カーライル・グループは、プライベートエクイティファンドと呼ばれる投資会社です。グローバルレベルでは299のファンドを通して1700億ドル以上の運用資産を保有しています。
日本オフィスは2000年に設立され、外資系のプライベートエクイティファンドでありながらも、日本人の従業員による日本流の投資スタイルで事業活動を行っています。
プライベートエクイティファンドはハイクラス向け転職先としては人気があり、カーライルもその一つに含まれます。少数精鋭で事業を行うため採用枠は少ないのが実情です。
カーライルの中途採用における年収や主な事業内容を整理しました。
カーライルの年収はやはり高い
プライベートエクイティファンドは一般的な会社員の平均年収の2倍程度と言われています。カーライルの年収を独自に調査してみました。
ただしあくまで目安程度ですので、正確な金額は各個人の能力や前職の経験等に左右されています。
タイトル | 年収 |
---|---|
アソシエイト | 600万円程度+インセンティブ |
シニアアソシエイト | 800万円程度+インセンティブ |
マネージャー | 1200万円程度+インセンティブ |
ディレクター | 1500万円程度+インセンティブ |
役員 | 2000万円程度+インセンティブ |
カーライルは外資系ファンドらしく年俸制を採っています。
プライベートエクイティファンドでは、固定給与に加えインセンティブが上乗せされるので、その分の頑張り次第で年収が大きく変動します。役職にもよりますが、総じて年収は高いと言えるでしょう。
カーライルの主な事業内容
カーライルでは、主にソーシング業務とモニタリング/バックアップ業務の二つが存在しています。
日本法人の事業としては、主にバイアウトと不動産投資に特化した形で事業が行われており、不動産投資においては商業ビルや施設、ホテルや介護施設などへの投資を専門とするアジア統括ファンドが用いられています。
カーライルの特徴として、グローバルな事業展開をしているにも関わらずローカルビジネスはローカルメンバーが関与し見ていくべきだという観念のもと、日本に特化したジャパンファンドを有している点が挙げられます。
大体一人当たりが平均年間2-3件くらいのペースでの投資を行っているので、ディール件数は比較的多いと言えます。
また、投資業務として一人の担当者が投資検討の段階から最後のエグジットまでを一気通貫して見るスタイルなので、投資案件業務の一連の流れから様々な経験を積むことができます。
投資先としては中堅企業が多いことも特徴です。過去には「おやつカンパニー」「ウィルコム(現ワイモバイル)」などへの投資実績があります。
カーライルは激務でやばいのか?
カーライルも一般的なPEファンド類似して比較的労働時間は短い方です。
実力主義であるため、労働時間は個人の裁量に任されており、自身で労働時間をコントロールしながらバランスをとることが可能です。
ただし、プライベートエクイティファンドという性質上、投資先にて重大な課題が起きている場合や、案件として難易度が高い場合は労働時間が長くなることがあります。
終身雇用とは程遠い業界の一つと言われているので、厳しい環境であってもある程度割り切りながら働くことが求められます。
特にカーライルの場合は、中堅企業を中心とした案件が多く、投資先での経営人材の不足に対応するなどフレキシブルな役回りが必要とされる場合があるので、状況に応じて柔軟に働けるような方には合っていると思われます。
カーライルで要求されるスキル
カーライルでは、テクニカルスキルとソフト面でのスキルが両方必要とされています。
具体的には、法務・会計・税務の知識といったテクニカル面が必要とされます。ただし、これらのスキル以外にも全方位的に経験のない業務に携わることがあるので、柔軟な対応力を持ってOJTにてキャッチアップすれば問題ないとされています。
テクニカル面よりも重視されているのがソフト面で、当事者意識を持って仕事を最後までやり切れる力、合理性や論理性を持って人を巻き込む力、傾聴力といった点が重視されます。
日本の中堅企業の経営者の考えを引き出し、共に目的を果たすまでアウトプットし続ける姿勢が求められています。
過去の経験として、規模を問わずオーナーシップを持って物事に取り組んだ経験があるかどうか、人を巻き込んだことがあるかどうか、といった点が面接時にも問われるので、しっかり対策することが必要です。
カーライルへの転職に向いている人
カーライルへの転職に向いているのは、以下の要素を持っている人材と言えます。
- 過去に投資銀行でのM&Aアドバイザリー業務等の経験があること
- 柔軟な対応力
- 高いコミュニケーション能力
少数精鋭だけに同僚となる社員一人ひとりのレベルも高く、責任の重い仕事を多く経験できます。キャリアアップを目指すのであればおすすめできる企業です。
カーライルへの転職を検討している方がすべき1つのこと
ハイクラス求人を扱っている転職エージェントに登録してみてください。
その理由は下記3点です。
- Webには出てこないカーライルのリアルな情報が手に入る可能性がある
- カーライルおよびその他企業の非公開求人を紹介してもらえる
- 面接対策や年収アップ交渉をしてもらえるため、効率的に転職活動ができる
カーライルへの転職を目指す方へのおすすめエージェント
カーライルを目指す方にオススメな転職エージェントは以下です。
アクシスコンサルティング
運営会社 | アクシスコンサルティング株式会社 |
公式サイト | https://www.axc.ne.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2024年6月7日現在) |
主な求人職種 | コンサルティング業界 |
アクシスコンサルティングは、特にコンサル業界に強みを持ち、約5,000名の現役コンサルを含む約20,000名もの転職志望者の支援をした実績があります。
その実績による信頼からコンサル業界と強いパイプがあり、下記の3つのメリットがあります。
- 業界を熟知した質の高いサポート
- 全体の77%が非公開求人
- 平均支援期間は3年 中長期に渡る支援が受けられる
信念として「生涯のキャリアパートナー」を掲げ、本人のキャリアプランから「今は転職する時期ではない」と判断すれば無理に転職を薦めないなど、視野の広いサポートが受けられるのも特徴です。
ランスタッド
運営会社 | ランスタッド株式会社 |
公式サイト | https://www.randstad.co.jp/ |
公開求人数 | 7,876件(2024年6月7日現在) |
非公開求人数 | 非公開 ※全求人の80% |
主な求人職種 | ITエンジニア(IT・Web・通信)、事務・管理部門、 技術系(機械・電気・電子・化学)、営業 他 |
ランスタッドは、オランダで1960年に創業された世界最大級の総合人材サービス企業。39の国と地域で活動し、日本には93の拠点があります。
年収1000万以上を目指すプロフェッショナル向けサービスを提供しています。
世界規模の企業であるため、外資系やグローバル企業への転職支援実績も多数あり、下記の3つのメリットがあります。
- 市場動向を把握した専任コンサルタントによるマンツーマンサポート
- 全体の約80%が非公開求人
- キャリアアップからワークライフバランス重視まで幅広い提案を受けられる
特にハイクラス企業を得意としており、戦略的なキャリア形成のサポートをしてくれます。転職に関する支援サービスはもちろん無料です。
Type転職エージェント
運営会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
公式サイト | https://type.career-agent.jp/ |
公開求人数 | 10,104件(2024年6月7日現在) |
非公開求人数 | 18,548件(2023年7月1日時点)※全求人の約60% |
主な求人職種 | システムエンジニア、管理・マーケティング・経営、 営業、専門職(コンサルタント・金融 ほか)、 Webエンジニア・クリエイター など |
Type転職エージェントは総合転職サイトで、年収400万から800万の転職支援を得意としています。
エンジニア転職などにも力を入れているため、開発経験がある方にもオススメしたいエージェントです。
カーライルを含むキャリアアップを目指す全ての方へ
転職はタイミングが重要です。そして、自分の市場価値を認識することがキャリアアップへの近道です。キャリアおよび年収を上げるなら、売り手市場である今がベストです。
ハイクラス転職に向けて、複数の転職エージェントに登録し比較しするのも転職可能性を高めるポイントです。自分の目的に合ったエージェントを確保し、しっかり活用していきましょう。
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