【年収・激務度】シンクタンクで5年働いた私が教える転職ノウハウ
この記事を読むと分かること
  • シンクタンクへの転職法と必要なスキル
  • シンクタンクの年収、激務度
  • おすすめ転職エージェントと求人情報

シンクタンクの具体的な業務内容や年収、転職に必要なスキルから面接対策まで、5年間シンクタンクに勤務した私の経験を踏まえてご説明いたします。また、戦略系やIT系など各シンクタンクのジャンル別にそれぞれ強みを持つ、おすすめ転職エージェント各社もご紹介します。

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シンクタンクとは?コンサルとの違い

シンクタンクとは?

シンクタンクの定義

シンクタンクは日本語でいうと「頭脳集団」。多様な分野のプロを集めた研究機構を指します。

社会政策、会社の経営戦略などについての現状把握・分析を行い、問題解決や今後の予見などの提言、施策立案を行います。研究・分析が主な活動となるため「研究所」「総研」とついた名称のシンクタンクが多数あります。

シンクタンクの業務内容

シンクタンクの業務内容、つまりお金の稼ぎ方は次の4つに集約されます。

  • 官公庁や地方公共団体から受託リサーチを請け負う
  • 金融機構のグループ会社として経済分析を行う
  • システムインテグレーター(Sier)を兼ねる
  • 民間の経営アドバイザーを兼ねる

各社ホームページを見ると「レポート」と呼ばれるものが多く掲載されています。

シンクタンクで働く人はTV番組等のコメンテーターで”エコノミスト”といった肩書で出て来る人を想像するとわかりやすいと思います。大和総研の熊谷亮丸さんや、バラエティ向きの方だとホンマでっかTVの門倉貴史さん、森永卓郎さんなどが該当します。

コンサルティングファームとの違い

シンクタンクと似た業態として、コンサルティングファームが挙げられます。

結論から申し上げると、シンクタンクによってはコンサルティング業務を行っているところもあり、大きな差異はありません。コンサルティングファームは、民間企業や官庁での課題を確認し、解決のための施策を提示して支援を行います。

ただシンクタンクは調査や分析のみで終わるところが多く、クライアントの課題解決という意識は弱いように思います。

シンクタンクの主要企業

シンクタンクの主要企業

シンクタンクにはどのような企業があるのでしょうか。国内には5大シンクタンクと呼ばれる大手5社があります。

野村総合研究所(NRI)

「シンクタンク」と言われるとはじめに思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。もとは経済分析の業務が主で設立されましたが、グループ内のIT会社を合併し今では売上の8割がIT部門、残りの2割がコンサルティング業務となっています。

野村證券の子会社と思われがちですが、東証一部上場で資本的には完全に独立しています。加えて、野村證券とは雰囲気も異なり、社風はやや穏やかなようです。

採用もITとコンサル部門で分かれており、IT部門はMARCHでもエントリー可能ですが、コンサル部門は東大・京大中心で最難関となっています。また、入社後のIT部門からコンサル部門の異動は基本ないようです。

三菱総合研究所(MRI)

野村総研と並び、シンクタンクと言われて想像する人が多い会社です。

理事長は元東京大学総長である小宮山氏で、学術界とのつながりも強いです。官公庁案件の売上比率は七割程度で、他のどのシンクタンクよりも高いです。

三菱と名がついていますが、東証一部上場企業であるため、三菱グループの経営コンサルティングばかり行っているわけではないようです。また、子会社に三菱総研DCSがあり、IT業務はそちらで担っています。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)

五大シンクタンクの中でただひとつ総合研究所(総研)が名称につかない企業です。こちらは三菱UFJフィナンシャルグループであり、「三和銀行」の子会社である「三和総研」の流れをくんでいます。

三和総研といえば国会議員である細野豪志や森永卓郎が働いていた事で知られる企業です。三菱総研とは資本係りは何もなく、むしろライバル会社に当たります。

システム部門を有しない純粋なシンクタンクである事を主張し、三菱総研DCSを含めた上で、三菱総研も社員の八割くらいがIT部門であることを引き合いに出しています。

経済調査部門も毎年新卒採用をしてはいますが、1人入れるかどうかという非常に狭き門となっています。

日本総研(JRI)

三井住友フィナンシャルグループの100%子会社、例によって社員の八割くらいがIT部門ですが、IT部門は三井住友グループの案件しか手がけないことが特徴です。(野村総研や三菱総研DCSは他のグループの案件も手がけています)。

ITとコンサルとリサーチの協働を売りにしていますが、実際は連動しておらず、人事交流もないため別の法人のような意識があるとの内情もあるようです。

みずほ情報総研

名前の通りみずほフィナンシャルグループで、名前に「情報」がつくようにIT部門の売り上げが大半となっています。

IT部門では、世の中のSEがいなくとなると言われている、「みずほ銀行システム統合」という総額1兆円を超える案件を手がけていることで有名です。官庁系では、厚生労働省の案件と環境省の案件に強みがあるようです。

シンクタンクの年収・激務度(30~40歳)

シンクタンクの年収・激務度

シンクタンクの労働時間

シンクタンクは激務な印象がありますが、実際のところどうなのでしょうか。Vorkersに5大シンクタンクの残業時間の調査結果がありましたので、下記に記します。

企業名平均残業時間
野村総合研究所53.8時間
三菱総合研究所57.8時間
三菱UFJリサーチ&コンサルティング65.0時間
日本総合研究所46.2時間
みずほ情報総合研究所38.7時間

以上から、おおよそ50時間くらいの残業時間が一般的なようです。

シンクタンクの労務環境

一方でコンサルティングファームの残業時間は100時間超えるところもあり、コンサルティングファームよりは激務ではないといえるでしょう。
しかし、実際に働いている社員の方に話を聞いてみると、長時間労働であり、終電帰りも多々あるようです。

若手の頃は資料作成に不慣れなため生産性も低く、中堅社員になってからは複数のプロジェクトでリーダー的な役割を担うこともあります。コンサルほどではなくとも、業務量が多く激務になる方もいます。

一方、大企業であればワークライフバランスのルールもしっかり整備されているケースが多く、裁量労働制やフレックスタイム制、長期連続休暇など休みを効率的に取得することも可能です。PCがあれば可能な業務も多々あるため、在宅で業務する事もできます。

ただしクライアントの都合で急な業務が発生することもあり、プライベートよりも業務を優先させなくてはならない場面も出てくるでしょう。

シンクタンクの年収

シンクタンクの年収はどれくらいなのでしょうか。有価証券報告書の平均年収について、Vorkersの調査結果によると以下のようになります。

企業名年収年齢
野村総合研究所約1200万円40歳程度
三菱総合研究所約1000万円40歳程度
三菱UFJリサーチ&コンサルティング800~1000万円35~40歳
日本総合研究所約1000万円30歳程度
みずほ情報研究所約700万円30歳程度

会社にもよりますが、平均的にシンクタンクの年収は30〜40代で1000万円の大台に乗るようです。

シンクタンク転職のスキル・資格・年収

シンクタンクの転職スキル・資格・年収

シンクタンク転職に求められるスキル・資格

メーカー出身者や未経験者の方もシンクタンクへの転職は可能です。

特定の資格を持っている事による採用への影響は、シンクタンク内のコンサル系職種とIT職種によって異なります。

コンサル系職種の資格で代表格と言えばMBAですが、実のところ中途入社された方のほうがMBAをお持ちの方が多くおられます。経営戦略、マーケティング、会計、財務、組織論といったいろいろな領域に関連する基礎知識を持っている事は、コンサルタントとしての基礎力を持っているという点で強みとなります。ただしあくまで「基礎力」であるという事は認識しておいてください。

会社経営に関わる必須なファクターである「財務」「経理」の視点を深く把握する事は大きな強みとして活かせる事が多々あると考えます。特に、会社改修や、M&Aに関わるプロジェクトなどでは、メンバーの1人として元公認会計士が参画する事がよくあります。

加えて最近はグローバルなプロジェクトの中で「USCPA(米国公認会計士)」をお持ちの方も見かけます。

英語の必要性

このところプロジェクトの半数以上は英語を使用する機会が求められます。TOEICで高得点をとる事以上に、ビジネス英語のスキルを持っている事が必要です。一方で、語学の学習には時間を要する事も確かなので、地道に努力をされる事が望ましいです。

面接対策

繰り返しになりますが、コンサルタントは資格を保有している事自体に何の意味合いも持ちません。例え弁護士の資格でも、クライアントから「すごいですね」と言われる事はあっても、感謝される事はないのです。つまり、その資格で得た技術を使って何ができるのかという事を心積もりしておいてください

逆に資格を持っていない方でも、その事で面接が不利になる事はないのです。業務経験が資格以上に大きな学びになる事は多々あると考えますので、メーカー出身や金融出身でコンサル未経験であっても、その経験を面接の場でお伝え頂くことが重要です。

シンクタンク転職におすすめのエージェント(日系、外資)

おすすめ転職エージェント紹介

シンクタンクの中途採用について

シンクタンクは新卒採用以外に、第二新卒や中途での正社員募集も多くあります。中途採用では、出身大学と前職での経験職種が肝になります。前職では、ビジネス法人の経営企画部門、マーケティング部門、M&A部門の出身者が活躍されており、採用が多いようです。

コンサルティング未経験者の場合は、有名大学出身の20〜30代前半を中心に採用しています。他にも理系や大学院出身者を好む企業もあります。

シンクタンク転職の主要エージェント

シンクタンク転職にあたっては、転職エージェントに無料登録し検索あるいはエージェントからの紹介の上、応募していく流れとなりますが、どの転職エージェントを利用すべきでしょうか。

基本的にシンクタンクのみに特化したエージェントはなく、コンサルティングファームとシンクタンク両方手掛けている、というのが大半です。

その中でもIT系に強い、または戦略系に強い等それぞれ特色がありますので、主要なエージェントをご紹介いたします。

おすすめ転職エージェント

リクルートエージェント

業界最大手だけあって全シンクタンク領域の求人数もトップなのがリクルートエージェントです。2017年8月6日時点でコンサルタント求人は公開・非公開あわせて1万5247件と圧倒的です。

特に他のエージェントが手薄になりがちな組織人事系のシンクタンクは、リクルートエージェントを活用しましょう。

シンクタンク・コンサルティング専門部署があるため求人数だけでなくキャリア相談や選考知識も豊富でリクルートエージェント1社だけの利用でも転職は十分できます。

ムービン ストラテジックキャリア

16年の歩みを持つコンサルに特化したエージェントであり、ポイントは戦略系コンサルの転職に強いという点です。

シンクタンクでいうと野村総合研究所の経営コンサル部門や三菱総合研究所、外資コンサルでいえばマッキンゼーやボストン コンサルティング グループの求人を取り扱っています。この辺りの求人は、総合系やIT系と違って従業員数が圧倒的に少ないため競争倍率が高いです。

しかも転職者に求めるレベルも高いため求人解説をしてもらえるエージェントが限定されており、ケーススタディをはじめとした選考テクニックなど専門知識を持ったエージェントでないとサポートしきれません。

これらを達成しているムービンは戦略系シンクタンク・コンサルに転職するために必要なエージェントといえます。

アンテロープ

2002年創業の転職エージェントで、金融系とコンサルティングの2大領域に強みを持ってサービスを提供しております。実のところWEB上で閲覧可能な求人案件としては、201786日直近でコンサル系求人1,053件、財務・会計や金融系で、求人1,037件、事業会社(マネジメント/M&A関連)の求人は55件ほどありました。

登録者データで見ると26~30歳が19%、31~35歳が30%、36~40歳が25%と全体の74%を占めており、出身者は金融系が40%、コンサルティング・シンクタンクが18%となっています。

つまり26歳~40歳の転職者にとって、財務・会計・金融系専門職やメーカー等の事業会社からコンサル・シンクタンクを目指すというキャリアパスを形成してくれるエージェントだと言えます。

アクシスコンサルティング

15年の歴史を持つコンサルタントの専門エージェントであり、約3000名の現役アドバイザーと10,000名にも及ぶ転職志望者の支援実績豊富なエージェントです。2014~2016年のコンサル在籍者の転職支援数も第1位です。

アクシスコンサルティングには現役コンサルタントが約3,000人登録しており、国内のコンサルティングファーム在籍者数は約1万5千人ですので、コンサルタント全体の約20%もの方々が登録している計算になります。

コンサルファームやシンクタンクとの強固なパスがあることから、逆もしかりで、コンサルファームやシンクタンクへの転職も豊富に手掛けています。幅広くコンサル業界を網羅しながらも特にIT系・総合系に強いところが特色です。

クライス&カンパニー

24年コンサルティングとIT領域を軸に、ヘッドハンティングやエージェント業務を行ってきた非常に歴史ある会社です。特に総合系・IT系・戦略系といったコンサル・シンクタンク領域に強みを持つエージェントで、Webページに掲載されている紹介実績からも主要な企業はすべて網羅しています。

ヘッドハンティング業務も行っておりターゲットとする人材のレベルは高く、主要は20代後半から30代を中心として年収レベル800~4000万といった層が主となります。

他にもキャリアカウンセラーは年間100時間を超える社内外の研修を受けており、その半数が、キャリアカウンセリング向けの国家資格GCDFを保有し、とても高レベルであることが分かります。

シンクタンクの求人

シンクタンクの求人情報

シンクタンクの求人は具体的にどのようなものがあるのでしょうか。実際に求人情報の一覧をご覧になられると、給与やポジション、仕事内容、求められるスキルなど、転職にあたってのイメージがより具体化されますので、いくつかピックアップしました。

野村総合研究所

職務内容・コンサルティング事業本部のデジタル事業(ヘルスケア×ビッグデータ)に関する、企画・営業・推進および関連業務
資格/知識/経験・コンサルティングファームにおける業務経験、及び当事業への高い関心・興味を有する方
・事業会社におけるコンサルティング営業の経験、 及び当事業への高い関心・興味を有する方
関連技術スキル・企画力、プレゼンテーション能力、PCスキル
・分析スキルがあれば尚可
勤務地・東京(但し海外出張あり)

三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社

職務内容・公的な事業計画の策定、分析
・アドバイザリー、モニタリング業務
・公共セクターの経営改革や行政改革に関するコンサルティング
必要業務経験・官公庁において、行政改革、新規案件の創出等に従事した経験
・コンサルティングファーム又はシンクタンクにおいて、PPP/PFI事業のアドバイザリー業務に従事した経験
・事業会社において、PPP/PFI事業の企画、営業に従事した経験
・不動産業界等で、都市開発に従事した経験
歓迎条件・英語中級

株式会社 日通総合研究所

職務内容・物流の情報化戦略提案やシステム構築を通じた業務課題解決と効率化の推進を担当
・物流システムの提案、設計、構築・導入支援
・物流システムに関する技術情報の収集および研究開発
必須条件・システムコンサルタント(あるいはシステムエンジニア)の実務経験が5年以上
・情報処理技術者の資格
・PCスキル(Excel/Access/Word/PowerPoint)
・プレゼンテーション能力/ドキュメンテーション能力
歓迎条件・物流情報システムの設計、構築の知識・経験
・プログラミング、サーバ構築、ネットワーク設計等の知識や経験

転職エージェントはシンクタンクの求人も豊富に取り揃えています。また、年代によっても転職によるキャリアプランが異なり、エージェントの活用方法も変わってきますので、こちらの記事も参考にしてみてください。

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