キャリアアップのためにコンサルティングファームへの転職を検討している方も多いのではないでしょうか。
数ある職種のなかでもコンサルタントは高年収が期待されることから、専門性を活かした道としてコンサルタントの道を選ぶ求職者は増えています。
コンサルタントとしての実務経験を積むために、大手ではなくベンチャーやスタートアップのコンサルティングファームを希望する方も少なくありませんが、そのような方に注目されているのがビジョンコンサルティングという企業です。
本記事では、ビジョンコンサルティングはどういった企業なのか、気になる待遇や条件、評判・口コミなどを中心に詳しく解説していきます。
ビジョンコンサルティングとは
ビジョンコンサルティングとは、東京都新宿区にある総合系コンサルティングファームです。
世界440の都市へ展開を目指すグローバル企業であり、さまざまな分野の専門コンサルタントが課題解決を強力にサポートしており。新規事業の創出にも強みをもっています。
ビジョンコンサルティングの設立は2014年と比較的歴史は浅いですが、すでに従業員数は800名を超え、年平均成長率は約140%という驚異的な実績を残しています。
イギリスのFinancial Times社とドイツのStatista社が共同で調査を行った「アジア太平洋地域の急成長企業ランキング2022」では、調査対象100万社のなかで総合386位にランクインしました。
日本のコンサルティングファームのなかでも特に勢いのある企業といっても過言ではなく、成長率・注目度ともにトップクラスを誇ります。
ビジョンコンサルティングの企業情報
ビジョンコンサルティングの企業概要は以下の通りです。
会社名 |
株式会社ビジョン・コンサルティング |
---|---|
従業員数 |
823名(2023年1月現在) |
資本金 |
1億円 |
国内拠点 |
東京本社 〒106-6139 東京都港区六本木6丁目10-1 六本木ヒルズ森タワー39階 西日本支社 〒541-0052 大阪市中央区安土町2-3-13 大阪国際ビルディング 中部支社 〒460-0008 名古屋市中区栄3-15-33 名古屋栄ガスビルディング |
海外拠点 |
ロサンゼルス支社 California, Los Angeles – Union Bank Plaza, 445 S. Figueroa, 31st Floor, Los Angeles, 90071, USA シンガポール支社 Level 17, Frasers Tower, 182 Cecil Street, Singapore, 069547, Singapore |
主要事業 |
戦略コンサルティング 業務コンサルティング ITコンサルティング システムインテグレーション 新規事業開発 |
公式サイト |
ビジョンコンサルティングの平均年収
就職や転職をするうえで、正当な評価と報酬が得られるかどうかは多くの方にとって重要なポイントとなります。
では、実際にビジョンコンサルティングへ入社した場合、どの程度の年収が得られるのか見ていきましょう。
ビジョンコンサルティングに限らずコンサルタント業界は実力主義の会社が多く、大手企業のように年功序列型による賃金体系はとっていないケースが一般的です。
就職・転職クチコミサイトのopenworkによると、ビジョンコンサルティングで活躍している社員の平均年収は732万円、コンサルタントの平均としては年収811万円とされています。
ただし、これはあくまでも平均的な金額であり、高い実績を上げた優秀な社員であれば年収1,200万円以上、反対に800万円に届かないケースも想定されます。
また、コンティングファームでは役職による階層で大きく給与・年収が異なり、コンサル転職に特化した転職エージェント ハイパフォキャリアによると、役職別年収は以下の様になっています。
アソシエイト | 年収 500万円~600万円 |
シニアアソシエイト | 年収 600万円~700万円 |
マネジャー | 年収 800万円~1,000万円 |
シニアマネジャー | 年収 1,000万円~1,200万円 |
参考:ハイパフォキャリア
ビジョンコンサルティングの新卒初任給は?
ビジョンコンサルティングの新卒採用ページを見てみると、新卒入社後の初年度想定年収は350~400万と記載されています。
月収に換算すると25万円、それにボーナスが加算される計算となります。
ただし、25万円の月収には45時間の固定残業代も含まれており、基本給のみで計算すると18万4,000円です。
新卒者の場合、中途採用者とは異なり実務経験や専門性が備わっていないため、まずは上記の年収から共通のスタートとなります。
ただし、新卒採用ページには「20代でも年収1,000万円を目指せる」という文言がある通り、優れた実績を残すことができれば入社後数年で大幅な昇給が見込める可能性もあるようです。
参考:マイナビ2023
ビジョンコンサルティングの福利厚生
ビジョンコンサルティングでは、以下のような福利厚生制度が採用されています。
- 通勤費実費支給
- 出張手当
- 超過勤務手当
- 社会保険制度
- 労災完備
超過勤務手当とは残業や休日出勤の際に支給される手当のことです。住宅手当は用意されていませんが、通勤にかかる交通費は全額実費で支給されます。
上記のほかに、ビジョンコンサルティングでは関東ITソフトウェア連合組合に加入しており、提携レストランや保養施設、宿泊施設などをオトクな料金で利用できる特典もあります。
ビジョンコンサルティングの評判
ビジョンコンサルティングに限ったことではありませんが、就職や転職先企業を選定するにあたっては、各企業の採用ページを見ても本当に信頼できる企業なのか、労働環境の良し悪しなどは分からないことも多いものです。
そこで有効なのが、現役で活躍している社員または過去に在籍していた社員からの口コミ・評判を参考にすることです。
ビジョンコンサルティングの評判はどうなのか、重要な3つのポイントに分けて紹介しましょう。
やりがいを感じる
ビジョンコンサルティングは設立から10年未満の若い企業であることから、スピード感のある経営が大きな特徴としてあります。
入社1年目から裁量の大きい仕事を任せられるほか、入社2年目、3年目になると国内外の支社長やグループ会社の社長を目指し、実際にそれらのポストに登用されるケースもあるようです。
このことから、若いうちからさまざまな経験を積み、大きなやりがいを感じられるといった評判が聞かれます。
実力や成果を正当に評価してもらえる
ビジョンコンサルティングは実力主義の会社であり、年齢や性差に関係なく重要なポストへ抜擢されることがあります。
管理職の約60%が20代の社員で占められていることからも、完全実力主義の社風をうかがい知ることができます。
人間関係に悩むことが少ない
ビジョンコンサルティングに関する評判で特徴的だったのが、人間関係がドライであったという意見です。
会社として高い成果を得るために、業務の効率やロジックを重視する傾向が見られ、人間関係については仕事として完全に割り切っている傾向が見られるようです。
会社の上司や同僚がプライベートにまで立ち入ってくることを嫌う人にとっては、人間関係に悩む心配がなく仕事に集中できる環境といえそうです。
ビジョンコンサルティングはやばいといわれる理由
上記で紹介したポジティブな評判・意見とは対象的に、「ビジョンコンサルティングはやばい」といったネガティブな意見があることも事実です。
なぜそのような意見が出るのか、考えられる理由を見ていきましょう。
新卒大量採用の実績がある
ビジョンコンサルティングは、過去に100人単位の新卒採用を行ったことがあります。
急成長の企業とはいえ、これほどまでに大量の社員を採用するということは、その分早期退職者も多いのでは、とネガティブな印象を抱いた方も多いようです。
また、あまりにも大量の新卒社員が入社しても、研修や教育の体制が不十分で使い捨てられるのではないか、と不安を抱く方もいました。
裁量が大きい分責任も伴う
若いうちから大きな仕事を任せられるということは、ポジティブに捉えれば裁量が大きくやりがいを感じられますが、ネガティブに捉えると責任が大きくストレスやプレッシャーがのしかかるということも意味します。
社会人経験がない入社1年目の社員にとっては、あまりにもハードルが大きく感じられることから、不安や不信感を抱く方もいるようです。
ビジョンコンサルティングへ転職を検討している人がすべきこと
ポジティブな口コミもあればネガティブな口コミも存在するビジョンコンサルティングですが、実際にこれから就職・転職を考えている方は、どういった行動・準備をすれば良いのでしょうか。
スキルを身につける
コンサルタントにとって大きな武器となるのは実務経験や専門的なスキルです。
たとえば、ITコンサルタントとして活躍したいと考えるのであれば、IT系の資格を取得したり実践に役立つプログラミングスキルを身につけたりする必要があるでしょう。
社風がマッチしているか考えてみる
高度なスキルを身につけた優秀なコンサルタントであっても、入社した企業の社風が合っていなければ早期退職にいたることもあります。
ビジョンコンサルティングを含めてコンサルティングファームにはさまざまな企業があることから、複数の企業を比較しながら自分自身にとって社風がマッチしているかを吟味することが重要です。
そのためにも、上記で紹介したような口コミを参考にしてみたり、企業説明会などにも積極的に参加してみると良いでしょう。
コンサルタントとして明確な目標をもつ
コンサルタントへの転職を目指すにあたっては、自分自身が何を成し遂げたいのか明確な目標をもつことも重要です。
明確な目標が定まっていれば、そのゴールに向けてどういったスキルを身につけ、何を強みに努力すれば良いのかが見えてくるはずです。
ビジョンコンサルティングへ転職を目指す方へのおすすめエージェント
ビジョンコンサルティングをはじめとして、コンサルティングファームへの転職を目指している方には転職エージェントの活用がおすすめです。
今回は、コンサルティングファームへの転職に強いエージェントを5社紹介しましょう。
アクシスコンサルティング
運営会社 | アクシスコンサルティング株式会社 |
公式サイト | https://www.axc.ne.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2024年6月7日現在) |
主な求人職種 | コンサルティング業界 |
アクシスコンサルティングは、コンサルティングファームへの転職はもちろん、コンサルタントから別の業務への転職を検討している方に向けてさまざまなサポートを提供している転職エージェントです。
ビジョンコンサルティングのようなベンチャー・スタートアップ企業はもちろんのこと、アクセンチュアやデロイトトーマツといった大手コンサルティングファームへの転職も数多く支援。年収1,000万円オーバーの求人案件も数多く取り扱っています。
創業から20年あまりで7万5,000人の転職支援実績があり、転職エージェントのなかでも特に信頼性の高い企業といえます。
リクルートダイレクトスカウト
運営会社 | 株式会社リクルート |
公式サイト | https://directscout.recruit.co.jp/ |
公開求人数 | 298,652件(2024年6月7日現在) |
主な求人職種 | 全職種 |
リクルートダイレクトスカウトは、大手転職サイトのリクルートが運営している転職スカウトサービスです。
求人案件数は15万件以上と業界トップクラスを誇り、都心部はもちろん地方で転職を検討している方にとっても条件にマッチする求人案件が見つかる可能性があります。
また、リクルートダイレクトスカウトに登録されているコンサルタントは2,500名以上にのぼり、自分自身で担当のエージェントを選べるのも他社にはない大きな強みといえます。
さらに、案件の紹介を受けるだけでなく、自ら条件にマッチした求人を探してエントリーすることもでき、納得感のある転職活動を進められるでしょう。
パソナキャリア
運営会社 | 株式会社パソナ |
公式サイト | https://www.pasonacareer.jp/ |
公開求人数 | 38,217件(2024年6月7日現在) |
主な求人職種 | 全職種(ハイクラス求人に特化) |
人材派遣大手のパソナが運営している転職エージェントがパソナキャリアです。
求人案件の約半数が年収800万円以上というハイクラス求人で、コンサルティング業界以外にも大手事業会社などの紹介実績があります。
大手コンサルティングファームへの転職支援に強みをもっているため、これからコンサルティングファームへの転職を目指す方にとっては心強い味方になってくれるでしょう。
コトラ
運営会社 | 株式会社コトラ |
公式サイト | https://www.kotora.jp/ |
公開求人数 | 24,938件(2024年6月7日現在) |
非公開求人数 | 21,965件(2023年7月1日時点)※全求人の8割以上 |
主な求人職種 | 金融系職種、コンサル、IT・Web系職種、 製造系職種、経営幹部・管理系職種 |
コトラは金融業界およびコンサルティング業界に強みをもつ転職エージェントです。
年収1,000万円クラスの求人案件も豊富で、金融や会計、財務といった分野の専門コンサルタントを目指している方にとっては最適なエージェントといえるでしょう。
東京都内はもちろんのこと、関西・中部・九州地方、さらには海外を含めた希望勤務地を条件に案件を絞り込むこともできます。
JAC Recruitment
運営会社 | 株式会社 ジェイ エイ シー リクルートメント |
公式サイト | https://www.jac-recruitment.jp/ |
公開求人数 | 14,740件(2024年6月7日現在) |
主な求人職種 | 管理職・エグゼクティブ・スペシャリスト人材(ハイクラス/ミドルクラス) |
JAC Recruitmentもコンサルティングファームをはじめとした高年収案件を数多く紹介しているエージェントです。
在籍している担当エージェントの数は約1,200名にのぼり、今年で創業35年を迎える老舗企業です。転職支援実績は延べ43万人にのぼり、ITや金融、建設、流通など、求職者の実務経験やスキルに応じた案件を紹介してくれます。
ビジョンコンサルティングに関する疑問Q&A
ビジョンコンサルティングへの転職にあたっては、さまざまな疑問や不安に感じることも少なくありません。よくある疑問とその回答を紹介しましょう。
ビジョンコンサルティングの激務度は?
口コミによると、残業はほとんどなくワークライフバランスは良いようです。
ビジョンコンサルティングからの転職先は?
それぞれの専門性を生かして事業会社へ転職したり、大手コンサルティングファームへ転職したりするケースが考えられます。
ビジョンコンサルティングでは学歴が重視される?
新卒採用の場合、大学卒以上の候補者を対象としていますが、学部による条件や制限などはありません。
ビジョンコンサルティングの採用実績大学は?
新卒採用ページでは、内定実績大学として以下を挙げています。
東京大学、京都大学、一橋大学、東北大学、大阪大学、北海道大学、九州大学、カリフォルニア大学、ミネソタ大学、サンフランシスコ大学、リンデンウッド大学、オーストラリア国立大学、西シドニー大学、サンシャインコースト大学、ブリティッシュコロンビア大学、セントラルランカシャー大学、上海交通大学、復旦大学、国立台湾大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、中央大学、青山学院大学、明治大学、法政大学、同志社大学、立命館大学、関西学院大学、関西大学、立命館アジア太平洋大学など
ビジョンコンサルティングまとめ
ビジョンコンサルティングはコンサルティングファームのなかでも若い企業で、入社後間もない頃からさまざまな業務を経験できる強みがあります。
一方で、仕事の裁量が大きい分、求められる責任やプレッシャーも大きく、それをネガティブに捉えられてしまうケースもあるようです。
今回紹介した口コミや評判を参考にしながら、自分自身の目で確かめながら転職先候補のひとつとして検討してみましょう。