【マッキンゼー出身の起業家】本気のビジネス英会話の先にこそ、趣味の英語がある。 – 岡田 祥吾

こんにちは!フリーコンサル.comの本多です!

今回は、英語トレーニングプログラムの開発・運営を行なっている株式会社GRIT(グリット)様のオフィスにお邪魔しました。

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インタビュー相手は、GRIT(グリット)の創業者である岡田 祥吾さんです。

岡田さんは、新卒でマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社され、日本企業の海外進出、 海外企業の日本市場戦略立案等のプロジェクトに従事された後、同社を退社し、株式会社GRITを創業した方です。

GRITは、「PROGRIT(プログリット)」という英語学習コンサルティングサービスを提供している会社で、2016年9月創業で2018年現在7店舗を展開する勢いのある企業です。
※PROGRITのサービス内容については、「PROGRIT(プログリット)の英語学習内容と評判・料金・カウンセリング」という別の記事で岡田氏の解説を掲載しています。

今回は、「ハイクラス人材×英語」をテーマに取材させて頂きました。

新卒でマッキンゼーに入社した岡田氏

―― 新卒でマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社を決めた理由を教えてください

私は起業することを決めていたので、三年後起業することを見据えた就職活動をしていました。

業界・企業を探す指標は2点あって、1点目は「様々な業界が見れること」、2点目は、「ワークングアワーが長いこと」でした。ワーキングアワーについては、今思うと嫌ですけどね。(笑

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―― 新卒でコンサルティングファームに入社して良かったところを教えてください。

実際、ワーキングアワーは長かったし、様々な業界に携わる事が出来ました。

一番良かった所は、ロジカルシンキングが身につく所ですね。全てのビジネスの基礎だと思います。あとは、ハードスキル。エクセル・パワポを徹底的に使う経験も役に立っています。

 

―― 会社で英語を使う機会は多かったのでしょうか。

社内コミュニケーションで英語を使う事が多かったです。

クライアントに対して「アメリカではこうだ」といった海外事例を仕事で使う事も多く、1次情報を掴むには英語は必須でした。最新の海外のナレッジを活用するために、海外パートナーと頻繁にコミュニケーションを取っていました。

私自身、TOEICは満点だったもののマッキンゼー社員として英語力は高いとは言えませんでした。社内には帰国子女が沢山いましたし、私は仕事で英語を使った事がなかったため、入社当初は現場で使えるレベルに達していませんでした。

なぜ、起業に英語学習領域を選んだのか

―― なぜ、「英語」で起業する事になったのでしょうか。

ビジネスの場で実際に英語を使い、苦しむ経験をしたことが大きいです。

アメリカに1年留学した後、TOEICでは935点を取る事が出来ました。マッキンゼーに入社した後、TOEIC990点を取る事が出来ましたが、ビジネスの現場で英語ができるという感覚はありませんでした。

私自身が英語の難しさを経験しているからこそ出来たビジネスです。

 

――TOEICの点で英語力は測れないのでしょうか。

TOEICで測る事が出来る英語力には限りがあるという話です。

1つ目ですが、TOEICのスケールは、ビジネスコミュニケーションで必要なリスニング力を測る指標としては物足りないものです。2つ目はTOEICにはスピーキングのテストがありません。

 

―― 「英語学習コンサルティングサービス」に行き着いた理由を教えてください。

実は私自身が某有名英会話スクールを頼りにして、レッスンを受講した事がありました。

結果として、「英会話スクールに任せていれば、実践で使える英語力が身につく。」という受動的な考え方が原因で全く英語力は伸びませんでした。

スキルアップを他人任せにしていたのが問題だったのです。

結局、「英語力向上に最も効果的なのは自習だった」という実体験から、その人に合う学習方法を継続出来るようにサポートするPROGRITの英語学習コンサルティングサービスが生まれました。

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――競合の英語コーチングサービスとの差別化はどういった所でしていきますか。

生徒から得たデータを元に、学習投下時間の最大化を行うためにPDCAを回し続けている所です。

正直な話をすれば、競合他社と呼ばれている企業にあまり興味がありません。私達がやるべきことは、「生徒の学習投下時間をどうすれば最大化出来るか」というイシューを解き続けるだけだと考えています。

仮に僕らより良い学習方法やノウハウを持つ企業があれば、そこを買収すれば済む話だと考えています。

自動翻訳技術と英語を学ぶ必要性

―― 自動翻訳技術が向上する今後、英語学習はどうなると思いますか。

自動翻訳が同時通訳者レベルになった場合、英語を学ぶ人は一層増えると考えています。

これまで同時通訳を利用出来る人は、資金力のある団体・個人に限られていました。もし、同時通訳を一般の人たちが日常的で使えるようになれば、一般の人たちがグローバルな仕事に取り組む事が可能になります。

今までローカルな仕事をしていた人たちが世界中の人とコミュニケーションを取りながら仕事・遊びをすることになり、今まで英語を学ぼうとしなかった人たちにも、英語を学びたいという欲求が出てくると考えています。

この発想は、エグゼクティブ・管理職の方々が、通訳を付けた途端、英語を学ぶモチベーションを高め、PROGRITのサービスを利用することからも想像がつきます。

アジアのなかで、日本人の英語力は相当低い水準になっています。バウンダリーがなくなる世の中で、日本人だけ英語を身に付けないで良いという状況は起こり得ないと思います。グローバル化が進めば進むほど、各々が英語力を高めないといけないという意識が高まってくるはずです。

英語が出来ないことによる機会損失

――私のコンサルティングファームでの実体験として、英語力が低い事でアサインされるプロジェクトが限定される事がありました。英語が出来ない事で仕事の機会が限られるという感覚はありますか。

機会は確実に減ると思います。

ただし、必要性・緊急性が高まらないと本気の英語学習は難しいため、必ずしもモチベーションがない状態で英語を勉強する必要はない・出来ないと思います。

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――エグゼクティブ・管理職レベルの方々も受講しているようですが、なぜ同時通訳を使わないのでしょうか。

エグゼクティブには、「トップダウンで仕事をまとめる」という重要な役割があります。

それは、自分の声で、自分の言葉を使って、相手にビジョンや思いを伝える事が重要だったりします。

昔は、日本人同士で飲みニケーションすれば良かった部分ですが、グローバルな時代には英語が必要だと感じているのではないでしょうか。

趣味の英語ではなく、本気の英語を教える

――趣味の英語、本気の英語の違いは何ですか。

基本的に私は、自分の意見を他人に押し付けたくないのですが、ファクトとして、趣味の英語と本気の英語は全然違います。

趣味の英語は学習プロセスを楽しむ事が目的で、本気の英語は使えるようにする事が目的です。

もちろん色々な人と会話をするのが楽しくて、英会話スクールに通って、週に1回外国人教師と会話するのを楽しむことは素晴らしい趣味だと思います。

ただ、ビジネス英会話はそれで身につくほど甘くはありません。

 

――英語が出来るようになると世界は変わりますか。

チープな話ですが、自分の触れる事が出来る世界が何倍にも広がります。

例えば、日本のメディアからしか情報が取れなかった人は、ニュースや海外パートナーからの直の情報を収集可能になります。

海外のパートナーと話す際には、誰かを介して会話をすれば、元の話から少なからず湾曲されます。情報の大元とコミュニケーションをとる事、一次情報を英語で取得出来ることは仕事をする上で大きな武器になります。

 

――お話を聞いて、私も趣味の英語をやめて、本気の英会話へのモチベーションが高まりました。

実は、「本気の英語の先には、趣味の英語がある」と考えています。

人はコミュニケーションをとる事で幸福感を得ることが出来ます。

英語を話せなかった人が、自助努力の結果、今までコミュニケーションを取れなかった人達と気軽にコミュニケーションを取る事が出来る。

本気で英会話を学べば、その後に続く趣味の英語を存分に楽しむ事が出来るはずです。

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――本日はありがとうございました。

ありがとうございました。

 

以下の記事では、PROGRITの英会話サービスについて岡田氏にインタビューしています。

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