フリーコンサルの年収と独立した際の単価相場など実態を解説

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フリーコンサル 年収 独立した際 単価相場 実態 解説

フリーコンサル(フリーランスのコンサルタント)は、会社員時代より年収アップが期待でき、仕事内容や働き方もすべて自分で決めることができることなどから、目指したいとお考えの方も多いでしょう。

しかし、せっかく独立しても、フリーコンサルの年収事情や案件単価の相場についてよく知らないままでは、条件交渉で不利になる、好条件の案件を得られず収入がなかなか上がらない、といったことになりかねません。

そこで、この記事では、フリーコンサルとして独立した際のレベル別や案件別の単価相場、フリーコンサルの報酬体系や年収を上げるポイントなどについて詳しく解説します。

目次

フリーコンサルの年収の特徴

フリーコンサルの年収の特徴

フリーコンサルの年収には、次のように独特の特徴があります。

スキルや領域により年収に差が出る

フリーコンサルが携わる分野・領域は多岐に渡りますが、その中でも難易度が高い案件は報酬単価も高く、難易度が低ければ単価も低くなります。

専門知識や高度なスキルが要求されるような難易度の高い案件は、その案件を担えるフリーコンサルが少ない分、報酬は高額です。

このため、そのような分野・領域で実績があるフリーコンサルはかなりの高年収となります。

大幅な年収増加も可能

フリーランスとして開業独立した場合、税金や社会保険料などそれまで会社が負担していた分も自分で負担することを考えると、会社員時代の2~5割増し程度の収入を得てやっとそれまでと同程度の手取りになります。

一方、コンサルティング業務は、フリーコンサル向けの高単価案件が多くあるので、会社員時代の倍近い年収の人もいます。

特に日系ファームは年功序列の給与体系のところがまだまだ多く、個人の業績が給与に十分反映されないこともよくあるので、フリーコンサルとして高いパフォーマンスを発揮できれば、会社員時代より大幅な年収増加を狙うことができます

景気の動向に左右されやすい

フリーコンサルは、景気が悪化したり得意分野の業界が不況となったりすると、契約を打ち切られる、報酬を引き下げられるなどのリスクがあります。

優秀なフリーコンサルであっても仕事がなければ収入を得られません。

高額報酬を得られるフリーコンサルですが、収入がゼロとなる可能性もあることは、厳しい現実として念頭に置いておきましょう。

フリーコンサルの単価と年収

フリーコンサルの単価と年収

フリーコンサル向けの案件は、月単価で80~250万円程度のものが見受けられ、中でも120~180万円程度の案件が多くあります

年収に換算すると1440~2160万円となり、平均的なフリーコンサルの年収は1000万円台後半であると考えられます。

フリーコンサルの中には、ワーク・ライフ・バランスを重視して、フルタイムでは働かないことを選択している人もいます。

この場合は稼働率を抑えた分、年収も下がり、仮に月単価120万円で稼働率を80%とすれば年収は1200万円程度となります。

一方で、月単価250万円程度の案件をコンスタントにこなして年収3000万円以上となっているフリーコンサルもおり、単価や稼働率によってかなりの差が出ると言えます。

フリーコンサルの単価と年収相場は、レベルや案件種類によっても変わるので、レベル別・案件別の単価と年収相場を次に解説します。

フリーコンサルのレベル別の単価と年収相場

役職 単価 想定年収
アナリスト 85~125万円 1200万円
コンサルタント 100~200万円 1800万円
マネージャー 125万円~ 2000万円
シニアマネージャー 165万円~ 2500万円
パートナー 250万円~ 3000万円

Strategy Consultant Bankコラムを参考に作成)

フリーコンサルのレベル別の単価と年収相場は、上表の通り、レベルが上がれば単価相場も上がる傾向にあります。

アナリスト

アナリストは、おおむね2年以上の実務経験があることが目安です。

このレベルで月単価相場が85~125万円、年収換算で1000万円弱から1500万円の間となります。

アナリストは、主にコンサルタントをサポートする役割を担い、データ分析や情報収集、基礎調査等を担当するので、複数のクライアント企業からの案件を同時並行でこなしている人もいます。

コンサルタント

コンサルタントは、アナリストより専門性の高いアドバイスや提案が求められ、3年以上の実務経験が目安となります。

その分、単価相場もアナリストより上がり、100~200万円程度となります。

マネージャー

マネージャーは、プロジェクト全体の進行管理、予算管理やコンサルタント・アナリストへの業務分担などの役割を担います。

おおむね数年以上の実務経験のほか、交渉力、マネジメント力なども必要で、案件単価はプロジェクトの内容によりますが125万円以上が相場となります。

シニアマネージャー

シニアマネージャーは、マネージャーよりさらに上位に位置付けられるポストで、複数のプロジェクト間の調整やクライアント企業との折衝なども担うため、相当の実務経験と高いスキルが求められます。

単価相場もマネージャーより高額(165万円)となり、10年以上の実務経験を経ていることが目安となります。

パートナー

パートナーは、会社経営の共同経営者のようなポジションで、経営上層部に対してハイレベルのアドバイス・提言を行い、会社経営における意思決定に深く関わります。

責任が大きい分報酬も高く、月単価で250万円、年収3000万円程度が相場と言われています。

おおむね12年以上の実務経験のほか、高い専門性やスキルが求められます。

フリーコンサルの案件別の単価と年収相場

案件種別 単価 想定年収
戦略系コンサルタント 120~300万円 2500万円
業務系コンサルタント 100~200万円 1800万円
財務・会計系コンサルタント 100~150万円 1500万円
人事・組織系コンサルタント 100~150万円 1500万円
IT系コンサルタント 100~200万円 1800万円

Strategy Consultant Bankコラムを参考に作成)

フリーコンサルの案件別の単価と年収相場は、上表の通りで、いずれの案件種別でも100万円を上回る単価が相場となっています。

戦略系コンサルタント

戦略系コンサルタントは、企業の経営陣・上層部に企業戦略や新規事業等についての提言・助言を行います。

求められる専門性、企業経営への関連性の強弱などにより、単価相場は120~300万円とかなり幅があります

業務系コンサルタント

業務系コンサルタントは、クライアント企業の業務効率化に向けて業務改善を行うもので、業務プロセスについて課題を見つけて分析し、改善策を提言します。

戦略系コンサルタントと同様、企業経営への関連度合い等により単価が変わり、相場は100~200万円程度です。

財務・会計系コンサルタント

財務・会計系コンサルタントは、クライアント企業の財務面、会計面のアドバイスを行い、財務・会計プロセスの改善や資金調達等の戦略立案等を通じてキャッシュフロー最大化を目指すもので、単価相場は100~150万円です。

人事・組織系コンサルタント

人事・組織系コンサルタントは、クライアント企業の人事領域、組織について課題を抽出し、改善策を提言します。

提案した解決案の実行まで担うケースもあり、単価相場は100~150万円です。

IT系コンサルタント

IT系コンサルタントは、クライアント企業の経営課題をITによって解決するものです。

単価100万円程度の案件も多数ある一方で、SAPシステムの導入・運用サポートを行う案件は単価200万円程度のものも多くあります。

フリーコンサルの報酬体系とは

フリーコンサルの報酬体系とは

フリーコンサルの報酬体系は、主に定額契約制、プロジェクト制、稼働時間制があります。

定額契約制

定額契約制は、勤務時間やプロジェクトの進捗状況・成果等に関わらず、一定の金額が支払われます。

企業の顧問・アドバイザーなどとしてコンサルティング契約する場合に採用されることが多い報酬体系で、契約期間も数か月から数年と中長期にわたることがほとんどです。

報酬はかなり高額になりますが、相応の専門知識やスキル、業務実績等を要求されます。

プロジェクト制

プロジェクト制は、案件のトータルの報酬金額があらかじめ決まっていて、勤務時間等に関わらず一定の報酬が支払われます。

報酬単価は、プロジェクトの規模や内容、担当するポジションなどによって決まります。

プロジェクト制の案件は、案件ごとに契約をするのが一般的ですが、同じクライアント企業から複数の案件を依頼され、同時並行で複数のプロジェクト契約を結んでいるフリーコンサルもいます。

稼働時間制

稼働時間制は、その案件のために稼働した時間に応じて報酬が支払われます。

フリーコンサル向け案件には募集条件に「稼働率100%」「稼働率80%」などと表示されていることがよくあります。

この「稼働率」とは、一般的に、1週間5営業日(1日8時間勤務で週40時間)のうちどのくらいの時間働くのかを指していて、稼働率100%なら週40時間、60%なら週24時間働くことになります。

稼働率60%は、「1日8時間勤務を週3日」でも「1日6時間勤務を週4日」でも週24時間となりますが、実際の働き方は案件により異なります。

フリーコンサルとして独立したての人は、稼働時間制の案件を受注するケースが多いでしょう。

フリーコンサルが年収を上げるためのポイント

フリーコンサルが年収を上げるためのポイント

フリーコンサルが年収を上げるためのポイントとして、次の点が挙げられます。

得意分野・強みを持つ

フリーランスが仕事を得るためには、得意分野を明確にし、他のフリーコンサルとの差別化を図ることが必要です。

得意分野が一つのみでは安定的な案件確保が難しいこともあるので、複数の得意分野を持ち、より幅広いクライアントの要望に対応できれば望ましいでしょう。

体調管理・ペース配分に留意する

フリーランスは自分で働き方・働く時間を決められるメリットがある一方、働かなければすぐに収入が無くなるデメリットもあり、ついつい無理をしてしまいがちです。

長く仕事を続けるため、体調管理や仕事のペース配分をきちんと考えましょう

人脈・営業力を強化する

安定的に仕事を確保したり、チーム編成に必要な人材を集めたりするためには人脈が非常に重要です。

セミナー・研修会に参加したりSNSを活用したりして、こつこつと人脈を広げていきましょう。

案件獲得のため、人脈に加えプレゼンテーション力も鍛えておきましょう。

案件紹介エージェントを活用する

上記のようなポイントをすべて満たすのは現実にはなかなか難しいものです。

自身がない点、不安な点がある方は、次にご紹介するような案件紹介エージェントを活用し、今の自分に最適な案件を紹介してもらう、アドバイザーに相談して不安・課題を解消する、といった方法がおすすめです。

おすすめのフリーランスコンサルタント向け案件紹介エージェント

おすすめのフリーランスコンサルタント向け案件紹介エージェント

ここでは、フリーランスコンサルタント向けの案件紹介エージェントで特におすすめの3社ご紹介します。

POD

運営会社

株式会社ワークスタイルラボ

公式サイト

https://pod.jp/

公開案件数

651件(2024年6月7日現在)

職種

PM/PMO、経営/戦略、IT関連・SAP、戦略系、その他

POD(Professionals On Demand)は、フリーコンサル向けに特化した特化した案件紹介エージェントです。

専任の「コンサルタントサポーター」は大手ファーム出身で業界事情を熟知しており、登録者の得意分野・スキルを活かせる案件をマッチングしてくれます。

また、各種サポートも手厚くとても頼りになる存在です。

独自のコネクションに基づく直案件・高単価案件も多く、安定的に好条件の案件を受注したい方はぜひ登録しておきたいエージェントです。

POD(Professionals On Demand)の公式サイトで無料登録

Pro Connect(プロコネクト)

Pro Connect(プロコネクト)

運営会社

株式会社WorkX

公式サイト

https://pro-connect.jp/

公開案件数

非公開(2024年6月7日時点)

職種

IT、PMO、戦略、業務改善、その他

Pro Connect(プロコネクト)は、ハイクラス案件を得意とするフリーコンサル向け案件マッチングサービスです。

登録に書類審査があるスクリーニング制度を採用しており、ハイクラス人材が登録するサービスとしてクライアント企業からの信頼も得ています。

月あたり平均単価が170万円と高額案件が揃っている上、中間マージンが8~15%と低水準なので、収入面にこだわりたい方にとって嬉しいサービスと言えます。

案件を紹介・マッチングしてもらうエージェント型サービスのほか、クライアント企業と直接コンタクトをとれるプラットフォーム型のサービスもあるので、短期での成約を目指す方にもおすすめします。

プロコネクトの公式サイトで無料登録

>>プロコネクト(ProConnect)の口コミや評判は?低マージンや案件の特徴を解説

ハイパフォコンサル

ハイパフォコンサル

運営会社

INTLOOP株式会社

公式サイト

https://www.high-performer.jp/consultant/

公開案件数

8,124件(2024年6月7日現在)

職種

PM・PMO、IT関連、SAP、戦略系、その他

ハイパフォコンサル(High Performer Consultant)は、登録者数3万3千人以上と業界トップクラス規模を誇るエージェントです。

独自のネットワークによりプライム上場企業や外資企業などからの直受け案件を多数保有しており、180万円以上の高単価案件も多いので、高収入を狙いたい方はぜひ登録しておきたいところです。

支払いサイトが最短で翌月15日払いと業界最速水準で、案件終了後のフォローや税務関係の相談なども可能なので、フリーコンサルとして独立したての方にもおすすめします。

ハイパフォコンサルの公式サイトで無料登録

フリーコンサルの年収に関する疑問Q&A

フリーコンサルの年収に関する疑問Q&A

フリーコンサルの年収に関してよくある疑問をご紹介します。

コンサルタントがフリーランス独立すると年収は上がりますか?

コンサルタントがフリーランスとして独立した場合の年収は、上がるケースと下がるケースがあります。

実力はもちろんですが、営業力があり安定的に好条件の案件を得られる人や、クライアントに高額予算を確保しやすい大企業・優良企業等が多い人は、独立前より大幅な年収アップが狙えます

一方で、実力が不足している、営業力が不足している、仕事の進め方や体調面での自己管理能力が不足している、孤独になりストレスを抱える、といったことから、独立しても思うように仕事ができず、年収が下がってしまう人もいます。

フリーランスは、営業や税務処理など独立前に必要がなかったことも自分でこなすことになります。

もし不安事項がある場合は、案件紹介エージェントに登録して仕事を紹介してもらったり、アドバイザーに相談してアドバイスを貰ったりすることをおすすめします。

コンサルタントの独立で失敗しやすいポイントは何ですか?

フリーコンサルが失敗しやすいポイントの一つは、自分の売り出し方です。

コンサルファームに所属していれば、そのファームのネームバリューの下で仕事ができ、このファームの人が言うならそうなのだろう、と思ってもらえても、フリーランスではそうはいきません。

営業・提案の時点で自分の得意分野・専門性をうまく説明して信頼を得られなければ、まったく仕事を獲得できないことになってしまいます。

また、チームで行う案件では自分で人員を集める必要がありますが、適任の人がいてもタイミングが合わず頼めないということもよくあり、チーム編成で躓くこともあります。

さらに、安定的に収入を得るために、難しい仕事や新しい分野にチャレンジしたり、クライアント企業に大胆な提案をしたりせず、無難に日々の仕事をこなさざるを得なくなる人もいます。

そうなると、クライアント企業からの評価に繋がらず、自分のキャリアアップを図ることもできなくなります。

これらの失敗を避けるためには、案件紹介エージェントを活用し、希望に沿う案件を紹介してもらいながら、安定的に実績を積み重ねていくと良いでしょう。

フリーコンサルは副業でも稼げますか?

フリーコンサルは副業でも稼ぐことができます

ただ、副業の場合、仕事を獲得するまでの営業や契約事務等にあまり人工を割けないことがネックとなりますので、フリーコンサル向けのエージェントを活用することをおすすめします。

エージェントは短時間、不定期でもできるスポットコンサル案件や、出勤不要で勤務時間帯を問わないタイプの案件も多く保有していますので、自分の条件に合う案件を見つけることができるでしょう。

>>副業でフリーコンサルを始める方法【土日でも可能】

フリーコンサルの年収まとめ

フリーコンサルの年収まとめ

この記事では、フリーコンサルの単価相場や報酬体系、年収を上げるためのポイントなど、フリーコンサルの年収の実態について解説しました。

フリーコンサルは高収入が期待できる一方で、好条件の案件を受注し続けられる保障はなく、年収が下がる可能性もあります。

そのため、複数のエージェントを活用し、自分が求める条件に合致する案件を安定的に入手できるようにしておくのがおすすめです。

この記事内でご紹介したフリーコンサル向け案件紹介エージェントは、案件数が多いことに加え、支払いサイトが短い、手数料が低いなど、登録するメリットが多いエージェントですので、ぜひご活用ください。

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