【海外で働きたい】海外就職・転職に有利な職種と事前にやっておくべきこと

この記事を読むと分かる事
  • 海外就職・転職に有利な職種
  • 海外就職のために事前にしておくべきこと
  • 海外就職・転職をするために必要なスキル

英語が話せなくても、海外で働ける?

英語が話せなくても、海外で働ける?

海外で働くというと、日本企業の駐在員として赴任するイメージが強く、採用試験や社内競争など、敷居が高く聞こえます。

しかし、駐在員だけでなく、現地採用や公的なプログラム、ワーキングホリデーなどのチャンスに視野を広げると、未経験の若手にも開かれている門戸が意外とあるのをご存知でしょうか。おまけに、好きなタイミングで行きたい国に行けるので、自分の都合でキャリアを描けるメリットもあります。

海外で仕事するには、どんな手段があるの?

具体的にしておくべきことや、取っておくべき資格は?

その後のキャリアにどう活かせるの?

これまで漠然と海外で働く夢を抱き、日系企業で駐在のチャンスを待つよりもすぐに飛び出したいという方へ、意外と知られていない手段や有益な資格をご紹介します!

未経験から、海外勤務に挑戦する方法

まずは、日本企業からの駐在員として派遣される以外の方法で、日本人が海外で働く方法を紹介します。すべて20代の若手にも広く開かれた機会なので、関心のあるものを具体的に検討してみてください。

未経験から、海外勤務に挑戦する方法

海外法人の現地採用を受ける

少しでも日本での社会人経験があるなら、日本企業の海外法人に応募し、現地採用職員になるルートが最も可能性を広げられる選択肢です。たとえば、日本の貿易会社や人材エージェントは世界各国に大規模拠点を展開しており、経理・営業・事務などの日本人スタッフを広く募集しています。

駐在員と比べると待遇や裁量に上限はありますが、該当国で生活していくには十分な手当てを受けられ、また日本での就労経験を活かしてキャリアを続けられるメリットがあります。

特に日本企業の進出が盛んなアジアの主要都市(シンガポール、香港、タイ、ベトナムなど)は求人数も多く、また比較的生活物価が安いため、移住したとしても特別派手な生活をしなければ十分にお金も貯まります。

少し変わった例では、アメリカ・フロリダ州にあるウォルトディズニーワールドの日本ブースでは、「ディズニーインターナショナルプログラム」でスタッフを毎年全国から募集しています。アメリカでもとりわけ気候の良いフロリダ州で生活し、夢のディズニーワールドで働けるとあって人気の職種です。

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日本の公的なプログラムを利用する

民間企業の現地採用に比べるとポスト数は少ないですが、海外の日本大使館でも若手ポストの募集があります。公務員や国際協力の仕事に興味があったり、ボランティア精神が旺盛な人は、公的プログラムを活用して海外経験を積む方法も検討しましょう。

公的プログラムのいいところは、民間企業が進出しない小さな国や遠隔地にもポジションがあり、また公的機関ならではの「そこでしかできない」経験を積める環境があることです。待遇は民間企業と比べると劣るように見えますが、福利厚生や安全上のサポート体制が充実しています。

派遣期間は基本的に2年間で、その後は日本で公務員として働いたり、国際公務員として国際機関に勤めたり、研究者になったり、外資系企業で活躍したりする人も多くいます。

日本語が使える大使館で働く

まず紹介するのは、世界各地の日本大使館で働く若手スタッフを募集する制度です。

主に事務を担当する「在外公館派遣員」は高校卒業以上、より専門性に特化して業務を行う「専門調査員」は大学院卒業以上が募集要件で、いずれも20代から30代の若手向けポストなので、関連する社会人経験や英語のスコアがなくとも応募することができます。

前者は大学在外学中、後者は修士在学中に応募することができるので、未経験の学生が民間企業の就活と並行して応募できるのも魅力的なポイントです。

派遣実績の多いJICA海外協力隊

発展途上国でボランティア活動に従事する「JICA海外協力隊」は、毎年1000人規模で派遣されるため海外生活のゲートウェイとして広く門戸が開かれています。

語学研修制度に定評があり、特に英語・フランス語・スペイン語以外の少数言語においても日常生活に困らない程度まで語学力をレベルアップできる強みがあります。研修や渡航費は全て工面されるので、お金がないという方も心配いりません。

対象年齢も20〜69歳と幅広く、学歴や高い英語スコアがなくても応募できますが、途上国の人のために役立てるスキルを持っている必要があるため、募集されている職種をよく読んで検討しましょう。

未経験から、海外勤務に挑戦する方法

ワーキングホリデー制度を使う

サービス業に関心があったり、あるいは日本で事務系の就業経験がない人は、ワーキングホリデー制度を使う手もあります。主に20代までを対象に外国で一定期間働くことが認められる制度で、カナダやオーストラリア、フランス、ドイツなどが人気です。

業務内容はレストランやホテルといったサービス業が主ですが、全くの未経験からでも海外で働けるのが魅力で、渡航時には中学レベルの英語力でも、現地の言葉を習得しながら楽しく仕事をしている例もたくさんあります。

また、働きぶりが認められ正規に社員として雇用されたり、ひとつの国でのビザが満了したらまた別の国に申込んだり、滞在中に現地の方と結婚したりして、ワーキングホリデー制度をステップに海外でキャリアや人生を切り開く例もあります。

ただし、国ごとに年齢制限が設けられているため、興味がある人はできるだけ早く行動を起こしましょう。国によっては高校を卒業したばかりの方でも申込むことができます。

文化や国選びからはじめよう

ワーキングホリデーに関心のある人は、まずは「日本ワーキングホリデー協会」のホームページやセミナーで情報を確認してみましょう。

協定国の中から、自分のやりたいことや叶えたい海外生活に合わせて国を選ぶのが最初のステップです。たとえば動物が好きで温暖な気候を希望するならオーストラリア、ヨーロッパで英語を磨きたいならイギリス、お菓子作りや芸術に関心があるならフランスといった具合です。

最近ではエストニアやオランダ、アイルランドといった小さな国に行く例も増えています。今はまだ英語に自信がない人も、毎年何千人もの日本人の若者がワーキングホリデー制度で海外に飛び出しているので、たくさんの体験談が背中を押してくれると思います。

実際に日本を飛び出すには?

最後に、海外に飛び出すまでの準備について解説します。将来の希望やどの制度を使うかを問わず、誰にとってもしておくと有益なことをお伝えします。

実際に日本を飛び出すには?

留学経験がなくても、有利な職種・資格

まずは、力試しに語学試験を受けるのが最初のステップです。

目指す仕事によって求められるスコアは異なりますが、語学に自信がある人も、全く話せないと感じる人も、英語ならTOEIC、その他の言語ならばそれぞれの試験を受けてみることをおすすめします。

特にその他言語の試験の場合は年に何度も実施されないケースもあり、語学試験の結果がないとそもそもビザの申請や面接への応募もできません。

受験料や勉強時間が確保しにくいという人も、漠然と何年か先に海外で働きたいと考えている人も、ちょっと早すぎるというくらいのタイミングで自分がどれくらいの位置にいるのかはかることが重要です。

客観的な力を証明できれば、どの制度が自分に向いているかを決める一助にもなります。

次に、より具体的なスキルを示す資格についてです。海外法人の現地採用を受けるのなら、事務系や金融系の資格があればより採用につながりやすく、またエンジニアなどの専門職は国が変わっても働きやすい職種です。

あるいは、海外ボランティアなら教員や保育士といった教育系資格の他、看護師や理学療法士といった医療系の資格も有利です。

事前にやっておくべきこと

その他、渡航準備と同時並行で構いませんが、中長期的な目標や計画を立てておくことも重要です。

20代というキャリアの基礎づくりの時間を海外で過ごすのなら、将来的にその経験をどう役立てたいかを考えてみましょう。

海外で働く日本人には、その国や地域が好きで長年定住する人、数年間の海外生活を活かし日本に帰って就職する人、あるいは全く違うことをする人がいますが、自分が目指す姿に近いと感じる人を見つけたら話を聞くのが有益です。

逆に、海外ならではの予期せぬ事故やトラブルに巻き込まれたり、期待していたような業務に恵まれなかったり、あるいは女性の場合は結婚や出産といったライフイベントをどうするかという悩みを抱える人もいるので、チャンスをどう活かすかは自分次第です。

また、海外で不安なのは特に医療や保険制度だと思います。外国語で症状を伝えるのは簡単ではないですし、日本のように少ない負担で質の高い医療を受けられる国はそう多くありません。

たとえまだ20代や30代と若くても、渡航前に健康診断や歯科治療を済ませておくことがおすすめです。加えて、外国で日本文化や日本語を紹介できるよう、自分の国について学んでおくのも役立ちます。

海外に飛び出すことがキャリアアップに繋がる

海外に飛び出すことがキャリアアップに繋がる

漠然と「海外で働きたい」という夢があっても、それを叶えるための手段は様々です。

この記事では、海外法人の現地採用、公的プログラム、そしてワーキングホリデー制度という3つのパターンを紹介することで、企業の駐在員として海外で働く以外の手段を紹介しました。

やりたいことを我慢して将来に悔いを残さないためには、まず語学試験を早めに受け、得意なことや資格を活かし自分にあったプログラムや求人に挑戦しましょう。

まだまだ外国語を話す日本人の需要は高いので、有利な業種や意外と知られていないプログラムを参考に、海外に飛び出すことがキャリアアップに繋がります。

こちらの記事では、海外大学院への留学という形で海外へ出る方法もご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。