株式会社ジャフコは1973年に設立された日本最大のベンチャーキャピタルです。
港区虎ノ門に本社を置き、インキュベーション投資、ベンチャー投資、バイアウト投資の3つの投資活動によって収益を得ています。
日本電産やソフトバンクの上場など大規模案件も手がけてきました。
日本を中心として、アメリカ、シンガポール、台湾、中国、韓国に広がるグローバルネットワークを有し、創業以来の日本のVC/PE業界を切り拓いてきたDNAを持って事業を営んでいます。
なお、ジャフコはかつて野村証券ホールディングスの傘下にありましたが、2017年7月に資本関係を解消しています。
近年はIPOの現象により、投資先を絞り込む方向で事業を展開しているようですが、今回は、ジャフコに転職した場合の想定年収や中途採用の主な特徴について整理します。
ジャフコの平均年収は1,110万円
ジャフコの平均年収は、公開されている有価証券報告書を参照すると2022年3月期で1,040万円であったそうです。
この数字だけを見ると、年収は高い部類に入るでしょう。
独自のルートで調査した結果年代別の年収は、おおむね以下のような推移になっています。
- 20代:500~650万円程度
- 30代前半:600~900万円程度
- 30代後半:850~1000万円程度
- 40代:1000~1200万円程度
- 50代:1200万円以上
上記は目安の金額で、実際の支給金額は各個人の評価結果や採用時の経験や能力によって異なります。
あくまで参考程度と捉えてください。
ジャフコは金融機関らしく高年収を得られる企業であることは間違いありませんが、若手のうちは仕事のハードさと給与の支給額が見合わないと感じる場合があるようです。
その点を踏まえたとしても、やはり高い年収と言えるでしょう。
[getpost id=”1198″ target=”_blank”]ジャフコの主な事業内容
ジャフコはベンチャーキャピタルとして主に3つの投資活動をしています。
具体的にはインキュベーション投資、ベンチャー投資、バイアウト投資になります。
インキュベーション投資とは日米ライフサイエンス企業への投資、研究機関の研究成果の事業化支援や投資のことを言います。
ベンチャー投資は革新的かつ創造的な経営を行う成長性豊かな企業への投資、バイアウト投資は事業承継やスピンアウトに伴う資本的独立と企業成長に取り組む投資です。
2022年3月期における累計投資社数は4,112社、累計投資先上場社数は1,019社あります(参照:上場投資先会社一覧)。
2021年3月期における運用中ファンドは27ファンド、コミットメント額は4,515億円と巨額です。
ジャフコはエクイティ資金の提供を行うだけでなく「投資先支援」を重視しているのが特徴の一つです。
担当する投資部門に加えて、日本・北米・アジアそれぞれの投資先に向けて、ビジネスディベロップメント活動専門の部署を設置し投資先の企業価値向上に取り組んでいます。
また、企業向けのコンサルティング部隊があり、投資先の株式上場に向けた専門的かつ実践的なコンサルティングサービスを提供しています。
投資銀行や金融機関、コンサルティング業界出身の方は経験を活かした業務に携わることができそうです。
ジャフコは激務でやばい?労働時間や福利厚生
ジャフコは多くの外資系金融機関に負けないくらいの膨大な仕事量で、その分労働時間も長くなることがほとんどです。
40時間は残業代が支給されますが、その時間以上働くと部署によっては怒られることがあります。
一方で、部署や担当案件によっては残業代がつかなくても長時間労働することがあり、殺伐とした雰囲気の中それぞれが業務に必死に取り組んでいます。
投資を実行するとインセンティブがつくので、そのインセンティブをモチベーションにして働く社員もいます。
福利厚生としては、単身であれば借上げの社宅がありますが、住宅手当としては8万円支給されています。
住宅手当の支給額は高い方になるでしょう。
その他、財形貯蓄制度や確定拠出年金制度も用意されています。
ジャフコで必要とされるスキル
ジャフコはホームページ上に求める人材像を記載しています。
具体的には以下のの5つになります。
- 好奇心旺盛な人
- 本質を追求する姿勢を持ち
- 考え抜く力がある人
- 自らの仮説やシナリオに基づいて、積極的に行動できる人
- 責任感のある人、コミュニケーション能力がある人
多くの経営者と直に接する仕事であるため、世の中の情報へのアンテナを張れることはとても重要視されています。
中途半端に対応できる仕事内容ではないので、対人スキルも論理的思考もやり抜く力も求められます。
前職でVCを経験している方はもちろん、クライアントとの折衝を経験してきた方やコンサルティングビジネス、投資銀行業務などを経験している方には合っているでしょう。
ジャフコへの転職に向いている人
以上の内容を踏まえると、ジャフコへの転職に向いているのは以下の3点の要素を持ち合わせている人と言えます。
- 金融業界やコンサルティング業界出身の方
- 長時間労働でも成果を出すべく働ける方
- 好奇心や責任感がある方
ジャフコはリーマンショック後に数多くのVCが経営不振に陥る中で健全な経営を保ってきた強い会社で、老舗としてナレッジも蓄積されています。ハードではありますがたくさんの経験を積めるでしょう。
ジャフコへの転職を検討している方がすべき1つのこと
ハイクラス求人を扱っている転職エージェントに登録してみてください。
その理由は下記3点です。
- Webには出てこないジャフコのリアルな情報が手に入る可能性がある
- ジャフコおよびその他企業の非公開求人を紹介してもらえる
- 面接対策や年収アップ交渉をしてもらえるため、効率的に転職活動ができる
ジャフコの転職を目指す方へのおすすめエージェント
ジャフコを目指す方にオススメな転職エージェントは以下です。
転職サイトランキング 転職サポート力 1位 アクシスコンサルティング コンサル転職に強い特化型エージェント
2位 マイナビエージェント 転職支援のサポートが手厚く、案件数は業界トップクラス
3位 ランスタッド 年収1000万円以上を狙う人向けの転職エージェント
アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティングは、特にコンサル業界に強みを持ち、約5,000名の現役コンサルを含む約20,000名もの転職志望者の支援をした実績があります。
その実績による信頼からコンサル業界と強いパイプがあり、下記の3つのメリットがあります。
- 業界を熟知した質の高いサポート
- 全体の77%が非公開求人
- 平均支援期間は3年 中長期に渡る支援が受けられる
信念として「生涯のキャリアパートナー」を掲げ、本人のキャリアプランから「今は転職する時期ではない」と判断すれば無理に転職を薦めないなど、視野の広いサポートが受けられるのも特徴です。
アクシスコンサルティング公式サイト:https://www.axc.ne.jp
ランスタッド
ランスタッドは、オランダで1960年に創業された世界最大級の総合人材サービス企業。
39の国と地域で活動し、日本には93の拠点があります。
年収1000万以上を目指すプロフェッショナル向けサービスを提供しています。
世界規模の企業であるため、外資系やグローバル企業への転職支援実績も多数あり、下記の3つのメリットがあります。
- 市場動向を把握した専任コンサルタントによるマンツーマンサポート
- 全体の約80%が非公開求人
- キャリアアップからワークライフバランス重視まで幅広い提案を受けられる
特にハイクラス企業を得意としており、戦略的なキャリア形成のサポートをしてくれます。転職に関する支援サービスはもちろん無料です。
ランスタッド公式サイト:https://www.randstad.co.jp/professionals/
Type転職エージェント
Type転職エージェントは総合転職サイトで、年収400万から800万の転職支援を得意としています。
エンジニア転職などにも力を入れているため、開発経験がある方にもオススメしたいエージェントです。
Type転職エージェント公式サイト:https://type.career-agent.jp
ジャフコを含むキャリアアップを目指す全ての方へ
転職はタイミングが重要です。
そして、自分の市場価値を認識することがキャリアアップへの近道です。
キャリアおよび年収を上げるなら、売り手市場である今がベストです。
ハイクラス転職に向けて、複数の転職エージェントに登録し比較しするのも転職可能性を高めるポイントです。
自分の目的に合ったエージェントを確保し、しっかり活用していきましょう。
皆様の転職が成功することを願っています。