの情報は不足していることもあります。
実は今まで同業界で築いてきたマネジメントスキルや能力が他の業界でも活かせるということもあり得ます。
そのため、自身に本当に適した求人を早期で見つけるためには、転職エージェントを利用することが最適な手段です。
また、転職活動に必要な履歴書、職務経歴書の作成や、面接対策なども実施している転職エージェントサービスもあるため、転職のプロから客観的なアドバイスが貰えたり、転職活動をスピーディに行うことができます。
ヘッドハンティング
ヘッドハンティング型の転職サイトでは、事前にご経歴やスキルなどを登録し、あなたの経歴やスキルを見たヘッドハンターからスカウトが届く転職サービスです。
利用方法
ヘッドハンティング型の転職サイトに登録すると、ヘッドハンターからスカウトメールが届きます。
この時点で特定の求人を公開してのスカウトもあれば、まずは面談のお誘いとしてスカウトが来る場合もあります。
気に入ったスカウトがあれば、ヘッドハンターに返信をし、面談にて詳しい求人内容などを聞くことができます。
その後の流れは転職エージェントのように転職全体を総合的に支援してくれるところもあれば、企業までの引き合わせを行うヘッドハンターもいるなど様々です。
また、ヘッドハンティング型の転職サイトでは、ヘッドハンターが保有する求人を社名非公開などの形で検索することもでき、気になった求人を保有するヘッドハンターにこちらから連絡することもできます。
特徴
ヘッドハンティングには、「登録型」と「サーチ型」があります。
登録型は先に説明した通り、ヘッドハンティング型の転職サイト(ビズリーチなど)に自ら登録しておき、ヘッドハンターからの連絡を待つのが基本になります。
一方、サーチ型とは、まだ転職市場に登録されていない候補者に、ヘッドハンターが直接連絡をし、アプローチを行う方法です。
特定業種で、役職のある方やなどを採用したい企業などで行われることがありますが、日本では現在「登録型」が主流です。
また、ここ近年ではヘッドハンティング型の転職サイトを通じて、ヘッドハンターではなく企業から直接スカウトが届く「ダイレクトリクルーティング」も注目を集めています。
こちらは企業からの直接スカウトとなるため、企業側と接点を持つことができ、業務や入社後に関わる部署の質の高い一次情報を得られたり、通常の選考フローよりスムーズに選考を進めることができるなどのメリットがあります。
ヘッドハンティング型の転職サイトには、今すぐ転職したい方だけではなく「いいところがあれば転職したい」「今後転職を検討していく上でどのような企業があるか知りたい」「客観的に自身の市場価値がどれくらいかを知りたい」などのニーズをお持ちの管理職の方々も多数登録されています。
また、転職エージェントと違って、自身でキャリアやスキルの棚卸しを行い登録していく必要があるのも特徴です。
そのため、中長期を見据えて良い転職を行いたい方などはヘッドハンティング型の転職サイトを利用することをおすすめします。
管理職の転職は難しい?注意点まとめ
管理職の方の転職は、一般社員に比べると、そもそもポジションが少ないため求人数が少なくなります。
また、管理職を務められる方は現職でも重要なポジション、業務を担っており、時間的なリソースも限られております。
それでは、転職が難しいかというと、必ずしもそういうわけではありません。
転職活動におけるポイントや注意点を理解し、適切なサービスを利用すれば、転職活動をスムーズに進めていくことができます。
以下では、管理職の方が実際に転職活動を進める際のポイント、注意点を解説していきます。
転職を進める上での5つのポイント・注意点
1,転職の目的を決める
まずは転職の目的を決めましょう。
転職をするということは、良くも悪くも現状から変化があります。
当然ですが、そこにリスクも存在しますので、転職は慎重に検討すべきです。
転職の際に気をつけなければいけない点としては「転職が目的になっていないか」ということです。
転職をすること自体はあくまで「手段」であって、「目的」ではありません。
転職をすることで解決したい課題、叶えたい希望は何なのか、それは転職以外の方法では実現できないのか、今一度考えることをおすすめします。
また、目的を明確化することで、求人選びの軸が定まり、希望条件の優先順位を決めることができますので、転職時に明確にしておき、ことあるごとに迷ったら目的に立ち返ることが大切です。
2,質の高い情報を集める
多くの方にとって、転職は人生でそう多くは経験するものではないと思います。
そのため、いざ転職をするとなった時に、何をすればいいのか、どういうサービスを受けられるのかなど情報が不足しているケースがあり、そのまま転職活動を進めるのは危険です。
まずは情報を集め、どのように転職活動を進めていくか、戦略や計画を立てましょう。
この際、注意しなければいけない点としては「偏った情報になっていないか」ということです。
よくあるのが、知人から聞いた情報のみで転職活動を進めるケースです。
もちろん、信用できる知人からの情報は有益で、積極的に収集すべきかと思います。
ただ、それだけでは情報としてサンプル数があまりに少なすぎます。
キャリアやスキルは人によって異なりますし、それに伴い転職活動も人それぞれのため、知人にとって最適だった情報やサービスが、あなたにとって最適とは限りません。
そのため、なるべく質が高い情報を多角的に集め、判断していくことが重要です。
3,エージェントなどを複数利用し、多角的・客観的意見を得る
エージェントなどのサービスは複数利用することをおすすめします。理由は2つあります。
1つ目の理由は、多角的な意見を得るためです。
エージェントによって持っている情報が違うため、同じ会社の情報を聞いても全く異なる意見を聞くことがあります。
これはこれで転職時に迷うポイントにはなるのですが、これを複数社利用せず、1つのエージェントからの意見で決めてしまうと、ミスマッチが発生する可能性があります。
逆に、別々のエージェントから同じ意見を得られた場合、それは確実性の高い意見の可能性が高くなります。
企業を見極めていく際のポイントなりますので、複数社から多角的な意見を得ましょう。
2つ目の理由は、エージェントの比較ができ、自分に合ったエージェントを選べるからです。
エージェントは得意な領域や様々な個性があります。
同じ会社であっても、別のエージェントに会うと、また違った印象を受けたりすることもあるほどです。
そのため、初期の段階からエージェントを絞りすぎると、本当に自分にあったエージェントに巡り会えていない可能性があるため、なるべく複数利用することをおすすめします。
ただ、複数利用するのは初期の段階で、ある程度選考が進んできたら自分に合ったエージェントに絞っていきましょう。
コミュニケーションコストが増えすぎることを防ぐことができます。
4,自身の強みを分析し、適した求人に応募する
自身の強みを分析し、強みを活かせる求人に応募することもポイントの1つです。
よくキャリアを選ぶ際に、できる仕事かやりたい仕事かという適正軸と希望軸のマトリックスを使うことがあります。
どちらが重要かというと「できる仕事」かどうか、つまり自身の適正があるかどうかの方が重要です。
これは特に管理職などハイクラスの人材の転職で、年収を維持もしくは年収アップを目的とするなら必須です。
また、スキルには業界横断的に横展開できるものもあるため、必ずしも同業界でないいけないこともありません。
エージェントなどから客観的に強みを分析してもらうことも有効です。
5,エージェントや企業とのコミュニケーションを円滑に行う
実際に選考などが進み始めてからはエージェントや企業担当者と密なコミュニケーションをとっていくことになります。
この際、気をつけた方がいいのがレスポンスを早く行うことです。
転職活動は時にタイミングが最も重要です。
同タイミングで同じようなスキルを持っている方が選考を受けていた場合、先に内定が出た方や選考時のコミュニケーションなどで決定することも少なくありません。
また、エージェントが企業とスムーズに連携するためにも、エージェントとのコミュニケーションを円滑に行う必要があります。
どうしても現職が忙しい場合は、その状況と目安などを伝えておくことで、企業側、エージェント側で調整ができることもあるため、必ずレスポンスは早めに返すことが転職成功のポイントです。
自分に合った転職エージェントを活用する
ここまで、国内主要転職エージェントの紹介、管理職の転職方法、管理職の転職時のポイント、注意点などをまとめてきました。
転職エージェントにも様々な特徴があり、自分に合った転職エージェントを選ぶことが重要であることをお伝えしてきました。
最後に、自分に合った転職エージェントの選び方について解説します。
転職エージェントを見極める3つのポイント
1,保有する求人の数、得意な領域を把握する
1つ目のポイントは、「保有する求人数と得意な領域について把握する」ことです。
転職エージェントサービスは、結局のところマッチングビジネスのため、どれだけ精度の高いマッチングができるエージェントであっても、求人がなければ最適な求人をマッチングすることはできません。
求人数は基本的には会社に紐づくため、まずは自身の転職先の対象となる領域で、どれくらいの求人数を持っているか把握しましょう。
また、総合人材会社であっても、コンサルタントによって得意領域などが分かれているケースが多いので、自身の転職先の対象となる領域で専門性、実績のあるコンサルタントかどうかも確認しておきましょう。
2,一次情報の質を確認する
二つ目のポイントは、「一次情報の質を確認する」ことです。
一次情報とはネットで出回っている情報とは違い、エージェント自らが推薦企業に対して持っている情報のことです。
社内の雰囲気や人事担当、経営者から直接ヒアリングした話、過去のご紹介者からの情報などがこれに当たります。
この一次情報の質と量がエージェントの価値といっても過言ではありません。
逆に初回の面談で、一次情報があまり出てこないエージェントは企業理解が乏しく、ミスマッチになる可能性があります。
特に管理職の転職では、転職先の部署の状況など気になる点かと思いますので、初回面談時に確認しておきましょう。
3,レスポンススピードを確認する
三つ目のポイントは「レスポンススピードを確認する」ことです。
前述した通り、転職はタイミングが重要になります。
転職終盤にもなると、1日の遅れなどが選考に影響するケースも少なくありません。
企業との間に入ってくれるエージェントで情報が止まってしまうとせっかくの機会を失うこともあります。
このような機会損失を未然に防ぐためにも、初期の段階からレスポンスを確認しておきましょう。
エージェントをフル活用し効率的な転職活動を
管理職の転職では、非公開求人なども含め情報収集が鍵となりますので、多角的に情報が得られるようにしておくことが大切です。
転職活動前の情報収集が転職の可能性を拡げ、入社後活躍ができるかどうかのポイントとなります。
また、役職に限らず現職を続けながらの転職は、活動に使える時間に制約があるため、効率的に進めていくことが求められます。
基本的には転職活動で利用できるサービスは無料となりますので、複数のサービス、エージェントをうまく利用しつつ、自身にあった転職活動を進めていきましょう。
ぜひ、これまでお伝えした内容を参考にしていただき、自身に最適な転職サービスを見つけ、新たなチャレンジを楽しんでください。
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