こどもちゃれんじや進研ゼミなどの通信教育をはじめとした教育事業で馴染み深いベネッセコーポレーションは、親会社ベネッセホールディングスはプライム上場していて、グループ内では介護事業なども展開しています。
幼少期〜学生時代は教育事業、高齢期は介護福祉事業と幅広い年代にサービス提供をしているベネッセホールディングスですが、認知度が高いからこそ、従業員の方の給料やボーナスが気になられる方も多いのではないでしょうか。
2023年3月期の有価証券報告書によると、ベネッセホールディングの平均年収は940万円です。
しかし、ベネッセホールディングはベネッセコーポレーションから出向している約80名程度の組織であることから、主要企業のベネッセコーポレーションとベネッセスタイルケアについて確認する必要があります。
この記事ではそれぞれの企業の年代別や職種別の平均年収を解説します。
最後まで読んでいただければ、ベネッセへ転職や就職後のイメージを持つことができるはずです。
ベネッセだけでなく、教育業界・介護業界への転職などをご検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ベネッセホールディングスの年収 | |
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ベネッセホールディングスの平均年収 | 940万円※1 |
ベネッセホールディングスの生涯年収 | 約3.1億円 |
教育業界の平均年収 | 544万円※2 |
日本の平均年収 | 458万円※3 |
ベネッセコーポレーションの新卒年収 | 350~450万円※4 |
※最終更新:2023年10月
※1出典:ベネッセホールディングス-有価証券報告書
※2出典:国税庁-民間給与実態統計調査
※3出典:国税庁-民間給与実態統計調査
※4出典:ベネッセコーポレーション-新卒採用募集要項
ベネッセの平均年収
日本の平均年収458万円や、教育業界の平均年収544万円とかなり高水準であると言えます。
もちろんベネッセコーポレーションからホールディングスに出向している方の平均値であることからやや高く現れている可能性も高いです。
しかし、そういった事業を加味しても、相対比較で高い水準の給与が支払われていることがわかります。
ちなみに、過去には「年収が高い会社ランキング2021」の中国・四国地方に本社を置く企業ランキングで、ファーストリテイリングを抑え一位になっています。
※出典:ダイヤモンドオンライン 年収が高い会社ランキング2021【中国・四国地方/全100社完全版】
平均年収動向:過去5年の推移
年 | 年収 |
---|---|
2019年3月期 | 945万円 |
2020年3月期 | 939万円 |
2021年3月期 | 934万円 |
2022年3月期 | 966万円 |
2023年3月期 | 940万円 |
過去5年間の平均年収の動きをまとめたのが、上記のグラフと表です。
データからも分かるように、若干の変動はありつつも大きな動きはなく高い水準で安定していることがわかります。
直近で給与制度変更の話題なども出ていないことから、今後もほぼほぼ同水準を維持する方向ではないかと推測されます。
業績と年収の相関
年 | 年収 | 売上 |
---|---|---|
2019年3月期 | 945万円 | 4394億円 |
2020年3月期 | 939万円 | 4485億円 |
2021年3月期 | 934万円 | 4275億円 |
2022年3月期 | 966万円 | 4319億円 |
2023年3月期 | 940万円 | 4118億円 |
上記のグラフから見てもわかるように、ベネッセホールディングの平均給与と売上高はともにある程度安定していることがわかります。
一方で売上金額の流れとしてはやや右肩下がりの傾向と捉えることもできることから、今後の各事業会社の売上動向次第では、給与にも影響が出てしまう可能性があります。
あくまで一般論になりますが、賞与は企業実績と連動するものですので、今後も業績が下降傾向が続いた場合は、報酬に影響が出ることも考慮しておく必要があります。
ベネッセの将来性・今後の業績予測
2023年度における国内教育事業部門の売上は約2090億円で、これは全体の売上の約51%を占めています。
この教育事業を安定した収益源としながら、アジア圏での特に、中国や台湾で運営している「こどもチャレンジ」など、対象地域での顧客の生活における存在感を高めながらさらに成長することを目指しています。
また、教育事業の拡大に加えて、介護福祉サービスの成長を推進するという新しい中期経営計画を発表しています。
少子化の影響を受けながらも、教育事業を再構築し教育事業以外の分野でのビジネス拡大を通じて、持続可能な成長を目指していることや、その領域として日本で急速に進む高齢化に着目した介護福祉領域に着目していることなどから、今後も一定の安定性があるものと考えられます。
一方で、教育事業における新サービスでの収益獲得と、介護福祉サービスをはじめとした教育事業以外でどれだけの売上を確保できるのかが将来性に直結するため、ベネッセの将来性を予測するためには新サービスのリリースやその事業成長に着目するとよいでしょう。
ベネッセの職種別平均年収
両企業ともに多くの職種が存在するため、職種別の平均年収をチェックすることが非常に重要です。
ベネッセコーポレーションの職種別平均年収
まずはベネッセコーポレーションを見てみましょう。
職種 | 平均年収 |
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営業系 (営業、MR、営業企画 他) | 691万円(平均年齢37.5歳) |
企画・事務・管理系 (経営企画、広報、人事、事務 他) | 696万円(平均年齢37.3歳) |
専門サービス系(医療、福祉、教育、ブライダル 他) | 669万円(平均年齢41.7歳) |
クリエイティブ系(WEB・ゲーム制作、プランナー 他) | 607万円(平均年齢33.9歳) |
IT系エンジニア (アプリ開発、ITコンサル 他) | 759万円(平均年齢39.7歳) |
ライトハウスに投稿された回答によると、上記4種に区分されていて平均年収の幅は607万円から759万円となっています。
職種別にみると、職種ごとの金額差異はそこまで大きくありませんでしたが、IT系エンジニアの平均年収が高い傾向にあります。
ややクリエイティブ系の職種の平均年収が低いことがわかりますが、回答者の平均年齢が低いことも考慮すると、ベネッセコーポレーションは職種ごとの年収差がそこまで大きくない企業と言えるでしょう。
企画・事務・管理系といってもその中にはかなり幅広い職種が存在しますが、会社や事業の方向性に影響する重要な内容を企画・判断している職種に対してはしっかりと給与として投資を行なっていることがわかります。
また、投稿された口コミの中でも総合職について検索をすると、2021年段階で新卒入社6〜10年で年収700万円という投稿がありました。
内訳としてが賞与が200万円という投稿でしたので、報酬において賞与のバランスが多い企業であることもわかります。
ベネッセスタイルケアの職種別平均年収
続いてベネッセスタイルケアを見てみましょう。
職種 | 平均年収 |
---|---|
専門サービス系(医療、福祉、教育、ブライダル 他) | 339万円(平均年齢30.9歳) |
その他(公務員、団体職員 他) | 333万円(平均年齢28.2歳) |
ベネッセスタイルケアは、介護福祉サービスを展開しています。
ライトハウスに投稿された回答によると、上記2種に区分されていて平均年収の幅は333万円から339万円となっています。
こちらも2職種で大きな違いはないものの、ベネッセコーポレーションと比較すると約2倍の違いがあります。
投稿者の平均年齢が若いこともありますが、介護・福祉事業は一般的にも給与水準が高くなく、ビジネスモデルの違いが給与に反映されていると言えるでしょう。
ベネッセの年代別平均年収
ベネッセコーポレーションの年代別平均年収
年齢 | 平均年収 |
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25~29歳 | 533万円 |
30~34歳 | 707万円 |
35~39歳 | 664万円 |
40~44歳 | 777万円 |
45~49歳 | 741万円 |
50〜54歳 | 811万円 |
ベネッセの給与を年代ごとに確認すると、年齢を重ねるごとに給与が高くなる傾向があり、年功序列の要素が見てとることができます。
ただ、やはり個人差はあるようで、ベネッセコーポレーションでは30代前半(30~34歳)から各年代の最高年収は1000万円以上獲得している方がいるようです。
ベネッセスタイルケアの年代別平均年収
年齢 | 平均年収 |
---|---|
25~29歳 | 332万円 |
30~34歳 | 375万円 |
35~39歳 | 403万円 |
40~44歳 | 403万円 |
45~49歳 | 358万円 |
ベネッセスタイルケアは年功序列で高まる給与幅はやや緩やかになります。
給与の個人差のばらつきは、役職や等級に紐づくようで、施設長などの役回りについている方の給与が高い傾向にあります。
完全な年功序列ではなく、社内等級制度を導入されていて評価が報酬に反映されるようです。
また、専門的な知識や技能が必要とされることから資格手当制度もあり、保有資格ごとに給与にばらつきが出ています。
また、ベネッセコーポレーションでは各年代ごとに最高年収が1000万円以上になっていましたが、ベネッセスタイルケアでは40代前半の施設長の方の700万円が最高年収となっていました。
同社としても給与水準を高めていくことを公表しており、改善の必要性を感じているようです。
※出典:ベネッセスタイルケア-給与制度
ベネッセの新卒の初任給・年収
ベネッセコーポレーションの新卒採用
ベネッセコーポレーションでは総合正社員採用の一種類となり、地域限定正社員などの制度はありません。
また、初任給は基本給215,000円。
それに各種福利厚生が上乗せされ、入社後3年までは賃貸住宅手当があります。
※東京の例 28,000円/月(1,2年目)18,000円/月(3年目)
ベネッセスタイルケアの新卒採用
ベネッセスタイルケアではサービススタッフという介護職を正社員で募集しています。
また、初任給は大卒・第二新卒で基本給140,000円。短大・専門学校卒で基本給与135,000円です。
この基本給に地域手当や資格手当などが上乗せされるため、首都圏勤務・大卒・介護福祉士資格所有の場合は27〜31万円の月給が想定されています。
ベネッセの求人情報
ここでは、それぞれの採用情報の一例を紹介します。
新卒採用情報
ベネッセコーポレーション
職種 | 総合職 |
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雇用形態 | 正社員 |
勤務地 | 東京本部、岡山本社、その他全国拠点 |
給与 | 基本給 215,000円 |
諸手当 | 賃貸住宅手当、住宅補助、確定拠出年金、確定給付年金、業員持ち株会等 |
昇給・賞与 | 昇格年1回(4月) 賞与2回支給(6月・12月) |
勤務時間 | 本社および東京以外の事業所 : 基本 9:00~17:00(実働7時間) 東京本部及び東京事業所 : 基本 9:30~17:30(実働7時間) |
休日・休暇 | 土曜日・日曜日・祝休日・年末年始(12月30日~1月4日)・夏期休暇(6月1日~9月30日の間で連続して3日) |
ベネッセコーポレーションでは総合職正社員として採用を実施。
岡山本社、東京本部を中心とした配属を行なっています。
配属拠点実績が公表されていて、22年卒は東京本部配属が約9割を占めています。
- 東京本部:42名
- 岡山本社:2名
- その他各拠点:1~3名
ベネッセスタイルケア
職種 | サービススタッフ(介護職) |
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雇用形態 | 正社員 |
勤務地 | 首都圏エリア、東海エリア、北日本エリア、西日本エリアの各施設 |
給与 | 基本給 大学院・大学・第二新卒140,000円 短大・専門学校卒135,000円 |
諸手当 | 地域手当、介護職共通手当、資格手手当、社宅制度、確定拠出年金等 |
昇給・賞与 | 昇格年1回 賞与2回支給(6月・12月) |
勤務時間 | 早番・日勤・遅番・夜勤を基本とするシフト制勤務(夜勤は月4,5回程度) |
休日・休暇 | 4週8休制+前後期休暇 年間休日日数113日 |
ベネッセスタイルケアでは各施設への配属となります。
特徴的なのは勤務時間・休日のシフト制で、夜勤を含む勤務形態になります。
また、配属拠点ごとの勤務手当、資格手当がかなり細かく規定されているため、事前に確認をしておくとよいでしょう。
中途採用情報
ベネッセコーポレーション
中途採用は、マーケター、企画・コンサルタント、コーポレートの専門職、エンジニア、営業職と広く採用を実施しています。
選ぶことに迷うほど多数の中途採用ポジションが公開されています。
一例としてデジタルマーケティングに関する職種の募集要項を見てみましょう。
職種 | ベネッセグループのデジタルマーケティング推進(広告領域) |
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応募資格 | 下記いずれかのテーマにおいて、戦略・実行推進、および関連KPIの各種数値分析/管理と結果改善のご経験を有する方(目安3年以上) ●Web広告戦略(代理店とのコミュニケーション、キャンペーンの最適化、クリエイティブ制作を含みます) ●データを活用したマーケティング |
雇用形態 | 正社員 |
勤務地 | 東京都多摩市落合1-34 ■在宅勤務と出社を組み合わせたハイブリット勤務 ■フリーアドレス制を適用しており、出社時はチームの状況に応じて、多摩オフィス・新宿オフィスを柔軟に使い分けることも可能 |
給与 | 年収 650万円 〜 900万円 |
諸手当 | 通勤手当、時間外手当、退職金制度、カフェテリアプランなど |
賞与 | 賞与(年2回)※経験・スキルを考慮し、当社規定により支給 |
勤務時間 | 9:30~17:30※1日の所定労働時間:7時間 |
休日・休暇 | 土日祝、夏期休暇(6/1~9/30の間で連続して3日)、年末年始休暇(12/30~1/4)、リスキル休暇(年最大3日、有休適用)他 |
かなり即戦力性の高いポジションであるため、実務経験を求めていることがわかります。
また、待遇としても、年収650万円〜900万円と一般平均よりも高い報酬を設定しています。
個人顧客へのアプローチが重要なビジネスモデルであることを鑑み、花形のポジションであることが想定されるため、重要なミッションを任せるに至っては外部から高い報酬を支払ってでも人材を確保したいという柔軟性を感じ取ることができます。
ベネッセスタイルケア
中途採用は、ベネッセコーポレーション以上に細分化して実施しています。
大きく分けると介護職・介護関連職、看護師、保育士・保育関連職、学童スタッフ、PT・OT・STという利用者に直接対峙する専門職と、本部スタッフに採用が分かれています。
一例として西日本エリアのホーム長候補の募集要項を見てみましょう。
職種 | 介護保育拠点運営・サポート |
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応募資格 | 【必須要件】 ・社会人経験5年以上・マネジメント経験のある方(お客様にサービス提供をする「場」の事業展開において) ・お客様の望むサービスの実現に向け、真摯に取り組む方 ・対人対応力があり、その中での問題解決に対してじっくり取り組む方 ・チーム内で各人の思いや立場を受け止めながらリーダーシップを発揮される方 【歓迎要件】 ・介護、福祉に関する経験者歓迎 【必須資格】 なし ※資格をお持ちでない方は、入社後に「介護職員初任者研修」資格をご取得いただきます(費用は基本的に会社負担) |
雇用形態 | 正社員 |
勤務地 | 西日本エリア(大阪府内・兵庫県内の当社ホーム) ※今のお住まいから最大90分以内にて配属を検討します。 |
給与 | 想定年収400~600万円 程度 ※キャリア・スキルにより決定(経験考慮) |
諸手当 | 交通費、退職金制度、保育手当、確定拠出年金制度等 |
賞与 | 賞与(年2回) |
勤務時間 | 9:00~18:00(実働8時間 休憩1時間) |
休日・休暇 | 4週8休制 公休月9日(ただし2月のみ8日) |
施設の責任者候補のポジションではあるものの、業界経験や資格がなくても応募が可能です。
幅広く応募することが可能であり、想定給与としては年収400〜600万程度を想定しています。
マネジメント経験があれば挑戦することができ、成長フェーズの組織で実務経験を積むことができるのは魅力的なポジションと言えるでしょう。
一般的なサービス業と比較して同水準・もしくは上回る給与で入社し、その後資格取得など自己研鑽することで資格手当を獲得し報酬アップを目指すことができます。
ベネッセの会社概要
会社名 | 株式会社ベネッセホールディングス |
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代表者 | 小林 仁 |
設立 | 1955年(昭和30年)1月28日 |
本社所在地 | 〒700-0807岡山県岡山市北区南方3-7-17 |
資本金 | 13,817百万円(2023年3月31日現在) |
従業員数 | 連結 16,637人(2023年3月31日現在) |
主な事業内容 | 持株会社・グループ全体の経営方針策定および経営管理等 |
平均年齢 | 46歳3ヶ月 |
平均勤続年齢 | 16年2ヶ月 |
※最終更新日:2023年10月7日
ベネッセホールディングスは、岡山県岡山市を本社とする1955年に創業しました。
2009年10月に持株会社化したことで、同社としてはグループの経営方針策定・管理業務を行なっています。
従業員連結約1万6千名のうち、教育事業を展開するベネッセコーポレーションが約2400名、介護福祉事業を展開するベネッセスタイルケアが約1万名を占める主力企業となっています。
また、平均勤続年数が16年2ヶ月と比較的長期的に就業している方が多い組織であることも特徴の一つです。
※出典:ベネッセホールディングス-企業概要
※出典:ベネッセホールディングス-ESGデータ
ベネッセの同業界競合他社との年収比較
会社名 | 平均年収 | 最新年度売上高 |
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株式会社ベネッセホールディングス ※1 | 940万円 | 4118億円 |
株式会社リクルートホールディングス ※2 | 1138万円 | 3兆4295億円 |
株式会社明光ネットワークジャパン※3 | 514万円 | 196億円 |
株式会社ケア21※4 | 425万円 | 383億円 |
※1出典:ベネッセホールディングス-有価証券報告書
※2出典:リクルートホールディングス-有価証券報告書
※3出典:明光ネットワークジャパン – 有価証券報告書
※4出典:ケア21-有価証券報告書
ベネッセホールディングスが展開している教育事業で比較すると競合になるのが株式会社リクルートです。
中でも通信教育においてはスタディーサプリがライバルサービスとなります。
そんなリクルートとの比較では平均年収で劣後してしまったものの、同社がベネッセとは異なる人材サービス業を本業とすることや、合計の売上高が3.4兆円であることを考えると売上高に対する報酬還元比率観点でもベネッセは魅力的に映ります。
また、学習支援という観点で明光ネットワークジャパンと比較し、介護事業者としてはケア21と比較した際には、売上高・平均年収の観点でもベネッセは優位性を発揮する魅力的な企業であることがわかります。
ベネッセの給与・評価制度
成果主義というよりも年功序列という風土が強い中で、人材を育成していきたいという想いの強い制度になっていることが特徴になっています。
ベネッセスタイルケアについては等級制度や能力開発について積極的に情報開示されています。
現状はベネッセコーポレーションと比較して給与水準が低い傾向にありますが、将来的には状況が良化する可能性があるでしょう。
※出典:ベネッセホールディングス-人財の育成
※出典:ベネッセスタイルケア-採用サイト
ベネッセの残業時間と残業手当
勤務時間や休日休暇の納得度も74%以上の数値になっていることから、口コミを投稿した従業員の方も、残業手当を含めて、ある程度納得感のある状況といえるのでしょう。
ベネッセスタイルケアのライトハウスの口コミでは平均残業時間は20時間となっています。
残業時間自体はベネッセコーポレーションよりも短いのですが、勤務時間納得度は65%とベネッセコーポレーションよりも低い数値になっています。
これは、夜勤含めたシフト制勤務であることや、そもそもの給与待遇への納得感の低さなどが影響していることが考えられます。
ベネッセのボーナス・賞与
明確な金額は開示されていませんが、評価や成績を考慮して支給金額を算定しており、ライトハウスの口コミの中では年収700万円に対して賞与200万円という投稿があります。
このケースで算出すると、月給41万円に対し、賞与は100万円2回という支給金額になります。
比較的1回あたりの金額としても、月給とのバランスよく安定して支払われている印象があります。
また、傾向として年代での給与差も大きくないことから、実力主義というよりも年功序列的に等級とともに賞与の支給金額も高くなっていくことが想定されます。
ベネッセの福利厚生について
一般的に福利厚生としてイメージが浮かぶカフェテリアプランや住宅手当、確定給付年金などはしっかり整っています。
また、育児休暇・介護休暇はもちろんのこと、法人契約のベビーシッターの利用や、自社サービスの割引サービスもあります。
特に印象的なのが研修、育成などの能力開発です。
DX資格取得支援制度や、セルフラーニング用のプラットフォームの提供など、自発的に学ぶ従業員を増やし、賞賛していく企業風土を感じ取ることができます。
ベネッセの年収と働きがいに対する評判・口コミ
よい評判・口コミと悪い評判・口コミをそれぞれまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。
女性・営業
人の生活や成長を支援することが基本的に事業の根幹としてあるので、やりがいは感じやすい仕事が多いと思う。
顧客からの声も入ってきやすく、社内でも共有される文化なので、反応が得られることで働きがいにつながる。
男性・営業
顧客の反応がダイレクトに返ってくることにやりがいがあります。
また無形商材に近しい部分もあり、アイデアや発想したことを商材に反映させやすい特性があります。
社会的に重要なビジネスに関わることができ、特に教育業界においては確固たる厚い信頼を得ていることから、やりがいを感じやすい様子が伝わります。
また、無形サービスであるため、提供・提案内容をアレンジできることもやりがいに繋がっているようです。
年収と働きがいに対する悪い評判・口コミ
女性・中途入社 編集
紙の頃の名残がありデジタル教材をつくるにも古き良き時代の方法で作っている。
顧客を惹きつけるには付録やプレゼントを中心としており、ずっとこの手法で続けるつもりなのかとギャップを感じた。
男性 中途入社 商品開発
個々の社員のレベルは高いので、実務経験を通じて成長できると思う。
ただし、一定以上の実務経験を積んだあとのキャリアパスは狭いと感じた。
中途入社の方には少なからずギャップを感じている方がいるようです。
中でも多くみられたのは、社風としての硬さや変革スピードの遅さです。
年功序列の色合いがありベテランの方が多く在籍することや、顧客も学校法人や公共事業が多く、変革の少ない教育業界であったことも起因となっているでしょう。
今後はこういった風土も変革が求められる可能性もあるでしょう。
ベネッセへの転職におすすめ転職エージェント
一方で、多数の採用ポジションがあることから応募先の選定や、応募先に合わせたアピールをしていくためには転職エージェントの利用がおすすめです。
ここでは、特におすすめの転職エージェントをご紹介します。
リクルートダイレクトスカウト
ハイクラス転職を得意とするリクルートダイレクトスカウトの特徴として、下記3点が挙げられます。
- ハイクラス向け転職エージェント
- ヘッドハンターを選べる
- 企業からの返信率が高い
リクルートダイレクトスカウトは、ヘッドハンターが転職活動をサポートしてくれます。
ヘッドハンターの経験年数、得意ジャンルなどで検索し、指名することが可能です。
そのため、公共・教育事業や対象の職種への転職を得意としたヘッドハンターを指名することもできるかもしれません。
リクルートダイレクトスカウトの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社リクルート |
公開求人数 | 558,005件(2023年11月15日現在) |
非公開求人数 | 約30万件以上 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://directscout.recruit.co.jp/ |
doda
引用:doda
テレビCMでもおなじみとなっているdoda。
非常に多くの転職者が利用する転職エージェントでもあります。特におすすめポイントは下記3点です。
- 転職者満足度ナンバー1
- イベントが充実
- 診断が充実
転職する際に、本当に自分に合った仕事なのか迷われる方も多いのではないでしょうか。
dodaでは、転職タイプ診断や仕事力診断など様々な診断を無料で利用することができます。
自分のタイプを知ることで、面接の際の自己アピールなどに活かすことも可能です。
また、エージェントでは経験豊富なキャリアアドバイザーと、企業担当が連携してサポートしてくれます。
ベネッセほどの規模であれば、情報もたくさん持っているはずなので、具体的な社名を挙げて相談をしてください。
dodaの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社パーソナルキャリア |
公開求人数 | 218,898件(2023年11月15日現在) |
非公開求人数 | 約3万件以上 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
マイナビエージェント
引用:マイナビエージェント
書類添削や面接対策だけではなく、内定後のフォローまでトータルサポートしてくれることから、マイナビエージェントは人気を集めています。主な特徴として、以下3点が挙げられます。
- 転職回数・年代別サポート
- 業界に精通したアドバイザー
- 企業担当アドバイザーのバックアップ
転職をメインでサポートしてくれるキャリアアドバイザーだけではなく、企業の人事担当者とやり取りするアドバイザーからのバックアップが受けられる点も魅力です。
求人情報には掲載されていない情報などを聞くことができるため、一歩踏み込んだアドバイスなどを受けることもできます。
マイナビエージェントの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数 | 48,385件(2023年11月15日現在) |
非公開求人数 | 約1.8万件 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp/ |
※マイナビのプロモーションを含みます。
ベネッセの年収に関するQ&A
ベネッセの年収は低い?
かなり高いと言えます。
平均年収は940万円で、過去には中国・四国地方の上場企業で最も平均年収の高い企業と記事になっていました。
また、ライトハウスのベネッセコーポレーションの投稿では30代前半で1000万円獲得している方もいます。
難易度の高いミッションや職責を担う、早期に等級を上げることができれば高い給与を獲得できるでしょう。
ベネッセで年収1000万は可能?
可能です。
ベネッセホールディングスは平均年収が940万円ですので、1000万円以上の年収獲得は可能でしょう。
ライトハウスの口コミでも30代前半で1000万台を獲得している方がいます。
また、中途入社で1000万円以上獲得している方はシニアマネージャー職まで昇格された方の投稿がありました。
ベネッセの採用大学は?
開示されていませんが、広く応募可能でしょう。
ベネッセコーポレーションでは新卒含めて中途採用も大卒・大卒以上となっており、ベネッセスタイルケアでは不問となっています。
一方で、中途採用となると「即戦力性」を問われます。
学歴もその一要素ではありますが、実務経験をアピールできるように準備しましょう。
ベネッセの年収まとめ
この記事では、ベネッセの平均年収やボーナス、職種ごとの年収などについて詳しく解説しました。
ベネッセの年収は、比較的年功序列的な風土があり、長期的な就業を前提に人材育成に注力していることもわかりました。
また、ベネッセホールディングスの中でも、教育事業でシェアが高いベネッセコーポレーションと、従業員数の多い介護福祉事業を展開するベネッセスタイルケアでは給与水準も大きく異なることがわかりました。
より高い給与を目指していくためには、現状はベネッセコーポレーションを優先する方が良いでしょう。
一方でベネッセコーポレーションは複数のポジションを中途採用で募集しており、それぞれかなり即戦力性を求めています。
もし転職を検討されている方は、ベネッセコーポレーションについての情報を豊富に持つ転職エージェントを活用するのがおすすめです。
この記事では、おすすめの転職エージェントも紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。