三菱総合研究所(以下、三菱総研)は、創業1970年の歴史ある日本の総合シンクタンクです。三菱グループの100周年記念事業として三菱グループ各社の共同出資により設立されました。
研究色の強いシンクタンクとして有名で、自然科学分野への広範な取り組みも特色として挙げられます。また、金融政策分野や安全政策分野など、他社があまり手掛けないような分野での強みも持っています。
知のバリューチェーンというテーマをもって環境、エネルギー、少子高齢化、景気低迷という困難な課題を抱える日本社会に対して解決策を提示するべくサービス提供をしています。
シンクタンク・コンサルティングサービスに加え、近年は提言や支援内容を実現できるようなITサービス分野にも力を入れており人員増強を図っています。
今回は三菱総研の年収や中途で採用される人の特徴などを整理してみました。
三菱総研は平均年収が900万以上
三菱総研の有価証券報告書を確認すると、従業員の平均年収は900万円を超える金額が支給されています。独自に調査した結果、年代別に見ると以下のような推移のようです。
年代 | 年収 |
---|---|
新卒~20代後半 | 600~800万円程度 |
30代前半 | 700~900万円程度 |
30代後半 | 850~1100万円程度 |
40代前半 | 1000~1300万円程度 |
40代後半以降 | 1000~1400万円程度 |
上記は残業手当が含まれていない金額になっています。また、実際の支給金額は各個人の評価結果や採用時の経験や能力によって異なるので、あくまで参考程度に留めて頂ければと思います。
上記からわかるとおり、三菱総合研究所は若手の頃から高い給与を得られる環境です。その分相応のパフォーマンスを求められますが、実力があれば管理職以上ではさらに高給が見込めると言えます。
三菱総研の主な事業内容
三菱総研の主な事業内容は、シンクタンク、コンサルティング、ITサービスの三つになります。創業当初は官公庁や自治体等からの受託調査がメインの業務でしたが、近年は民間企業へのコンサルティングサービスも盛んに行われています。頭脳の提供と解決策の実現を掲げて、政策提言や調査研究だけでなく制度設計や戦略立案、ICT実装までを行う企業となっています。
対象分野は大きく分けて、政策・公共分野、企業・経営分野、未来に向けた研究開発分野の三つになりますが、学際的かつ総合的な施策を実現するために横断的な形でのサービス提供になることも多いです。一つ一つのテーマに深い知見や経験が要求されるので、専門領域がしっかりとある方であれば向いているでしょう。
三菱総研は激務でやばい?福利厚生の内容
三菱総研は、総合シンクタンクの中ではかなりの激務です。外資系金融やコンサルティング会社などと同じような激務度です。プロジェクトによって労働時間は異なりますが、プロジェクト難易度が高いものが多くハイパフォーマンスが求められます。
裁量労働制なので自分で時間をコントロールできますが、業務量が多いので残業せざるを得ないときがあります。また、高い成果を短い時間で出せない場合は自然と残業時間も増えてきます。あまりにも負荷が大きな業務の場合は人員調整が入るなど配慮はある企業ですが、基本的には個々の社員が高い成果を出せることが前提となります。
企業として社員を大切にする風潮は存在しており、社会人大学院通学支援などの能力開発支援や研修制度が充実している他、在宅勤務制度や育児休暇などの休暇制度も用意されています。離職率は低く腰を据えて働く社員が多いので、こういった制度を活用する社員も多いのではないでしょうか。
三菱総研で必要とされるスキル
三菱総研は、日本社会に影響を与える総合シンクタンクとして幅広く難易度の高いテーマに対応するべく中途採用も数多く行われています。三菱総研として、政策志向、未来志向、学際性、独立性の四つを備えたシンクタンクを謳っているため、志望する場合はこれらの志向に共感できるかが第一のポイントと言えます。
具体的なスキルとしては、シンクタンク部門であれば募集部門分野への興味関心がある上で、その分野における調査分析研究の経験や事業化支援といった業務に取り組んだ経験があることが挙げられます。コンサルティング部門であれば、クライアントファーストの姿勢がある上で、募集部門における実務経験やプレゼンテーション経験があることなどが挙げられます。詳しくは自身の希望する職種の募集要項を参照してください。
三菱総研への転職に向いている人
以上の内容を踏まえると、三菱総研への転職に向いているのは以下の3点の要素を持ち合わせている人と言えます。
- 特定の分野や領域について深い知見や経験があること
- 成長意欲が高くキャッチアップが自分でできること
- 一つの企業で腰を据えて長く働きたいこと
三菱総研は民間企業へのサービスが増えていると言っても、未だに多くは官公庁や自治体案件です。日本社会にダイレクトに影響を与えるような案件も多いので、スケールの大きな仕事をしたい意欲がある方には合っている企業でしょう。
三菱総研への転職を検討している方がすべき1つのこと
ハイクラス求人を扱っている転職エージェントに登録してみてください。
その理由は下記3点です。
- Webには出てこない三菱総研のリアルな情報が手に入る可能性がある
- 三菱総研およびその他企業の非公開求人を紹介してもらえる
- 面接対策や年収アップ交渉をしてもらえるため、効率的に転職活動ができる
三菱総研への転職を目指す方へのおすすめエージェント
三菱総研を目指す方にオススメな転職エージェントは以下です。
アクシスコンサルティング
運営会社 | アクシスコンサルティング株式会社 |
公式サイト | https://www.axc.ne.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2024年6月7日現在) |
主な求人職種 | コンサルティング業界 |
アクシスコンサルティングは、特にコンサル業界に強みを持ち、約5,000名の現役コンサルを含む約20,000名もの転職志望者の支援をした実績があります。
その実績による信頼からコンサル業界と強いパイプがあり、下記の3つのメリットがあります。
- 業界を熟知した質の高いサポート
- 全体の77%が非公開求人
- 平均支援期間は3年 中長期に渡る支援が受けられる
信念として「生涯のキャリアパートナー」を掲げ、本人のキャリアプランから「今は転職する時期ではない」と判断すれば無理に転職を薦めないなど、視野の広いサポートが受けられるのも特徴です。
ランスタッド
運営会社 | ランスタッド株式会社 |
公式サイト | https://www.randstad.co.jp/ |
公開求人数 | 7,876件(2024年6月7日現在) |
非公開求人数 | 非公開 ※全求人の80% |
主な求人職種 | ITエンジニア(IT・Web・通信)、事務・管理部門、 技術系(機械・電気・電子・化学)、営業 他 |
ランスタッドは、オランダで1960年に創業された世界最大級の総合人材サービス企業。39の国と地域で活動し、日本には93の拠点があります。
年収1000万以上を目指すプロフェッショナル向けサービスを提供しています。
世界規模の企業であるため、外資系やグローバル企業への転職支援実績も多数あり、下記の3つのメリットがあります。
- 市場動向を把握した専任コンサルタントによるマンツーマンサポート
- 全体の約80%が非公開求人
- キャリアアップからワークライフバランス重視まで幅広い提案を受けられる
特にハイクラス企業を得意としており、戦略的なキャリア形成のサポートをしてくれます。転職に関する支援サービスはもちろん無料です。
Type転職エージェント
運営会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
公式サイト | https://type.career-agent.jp/ |
公開求人数 | 10,104件(2024年6月7日現在) |
非公開求人数 | 18,548件(2023年7月1日時点)※全求人の約60% |
主な求人職種 | システムエンジニア、管理・マーケティング・経営、 営業、専門職(コンサルタント・金融 ほか)、 Webエンジニア・クリエイター など |
Type転職エージェントは総合転職サイトで、年収400万から800万の転職支援を得意としています。
エンジニア転職などにも力を入れているため、開発経験がある方にもオススメしたいエージェントです。
三菱総研を含むキャリアアップを目指す全ての方へ
転職はタイミングが重要です。そして、自分の市場価値を認識することがキャリアアップへの近道です。キャリアおよび年収を上げるなら、売り手市場である今がベストです。
ハイクラス転職に向けて、複数の転職エージェントに登録し比較しするのも転職可能性を高めるポイントです。自分の目的に合ったエージェントを確保し、しっかり活用していきましょう。
皆様の転職が成功することを願っています。