EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)は、EY Japanのコンサルティングサービスと、戦略的トランザクションを支援するサービスを統合し新たに設立された法人です。
2020年に旧 EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社(EYACC)から社名変更されました。
EY Japanは、EY(アーンスト・アンド・ヤング)の日本におけるメンバーファームであり、各法人は、相互に連携しながらサービスを提供しています。
EY税理士法人
EYストラテジー・アンド・コンサルティング(株)
EYビジネスパートナー(株)
EY行政書士法人
EY社会保険労務士法人
EY弁護士法人
EYソリューションズ(株)
新日本パブリック・アフェアーズ(株)
EYフォレンジック・アンド・インテグリティ合同会社
EY Japan株式会社
EYジャパン合同会社
2chなどの掲示板では違法に残業をさせているといった書き込みもあるようですが、実態はどうなっているのでしょう。
ここでは、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)の転職・年収や評判についてお話ししていきたいと思います。
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EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)の評価
総合評価:2.96
企業名 | 年収 | ホワイト度 | 転職難易度 | 成長環境 | やりがい・士気 |
EYSC | 3 | 2.7 | 3.3 | 3 | 2.8 |
総合コンサル平均 | 3.4 | 3.2 | 3.6 | 3.6 | 3.5 |
コンサル業界平均 | 3.5 | 3.2 | 3.7 | 3.9 | 3.7 |
EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)の年収は?
ランク(職階)はアナリストからスタートし、コンサルタント、シニアコンサルタント、マネージャー、シニアマネージャー、ディレクター、パートナー、シニアパートナーとなります。
コンサルタントからシニアマネージャーについては、それぞれのランク(職階)に1つから4つのグレードがありますので、そのグレードによっても年収は変わってきます。
職種 | 年収 |
アナリスト | 480万-500万 |
コンサルタント | 500万-550万 |
シニアコンサルタント | 550-700万 |
マネージャー | 700万-1000万 |
シニアマネージャー | 1000万-1400万 |
ディレクター | 1400万-1800万 |
パートナー | 1800万- |
パートナーのさらに上の職位がシニアパートナーになるのですが、シニアパートナーになってくると年収も何千万となります。
年収自体は一般企業より高く見えますが、退職金などは現時点ではないため特別高いとは言えないでしょう。
また、他コンサルティングファームの同ランクの人間と比較すると年収面では劣っている傾向にあります。
もし、コンサルティングファームにお勤めで現状に不満があれば、エージェントに相談することをオススメします。
ただ、ランク(職階)ごとの給与水準が低い反面、プロモーション(昇進)は他のファームに比べ、比較的早いというメリットもあります。
年収に関してはアップ オア ステイ(昇給または現状維持)という方針をとっているため、原則減給となることはないことから、収入の面で安定性があると言えます。他のファームに比べ、計画的に貯金をしたり、ローンを組み易いと言えるでしょう。
昇格・昇給については、1年に1回の評価会議で決まるようです。
年収面について、実際に現職/過去に在籍された方のコメントを紹介します。

アップオアステイであるので、給与面は安定
EYSCの評判は?
EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)の評判についてですが、旧EYアドバイザリーとその他グループ会社のアドバイザリー部門を統合するという大規模な組織改革があったため、EYSCとしての確固たるカルチャーがまだ確立されていないと言えます。
代表取締役会長に海外出身の方が就任しており、会長によって決定される施策が絶対という雰囲気があるようです。
海外目線での施策になりますので、日本でのビジネスに適しているのかについては疑問を持っている方も多いようです。
現段階では複数の組織が合併しただけの状態で、重複している組織の一元化など、組織構造の整理は行われていないようです。
まだ統合前の各社のカルチャーがそれぞれのチームごとに残っており、全社的にカルチャーが浸透し、ビジョンを共有しようと試みている段階のようです。
また、人材育成や社員のモチベーションコントロールといったところでも物足りなさを感じている方が多いようです。
人材育成に関しては、外部からの経験者採用を積極的に行っている反面、新卒や20代の若手については日系企業のように手取り足取り教育するという文化がなく、自らの力でスキルやノウハウを身に着け、成長していく強い意志が求められます。
モチベーションにダイレクトに関連してくる評価やボーナスについて、決定方法も曖昧な部分が多く、支給時期によってかなり額にばらつきがあるとの声が上がっています。
現時点では、新組織が発足したばかりということもあり、必ずしもEYSCの評価は良いものばかりではありませんが、雨降って地固まるともいうように、収益基盤が安定化し、組織構造も盤石なものとなれば、評判も向上するものと思われます。
組織体制・企業文化について、実際に現職/過去に在籍された方のコメントを紹介します。

組織体制の刷新が行われ、新会社としてのカルチャーを醸成中
社員にとって福利厚生は少し物足りない
EYSCの福利厚生は以下の通りとなっています。
各種保険 | 健康保険、厚生年金、雇用保険、団体生命保険 等 |
諸手当 | 通勤手当、出張手当のみ |
休日休暇 | 完全週休2日制(土・日)、祝祭日、年末年始休暇 有給休暇、慶弔休暇等、創立記念日 |
その他 | テクニカルトレーニング、ソフトスキルトレーニング、オンライントレーニング、語学トレーニング |
EYSCの福利厚生に関しては、他のコンサルティングファームに比べると手薄い印象があります。
以前EYSCにお勤めされていた方からは「福利厚生はほぼ存在しない」という辛口の意見も聞かれました。
最低限の基本的な福利厚生のみと考えておいたほうがよさそうです。
ただ、外資系コンサルティングファームは概して年収やボーナスが高く設定されているぶん、福利厚生に重きを置かない考え方が一般的です。
福利厚生について、実際に現職/過去に在籍された方のコメントを紹介します。

福利厚生はあまり充実していない
EYSCは激務度は?
基本的に労働時間はプロジェクトに依存するようですが、ワークライフバランスは他のファームに比べると比較的良いという声があがっています。
プロジェクトが終了またはプロジェクトからリリースされた際に、次のプロジェクトへのアサイン(配属)が決定するまでの間ではまとまった休みも取りやすいようです。
また、シニアコンサルタントまでは残業代を計上する制度もあるため、プロジェクトの予算上残業は発生させないように管理職はタスク量をコントロースすることから、若手は比較的早めに帰れるという雰囲気もあるようです。
激務度について、実際に現職/過去に在籍された方のコメントを紹介します。

ワーク・ライフ・バランスは比較的調整しやすい
入社の時点で英語ができると成長幅も大きくなる
EYSCは、グローバル色が強くなっており、英語を使うプロジェクト・機会がも増えてきているようです。
グローバルで蓄積されているナレッジや新ソリューションの研修を英語で受講することも多くあり、英語が話せることにより習得できるナレッジ・ノウハウは多くなりますし、成長のスピード・幅ともに大きくなると言えるでしょう。
当然のことながら、英語をネイティブレベルで話せる人材がスタッフの大多数を占めているわけではありませんし、英語が出来なくてもグローバルファームで活躍している人は存在しています。
英語なんて出来ないから、外資系なんて・・・と少しでも辟易された方は、一度以下の記事をお読みになることをお勧めします。
参考記事:たかが外資系への転職を不安に思わなくてよい3つの理由
英語はあくまでもビジネスを行うためのツールに過ぎず、それ以上にバリュー(価値)を発揮する働き方はいくらでもありますよ。
また、上述の通り若手の人材育成においては不十分な側面があるものの、組織の転換期に入社したことで得られる経験やノウハウはとても大きく、他のファームでは得ることができない代物と言えるでしょう。
年収面について、実際に現職/過去に在籍された方のコメントを紹介します。

研修は多く用意されているので、主体的に学習可能
EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)会社概要
名称 | EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 |
業務開始 | 2017年1月(1999年4月設立) ※EY Japanエリアのアドバイザリー業務を統合した法人として業務開始 |
資本金 | 4億5千万円 |
人員 | 1,332名(2017年10月末時点) |
代表者 | 代表取締役会長 ビル・ファレル 代表取締役社長 塚原 正彦 |
本社 | 〒100-0006 東京都千代田区有楽町一丁目1番2号 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー Tel:03 3503 3500(代表) Fax:03 3503 2818 |
EYSCの事業内容
テクノロジー | ・AI/IoTビジネスデザイン&ディベロップメント支援業務 ・製造業に対するBtoB事業戦略・マーケティング戦略策定支援業務 ・10年先の未来予測によるR&D新規テーマ創造・評価・再構築 |
グローバル | ・グローバルR&D体制構築支援業務 ・新興国におけるフルーガルイノベーション支援業務 ・新興市場におけるマーケティング戦略再構築支援業務 |
コーポレートベンチャーキャピタル | ・テクノロジー系スタートアップの探索及び技術価値評価支援業務 ・コーポレートベンチャーキャピタルの仕組みづくり支援業務 ・投資案件における競争戦略支援業務 |
組織・人材 | ・イノベーション人材育成支援業務 ・イノベーションマネジメントの仕組みづくり支援業務 ・オープンイノベーション指向の組織設計支援業務 |
EYストラテジー・アンド・コンサルティングでは、各法人が相互に連携し、アシュアランス、税務、トランザクション・アドバイザリー、およびアドバイザリーからなる高品質で業種別専門性を備えたプロフェッショナル・サービスを提供しています。
これから各アドバイザリー会社や海外との連携も一層強化され、より外資系らしい雰囲気の会社に変貌を遂げていくでしょう。
BIG4について
ご存知の通り、EYSCはBIG4の一角です。
その他BIG4については以下にまとめていますので、それぞれのファームの特色についてご理解を深めていただくためにも、是非ご一読頂けると幸いです。
また、BIG4ではないですが、アクセンチュアも並列で語られることが多いですね。(たまにBIG5なんて言う人も・・・)
EYSCで働いている人の特徴、転職で求められる経験・スキルは?
現時点でのEYSC社員の構成比は、EYA出身の方が大多数を占めており、その他EYグループ各社のアドバイザリー部門出身の方が残りを占めているようです。
EYSCで求められる経験やスキルを調査しました。
求められる経験・スキル
- 経営コンサルタントとしてプロジェクトをマネジメントした経験を有する方(マネージャー以上)
- コンサルティングファームでの実務経験者
- 事業会社での経営企画・経理・財務・人事・購買管理・生産管理・販売管理などの実務経験者
- 事業会社での新規事業開発や海外における事業開発の実務経験者
- ERP(SAP FI、CO尚可)インプリ・開発経験者
- WEB開発経験者
- 情報セキュリティ関連の製品導入/プロジェクト経験、技術スキルを有する方
- 英語中級以上
参考:EYストラテジー・アンド・コンサルティング 中途採用情報
他のコンサルティングファーム同様、今後さらに採用を強化していくと思われます。これからどういった変化を起こすか楽しみな会社ですね。
ベンチャー企業らしい起業家精神あふれる雰囲気のある会社が好きな人にとっても、転職先として魅力的な組織でしょう。
EYSCへの転職を検討している方がすべき1つのこと
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その理由は下記3点です。
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EYSCへの転職を目指す方へのおすすめエージェント
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2位 マイナビエージェント 転職支援のサポートが手厚く、案件数は業界トップクラス
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アクシスコンサルティング公式サイト:
https://www.axc.ne.jp
ランスタッド
ランスタッドは、オランダで1960年に創業された世界最大級の総合人材サービス企業。
39の国と地域で活動し、日本には93の拠点があります。
年収1000万以上を目指すプロフェッショナル向けサービスを提供しています。
世界規模の企業であるため、外資系やグローバル企業への転職支援実績も多数あり、下記の3つのメリットがあります。
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- キャリアアップからワークライフバランス重視まで幅広い提案を受けられる
特にハイクラス企業を得意としており、戦略的なキャリア形成のサポートをしてくれます。
転職に関する支援サービスはもちろん無料です。
ランスタッド公式サイト:
https://www.randstad.co.jp/professionals/
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Type転職エージェントは総合転職サイトで、年収400万から800万の転職支援を得意としています。
エンジニア転職などにも力を入れているため、開発経験がある方にもオススメしたいエージェントです。
Type転職エージェント公式サイト:
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ハイクラス転職に向けて、複数の転職エージェントに登録し比較しするのも転職可能性を高めるポイントです。
自分の目的に合ったエージェントを確保し、しっかり活用していきましょう。
皆様の転職が成功することを願っています。
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