【2021年最新版】システム開発会社のおすすめ5選!注意点や選び方も解説

多くの企業においてDXへの取り組みが徐々に進んでいますが、中には業務効率化のために自社専用のシステム開発に取り組み、開発会社に依頼したいと考える場合もあるかと思います。

システム開発を内製化できる技術力やノウハウをもっている企業であれば自社開発が可能ですが、決してそのような企業ばかりではありません。

システム開発会社へ業務委託する場合、以下のように感じる方も多いのではないでしょうか。

  • どこの会社に依頼すれば良いのか分からない
  • どのような基準でシステム開発会社を選べば良いのか分からない

そこで今回の記事では、システム開発会社を選ぶ際のポイントや、おすすめのシステム開発会社、システム開発を委託する際に失敗しないコツなどもあわせて紹介します。

システム開発会社を選ぶポイント

システム開発会社 選ぶ ポイント

一口にシステム開発会社といっても、大企業から中小ベンチャーまでさまざまな企業があり、初めてシステム開発を依頼する方にとっては何を基準に選べば良いのか分かりづらいものです。

そこで、まずはシステム開発を選ぶ際のポイントを3つに分けて紹介します。

費用・予算

ITシステムは物理的に目に見えるものではないため、どの程度の費用で開発できるのかが分かりづらいものです。

たとえば自社のECサイトを立ち上げる場合、ホームページやブログを開設するようなものと同じ感覚で考える方も少なくありません。

しかし、実際には顧客情報や商品情報など、さまざまな情報をデータベースとして管理したり、在庫システムや決済システムと紐付ける必要があったりと、高度なスキルやノウハウが求められるのです。

開発規模にもよりますが、ECサイトを一から構築しようとすると数百万、数千万円単位の開発費用がかかることも珍しくありません。

そのため、まずは検討している予算内で希望するシステム開発が可能であるか、見積もりをとってみることが重要です。

システム開発会社によっても費用は異なるため、複数社から見積もりをとることがおすすめです。

システムの使いやすさ

システム開発会社の多くは、自社のホームページに「導入事例」や「お客様事例」「開発事例」など、過去に受託したシステム開発の一例を掲載しています。

同じ内容の要望を出したとしてもシステム開発会社によって成果物は異なることも多く、たとえばA社のシステムはユーザーインターフェースも洗練されていてサクサク動くのに、B社のシステムは動きが遅く使いづらく感じることもあります。

当然のことながら複数社に対して同じシステム開発を依頼するのはコストがかかりすぎるため難しいと思いますが、過去の開発実績を参考にすることで、イメージ通りのシステムが開発できる可能性があります。

アフターサポート

システム開発では開発工程そのものも重要ですが、それ以上にアフターサポートが充実していることも欠かせないポイントです。

ITシステムは初期導入に成功した後、半永久的にそのまま使えるものではなく、適切なメンテナンスが欠かせません

システムのアップデートはもちろんですが、何らかの理由によって不具合が生じた場合、その原因を突き止め修正パッチなどを充てる必要もあるでしょう。

また、長年にわたってシステムを使い続けていると、ハードウェアが経年劣化によって不具合を起こす可能性もあります。

このように、システムの不具合にはソフトウェアに起因するものからハードウェアに起因するものまでさまざまなものがあり、アフターサポートは不可欠といえるのです。

アフターサポートが充実しているシステム開発会社ほど信頼性は高い傾向にあります。

システム開発会社5選

一口にシステム開発会社といっても無数の企業が存在し、得意分野や専門分野も企業によって異なります

初めてシステム開発を依頼するのであれば、信頼性の高い企業を選ぶのがベストな選択肢といえるでしょう。

そこで今回は、日本国内で信頼性の高いシステム開発会社を5社紹介します。

会社名特徴
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社開発段階から、コンサルティングも含めた上流工程までワンストップでの受託が可能
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ日本を代表するシステム開発会社のひとつ
過去には銀行系システムの開発受託実績も
野村総合研究所ベンダーフリーの中立的な立場から、提案から開発までワンストップで支援
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社クラウドやIoT、AIを活用したシステム開発を多数受託し、多様な業種に対応
TIS株式会社社会課題を解決するさまざまなソリューションを開発し、企業のDX実現を支援

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社は、社名にある通り、人材派遣会社大手パーソルのグループ企業です。

システム開発を手掛ける「システムソリューション」では、下流から上流工程までワンストップでの受託が可能です。

たとえば「現在○○の工程に多くの人員が割かれており非効率的だが、具体的に解決できる手段や方法が分からない」という企業も多いのではないでしょうか。

パーソルプロセス&テクノロジーが提供するシステムソリューションでは、コンサルティングによって現場の声を直接ヒアリングしたうえで、具体的な解決方法を提案し、要件定義およびシステム開発までを一貫して対応できます。

一般的なアプリケーション開発やシステム開発はもちろんですが、現在主流になりつつあるクラウドシステムの開発、さらにはAIやIoT、AR/VRといった最新技術を取り入れたシステム開発まで幅広く対応しています。

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社
公式サイト:
https://www.persol-pt.co.jp

株式会社エヌ・ティ・ティ・データ

株式会社エヌ・ティ・ティ・データ

株式会社エヌ・ティ・ティ・データは、1960年代に日本電信電話公社内に設置されたデータ通信本部が前身となっています。

当初は「地銀協システム」や「全銀システム」といった銀行系システムの開発を受託し、その後1988年に法人化しました。

およそ半世紀にわたりシステム開発を受託してきた歴史があり、現在では国内有数のシステム開発会社として圧倒的な存在感を誇ります。

官公庁や自治体、製造、金融、教育、医療など、あらゆる業界に対応したシステム開発を手掛けており、実績・信頼性ともにトップクラスのシステム開発会社といえるでしょう。

株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
公式サイト:
https://www.nttdata.com/jp/ja

野村総合研究所

野村総合研究所

株式会社野村総合研究所は、コンサルティングからITシステム開発までを手掛ける企業です。

システムコンサルティングサービス事業は1984年から開始し、メーカーを問わずベンダーフリーの中立的な立場から提案、開発までをワンストップで提供しています。

大規模なシステム開発にも対応でき、金融や医療、教育といったさまざまな分野の社会課題をITの力で解決します。

もちろん、AIやIoTといった先端技術を活用したシステム開発にも精通し、課題の抽出から仮説検証、ソリューション企画、そしてシステム開発までをトータルで支援します。

コンサルティングから開発まで、あらゆる領域において専門的な知見を有した人材が多数在籍しているため、他社では開発が難しいと断られた案件も相談のうえ、さまざまな角度から解決の糸口を提案します。

野村総合研究所 公式サイト:
https://www.nri.com/jp

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社は、システム開発やネットワークシステムの販売、保守業務まで幅広く事業を展開しています。

最近ではクラウドやIoT、AIを活用したシステム開発を多数受託しており、業種も建設や金融、製造、医薬品業界など多岐にわたります。

伊藤忠テクノソリューションズのホームページでは、AIやIoTなどのキーワードごとにソリューションや事例を絞り込んで情報を閲覧できるため、自社が求める要件に近い事例も見つかるかもしれません。

また、自社の利益を追求ばかりではなく、社会貢献活動にも積極的に参画しており、定期的に全国の小学校においてプログラミング思考を学べる特別カリキュラムを実施しています。

将来を担うIT人材を育成する意味でも、大きな役割を果たしているといえるでしょう。

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
公式サイト:
https://www.ctc-g.co.jp

TIS株式会社

TIS株式会社

TIS株式会社は、TISインテックグループの中核企業として50年以上にわたりITシステム開発を受託しています。

ヘルスケアプラットフォームやテレワーク向けのクラウドシステム、コールセンター業務の受託、デジタル決済プラットフォームなど幅広い分野での開発案件を手掛け、さまざまな社会課題の解決に貢献。

IT基盤の整備やインフラ、内部統制、セキュリティといった経営ガバナンスに直結する課題についても、システム開発を通してさまざまな提案ができるノウハウをもっています。

もちろん、DXの実現に向けてAIやIoT、ビッグデータといった最新のテクノロジーを活用したシステム開発も支援します。

TIS株式会社 公式サイト:
https://www.tis.co.jp

失敗しないシステム開発のコツ

失敗しない システム開発 コツ

システム開発を依頼したものの、イメージしていたものとは異なる成果物が納品されたり、システムの導入前と比較して成果が出なかったりするケースもあります。

このように、システム開発において失敗をしないようにするためには、どのようなポイントに注意すべきなのでしょうか。

コンサルティングから請け負ってくれるシステム開発会社は、このあたりも含めてさまざまなアドバイスを提供してくれますが、発注する側も以下のポイントを押さえておくことでスムーズにシステム開発が進行するはずです。

スケジュールにゆとりを持つ

システム開発を依頼した経験のないクライアントの中には、短期間で簡単にシステムが構築できるのではないかと安易に考えているケースもあります。

しかし、一見すると単純そうに見えるシステムであっても、裏ではデータベースや複数のシステムと連携しなければならない場合も多く、想定以上の開発日数を要することも珍しくありません

そのため、開発のスケジュールには十分ゆとりを持たせるようにしましょう。

たとえば、開発側で「1ヶ月ほどの期間を要します」と回答があった場合、3週間や2週間といったように納期を短縮させる交渉は行わないほうが良いでしょう。

短納期開発となると追加費用が発生する場合もあるほか、納期に間に合わせようと十分な検証ができず、納品後に深刻な不具合が見つかる可能性もあるのです。

高い品質のシステムを開発してもらうためには、十分余裕をもったスケジュールを提示することが重要です。

システム開発要件を明確にしておく

「イメージしていたシステムと異なる」という問題を解消するためには、開発を依頼する際の要件を明確にしておくことが重要です。

たとえば勤怠管理システムの開発を依頼する場合、勤怠の打刻機能以外にも有給休暇や育児休暇、介護休暇などの申請機能を追加するケースもあるでしょう。

また、勤怠情報を給与計算システムと連携することで、総務部門や人事部門の業務効率化にもつながります。

この場合、現在の給与計算システムに連携させるのか、もしくは新たなシステムを構築するのかを明確にしておく必要があります。

提案時に相見積もりをとる

高品質のシステムを開発しつつコストも最小限に抑えるためには、同じ開発要件で複数社から相見積もりを取得することが重要です。

たとえば、A社では100万円での見積もり、B社では80万円の見積もりが出てきた場合、納期やアフターサポートも含めて総合的に比較することで、もっとも条件の良い企業が見つかるはずです。

単にコストだけを比較してしまうと、アフターサポートやシステムの改修で高額なコストが発生し、結局当初の予算を大幅に上回る費用を支払わなければならないこともあるため注意しましょう。

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品質の良いシステムを開発するためには、システム開発会社選びは極めて重要なポイントです。

「大きな会社に依頼すれば安心」という見方もある一方で、中小ベンチャーの中にも優秀な開発企業は多数存在します。

特に、初めてシステム開発を依頼する場合、依頼先企業の良し悪しは判断が難しく分かりづらいものです。

しかし、複数のシステム開発会社に相談し見積もりをとってもらうことで、さまざまな提案を受けつつも見積り内容を比較することができます。

「一番開発費用が安い企業だから」「大きな会社だから」という理由だけで委託先を決めるのではなく、営業担当者の提案内容やアフターサポートの充実度なども含め、慎重に検討・判断しましょう